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東方創生判  作者: オリーブ油
雁来登場編
10/38

第十審 同じ境遇、異なる能力の巻

 この雁来空、何者だ。オレと同じ、つまり外の世界の出身ということか。

「雁来、あなたには後で話があります。茨戸、控室に連れていきなさい。」

「はい、あいつにはオレも聞きてえことがあるんでね。」

 ここは控室、もともと映姫様の部屋として支給されたらしいが、映姫様は持ち家に住んでいるので使っていなかったという。そこで部下が使えるように映姫様が開放した部屋である。要は休憩室だ。もっぱら使うのは、サボってここお茶飲んだりする小町さんらしいが。

「雁来......空って言ったよな、君。自分の身に何が起こったかわからねえだろうが。1つ聞かせてくれ。」

「何ですか?地獄に落とすならさっさと落としてくれ。」

 こいつ、なぜ地獄に落とせと言ったんだ。確実に地獄に落ちるような覚えでもあるのか。

「幻想郷っていう世界、わかるか。まあわからないだろうが。」

「何で君にわかるんだい。実際わからないけど。」

「今の君の置かれている状況を簡単に言うとだ。お前が来るあの世と違う世界のあの世に来てんだ。」

 雁来は置かれている状況に困惑し、理解に苦しんでいるようだった。

「なにがなんだか。どうでもいいからさっさと地獄に落としてくれ。」

「お前、さっきから地獄に落とせと言っているが、地獄に落ちる確信でもあんのか?」

 雁来はしばらく黙っていたが、ようやく口を開いた。

「俺は母を殺した。今のじゃ理由にならないのか。」

 しばらく静寂が続いた。静寂は雁来の罪の重さを表していた。殺人、それも肉親をだ。外の世界の地獄なら確実に地獄に300年は確実だろう。だが、

「さっきのオレの話を理解したと思っていうぜ。こっちの世界じゃ外の世界の人間は裁けないんだ。」

「さっきから、わけの分からねえ話をしてんじゃねーぞ。いい加減にしろよ......。」

 雁来は手で銃の形を作った。次の瞬間、音も無く肩に弾丸のようなものが直撃した。

「何だ?お前、何をしたんだ?」

「教える必要はない。早く地獄に落とせ。」

 傷口には何もない。しかし、銃弾が当たったような傷だった。

「テメェも『能力』をもっているわけか......。どんな能力だ?雁来くん。」

「テメェも?じゃあ、お前も能力もをもっているんだな。」

 この男冷静だ。今の自分の言葉も手早く分析し、オレの能力のことを知った。さっきの謎の銃弾のせい(正確には当たったオレが投げ出されたせい)で部屋は散らかったが、もう関係ない。

「いいぜ、わかることだしな。生命を与える能力だよ。こんなふうになッ!」

 机の上に置いてあったペンをヘビ達に変え投げた。まだ能力の正体もわからないがもうどうでもいい。

「地獄の住民が命を与える......。やっぱりわけが分からない。」

 そう言うと、4匹のヘビたちをすべて撃ち落とした。おそらくさっきの弾丸でだ。」

「ほ~、見事なもんだな百発百中か?でもな、オレもボウガンは得意なんだぜ~ッ!全部撃ち落とせるか~?」

 矢をつがえ標的の頭上、足下、真横、そしてド真ん中にボウガンを打ち込んだ。

「いくら撃とうと、撃ち落とせばそんなに痛くない。」

 さっきのようにド真ん中に撃った矢だけを撃ち落とした。残りの矢は当たらず通り過ぎていった。

「フフフフ、お前なぜ全部撃ち落とさなかった?」

「そんなのは俺の勝手だ。」

「いいや、違うんだな。『撃ち落とさなかった』んじゃなく『撃ち落とせなかった』んだろう?」

 雁来は動揺を隠せなかったようだ。

「何が言いたいんだ。」

「お前......いや雁来くんはさっきのヘビも、矢も自分の近くに来てから撃ち落としている。つまり、その透明な弾丸の射程は短いということだろう?。そして今の矢はオレがいる約5mのところから放たれて、お前から約3mのところで撃ち落とされた。よって、弾丸の射程は3mぐらいってところかなぁ?か・り・きくん?」

雁来は拍手をしながら、

「よく見破ったな。俺の能力を.......。」

「それは違うな。透明な弾丸を撃つ能力じゃないだろう。」

 まだわからないが、雁来には得体の知れない能力がある。

「だけど、その3mの中に入らなければ、雁来くんはオレを攻撃できない。だが、オレは入らなくても攻撃できるんだよ~ッ!。」

 いつもの鋼鉄球を打ち放った。

「その鋼鉄球はさっきの弾丸では撃ち落とせるようなものじゃないぜ。高速回転しているからな~ッ!。」

 雁来はじっとしたまま動かない。避けようともせずこう言った。

「撃ち落とせなくても、止めることはできるんだよ。」

 鋼鉄球が空中で止まった。それも徐々にではなく急に。

「3mのところで止まったな、いや......3mのところで『止めた』か。」

「ほらほら、早く謎を解かないと俺に負けるぞ。」

 雁来の言うとおり、早く謎を解き倒さなくてはならない。遅くとも映姫様が来る前に片付けなくては。

「鉄球をそのまま撃ち込んだと思うのか?能力を持つ人間が普通の戦闘はしないんだよ。鉄球をよ~く見ろッ!」

 鉄球はすでにヘビに変わり、雁来に向かって飛び上がっていた。

「このヘビッ!クソ!さっきの鉄球かッ!」

「おい雁来!ヘビにかまってる場合かよ。この世界に来てからは女としか戦えてないんで久々に拳でぶちのめすことができるぜ。」

 左を雁来の顔に向かって振り下ろした瞬間、腕が見えないクッションのようなものにぶつかった。

「くっ!腕がダメなら、蹴りだ!」

 右足で蹴りを入れようとしたがまた見えない何かに阻まれた。

「また......能力か。」

 雁来は不敵な笑いを浮かべている。

「考えが甘かったな。こういう能力なんだ。このまま倒すのも味気無いから教えてやるよ。液体、気体を固める......それが、俺の能力だ。空気を丸く固めて防御したのだ。理解できるか。」

「空気を固める......。応用はできそうだな。オレもこんな手品みたいな戦闘向きじゃねぇ能力よりもそういう能力がよかったなぁ......。」

「うらやましがってる場合か?この距離なら射程内で、お前の肺の中の空気を固めて窒息させられるのにか?」

 ふと部屋の時計を見る。そろそろ映姫様の休憩時間になる頃か。

「おい,お前どこを見てる。敵は時計じゃない、この俺だろ。」

「ふ~、もう戦いが終わるから見てたんだよ。今から、このオレの手品のような能力で倒す。」

「何をバカなことを。やられてるお前がわかってると思うが、お前の手足を手錠のように空気で固めてある。つまりは、お前は罠にかかったタヌキだ。」

「オレの生命を与える能力には2つ制限がある。1つは一度も生物として生きていないものであること。もう1つは固体であること。空気は固体じゃない、普通ならな。しかし、お前が固めたこの空気なら。この空気ならば、形のある固体と見れる。つまり、この空気にオレの能力は使えるんだよ!」

 手首と足首で固められていた空気を魚に変えて雁来に向け跳ねさせた。

「こんな魚で人間を倒せると思ったのか?笑えないな。」

「魚?その魚はコイの仲間で臆病な性格なんだ。でも、カエルぐらいの生物なら食っちまう。アマゾン川に生息する、1度は聞いたことはあるだろ。ピラニアくん達だ。仲良くしてあげなよ。」

 雁来はピラニアと聞いてすぐに顔を変えた。

「何ィ!こいつ、皮膚を!喰いちぎってやがる!」

「しばらく遊んでやれ。結構かわいいだろ。熱帯魚として飼育している人もいるんだ。指を喰われたって人もいるけど。あ、足下にもいるぞ。」

「このクソ魚どもがぁ......うぎゃああああ!」

 ピラニアには口の中に入って喉を喰い破れと命令してある。3m距離を空けつつ雁来を見物していると、ドアが開いた。

「すみません茨戸、長引いてしまって。さっそく話を......って何ですかこの部屋の散らかりようは!それにこの、ピラニアと雁来は何です!?」

「ゲェ!映姫様!あ、いやこれは違うんスよ。先に雁来が攻撃してきたんです。正当防衛なんスよ~!。」

「......。後でお説教です。まず部屋を片付けなさい。雁来との話はそれからです。」

映姫様は小説の予定にお怒りのようです。※設定崩壊注意


小町「小説の動向が決定しました。やはり流れどうり永夜抄になるようです。話が長くなるのが予想されます。」

映姫「確かに長いかもしれないですが、永夜抄が終わればついに花映塚。私の出番ですね。今から楽しみですね。」

小町「......。」

茨戸「映姫様......それが......。永夜抄の次は風神録になる予定です......。花映塚は異変の害も無く6面ボスも映姫様なので、上司と部下で戦ったら結果は見えているからかと......。」

映姫「.......。以下の者は残りなさい。茨戸、雁来、小町。」

その他死神退出中・・・

映姫「どういうことですか!?花映塚といえば私、私といえば花映塚でしょうが!私の花映塚を差し置いて、何もなかったように風神録?原作じゃ1年も間があるのにですか!そんな作者なんか大嫌いです!」

小町「ですが、映姫様!作者も苦渋の決断で」

映姫「だまりなさい!あなたの出番もハブられるんですよ!?」

茨戸「映姫様、いくら何でも言い過ぎです!」

映姫「こんなことだから作者は一向に彼女ができないんですよ!」

映姫「作者のド畜生ーっ!」

映姫「作者は受験生だという話は何回かしましたね。それでも彼はこの小説を書こうとしている始末。受験日まであと50日も無いのにですよ!やる気の方向を誤っている上に人のデビュー作を無いものにして!やはり地獄に落としておくべきだった、だがもう手遅れだった。作者の友達のロリコン野郎のように!」

茨戸・小町「......。」

映姫「確かに花映塚は難しいかもしれない。ゲームの難易度も話の構成も。ですがそれだけで、私のデビュー作をカットしていいんですか?愛した女性の出番を1つ奪っていいと思えますか?作者はいずれ後悔することになるのです。私のおっぱいぷるんぷるんが見られなかったのを!」

茨戸「何だとッ!グハァッ!」

小町「落ち着いて秀、冗談だって。揺れるものないから。」

映姫「私はまだ諦めてませんよ。きっと話を考えたら、すぐに書いてくれます。人気投票も毎日私にだけ入れていた人ですからね。7キャラいっぺんに出来るのに。私は彼を信じます。」

茨戸「(映姫様の胸......。グフッ!)」

小町「(また、秀が血吐いてる......。)」

映姫「......バレンタインは出番あるわよね。」

作者から「時系列的にはおかしくなりますが、花映塚の話は後回しにします。絶対にやります。ある程度見通しがついたらということになるでしょうか。」

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