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あなたの言いなりになんて  作者: Nai


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16/17

どうしましょうか

その出来事から数日後、たくやから連絡が来た。


今度の休みの日、2人で出かけない?


了解。

この前のこと、どこまで仕込んでたのか聞かせてもらうからね!


仕込んではいないよ。

楽しみにしてる。


いつも通りの軽口を叩きながらのやり取りをし、2人で出かける予定を立てた。


お出かけ当日。

ファミレスでご飯を食べながら話すことになった。


ほんと、どこから仕込んでたのよ。


仕込んでないよ。

出会ったのは本当に偶然、そっから気になっただけでいろんな巡り合わせで知り合いになれそうだったから、周りに協力してもらったんだ。


ほーん。


嘘じゃないからね。


声が好みって言ってたけどそんなに?


うん。

一度聞いて覚えてるくらいには。


それすごいよね。


うん。

俺の数少ない特技。


特技はいっぱいあるでしょうに。

コミュ力あるでしょ?

洞察力あるでしょ?

イケメンでしょ?


めっちゃ褒めてくれるね。

てか、イケメンって思ってはいたんだね。

この前も思ったけど。


イケメンでしょ。


でも、この顔に見惚れてたことないよね?


そりゃ、綺麗な彫刻あれば見てしまうけど、惚れはしないよ。

芸術愛好家ではないし。

好きだけど。


そういうとたくやはくすくすと笑い出した。


そういうことか。

顔が興味の対象とはならないんだね。


そうだね。

イケメンだなとは思うけど、それだけ?

だね。


最初はね、いつきから俺に興味持ってくれないかな?って思ってたの。

だいたいは俺の顔見て好意を寄せてくれるからね。


うっわ。

女たらし。


そうじゃないよ。

でも、今思うとそうだね。

だけど、いつきは俺の顔見ても微塵も興味持ってくれないし、どうやって近づいてもらおうか考えてた。

そんなとき、とらと知り合ったんだ。

そんなに気になるなら、自分からいけって。

そう言われて、今度見かけたら話しかけようって思ってたんだ。


あれ?

でも最初に話しかけてきた時はとらに出会ってないよね?


あの時は少し話しかければ来ると思ってたからね。

他の子にも試してみたら、いつき以外は連絡先知りたがるか、俺に見惚れて動けなくなってたし。


あー、そういえば変な噂あったわ。

イケメンの不審者の話。


そうだったんだ。

それで、とらからそう言われた後に、あの飲み通で確信してそこからみんなに協力してもらったんだ。


そうだったのねー。

ぶっちゃけ聞いていい?


うん。


私のこと好きなの?


好きだと思う。

こんなに気になる子いなかったし。


付き合いたい?


うん。


ごめんなさい。

好きだと思うって感情なら付き合えない。

私も仲良い飲み友にしか思えないから、もし本当に好きって言われても、私の気持ちが明確じゃないから断ってた。


うん。

分かってた。

いつきの性格からしても、曖昧な感情ならその選択するよなって。

でも、これから意識はしてくれるでしょ?


まあね。


なら一歩前進!

俺も曖昧だから気持ち固まったら猛アタックするから覚悟してねー。


え?

好きになる前提じゃん。


そうとも取れるね。


最後は2人で笑い合いながら食事を終えた。

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