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盲目な元人間と漠然とした不安

 足に高速魔法をかけてフェーデから逃げ出した私は一刻も早くデジールとアドラシオンに伝えねばならないと家に帰ろうとするが、彼らに連絡を取る手段がないので結局伝える術がないことに気づいたのは自宅の前に辿り着いてからだ。

 しかもだ。相手は魔力探知魔法を使って追ってくることが可能だし、このままでは私の家までやって来るのでは?

 もしかして私結構まずいことした? 住家がバレちゃうし、レイヤ達に迷惑かかっちゃうんじゃ?


「……やってしまった」


 今からまた別の場所に逃げるべき? いや、結局いつまで逃げ回ったらいいかわからないし、このままでは永遠に家に帰れないかもしれない。

 やはり誤解を解くしかないのだろうけど、解けるかわからないし、解いたとして相手がどう出てくるかわからないのがまた怖い。

 実力はわからないけど、めちゃくちゃ強そうだし、下手したら殺しにかかってきそうだ。早くデジール達に何とかしてもらわないと私では相手しきれない。


『急いで帰ってくるなり何を鬱々としているんだ』


 家の前で落ち込む私の前にレスペクトが姿を見せた。


「レスペクトォォ……また、厄介なことに……」

「魔王様っ、どうしてお逃げになるのですっ?」


 どうしようと訴えかけようとしたそのときだった。ザッと私の家まで追いかけてきたフェーデが現れる。早い……早すぎる。彼女の執念がもはや怖い。

 そんな様子を一目見たレスペクトは私の言いたいことを理解してくれたのか、ハァ、と溜め息をこぼす。


『お前は相変わらず面倒事を起こす奴だな』

「私としてはまったくそのつもりはないんだけど……」

「あら? 魔物を使役するようにしたんですか? よりにもよってそんな鈍臭く獣臭い家畜同然のそれに?」

「! そんな言い方━━」


 レスペクトに向けての言葉に反論しようとした。しかし、それを遮るようにレスペクトがゆっくりと前に出る。おどろおどろしいオーラを漂わせながら。

 あ、これはかなり怒ってる。すぐに理解したが相手は人間の姿の魔族だ。もしかしたら彼は人間だと思って相手を見くびるかもしれない。


「レ、レスペクト……!」

『わかってる。こやつは魔族落ちの人間だった奴だろう。染みついた人間臭さと人工的な魔族臭さが合わさった半端者の臭いだ』

「……なんだか嫌な感じだわ。私もアイントラハト様の下僕だって言うのに何が気に入らないのかしら」


 どうやら彼女はレスペクトの言葉は理解出来ないようだ。魔族のデジールとアドラシオンは会話が可能だったが、やはり元人間だからなのか、それともあの二人が特別なのかはわからない。

 しかしレスペクトの言葉は理解出来ずとも彼から発する警戒心と敵視する雰囲気は感じ取ったようだ。


「それにしてもこちらの住居が魔王様の隠れ家ですか? いくら人間から欺くためとはいえ随分と古臭くて地味なお住いですね。必要でしたらあなた様のための豪邸くらい手配出来ますのに」


 生まれ育った一軒家に向けてなんと無情な物言い。ちょっと古いのは致し方ないけど、それでも私にとっては思い出の家なんだ。


「あの、フェーデさん! 何度も申し上げておりますが、私は魔王アイントラハト様ではありません! あなたは彼のために魔王教を新設したと言いますが、あの方は人間との共存を望んでいますし、侵略という考えもすでに放棄してます。彼のためを思うならその彼の願いを汲んであげてくださいっ」

「アイントラハト様……! なぜそのようなことを! やはりあなたへの恩を仇で返すように魔族抜けをした私をお許しにならないからそんなことを仰るのですか!?」

「だからまずは私が魔王という考えからを正してほしいのですが……」

『なるほど。こいつは確かに面倒な輩だな』


 レスペクトも私の苦労を理解してもらえたようでありがたい。……けれど、彼女は信じたいものしか信じないのか、頑なに私のことを魔王だと言い続ける。


「あなた様はご自分のことを人間だと言い張っているようですが、普通の人間なら魔族に関する知識がそこまであるわけないじゃないですか。先日のインフェルノといい、アイントラハト様が発動したというのは確かな事実です」

「うぅ……そりゃああの魔法は私が打ち込んだものだけどさ……」


 デジール達から教えてもらった魔族事情がこういうところで仇になるなんて……。


「さぁ、我が王。もう人間のフリをせずともフェーデにはお見通しです。今一度全ての土地の支配を目指しましょう」


 フェーデがゆっくり歩み寄ると、すぐさまレスペクトが近づけさせないように吠えて威嚇する。一気に身体が重くなるほどの圧力を加えて。

 相変わらず彼の与えるプレッシャーは強くて、私に向けられていないとはいえ強い重力を感じないわけがなかった。


「……重っ。なんなのよ、この獣っ! あんただけの魔王様じゃないのに! 私だって……いえ、私の方が忠誠心が高いのよ!」


 よほど強い圧力がかかっているのか、フェーデは膝を崩してその場に手をつきながら一歩も動けずに堪えていた。


『仕えるべき主を間違えるような愚かな従者め』

「こ、んの家畜魔物がぁぁ!!」


 重力に押し潰されるのでそろそろレスペクトを止めた方がいいんじゃないかと思った矢先、彼女は震える膝で強い圧力に抗うかのように上半身は項垂れた状態ではあるが立ち上がり始めた。まるで生きる屍のごとく。


「いい加減になさいフェーデ!!」

「!」


 そこへ彼女に向けた怒号が飛ぶ。第三者の登場によりレスペクトも一度フェーデに向けたプレッシャーから解放した。

 名を呼ばれたフェーデは自由を取り戻したためゆっくり上半身を起こし、声のする相手へと確認する。

 その人物が誰かを知ったフェーデは忌々しいと言わんばかりの表情を彼、アドラシオンへと向けた。


「アド、ラシオン……!」

「アド!」

「そちらの方はアイントラハト様ではございません。間違いなく人間として生きる一人の女性です」

「あんたまで魔王様を隠し通すつもり!?」

「隠すも何も事実です。相変わらず思い込みの激しい方のようですね」


 やっぱり思い込みの激しい人のようだ。アドラシオンはわざとらしい溜め息を吐き捨ててフェーデへと近づく。

 ……それにしてもどうしてこんなタイミング良く来てくれたのだろう? まるでどこかで見ていたようだ。


(……っち。監視花ね)


 フェーデがちらりと庭に咲く一輪の花へ視線をやる。確かあれは初めてデジールと出会った際に貰った魔界に生息する星の形をした黄色い花だ。

 そういえば花の名前を知らないまま今の今まで枯れることなく冬も越している。魔界の花ってこんなに長持ちするんだ。


「アイントラハト様の幹部だった男が今度は王の座を継いだ子どもの側仕えに転身したくせに口出ししないでちょうだい。権力者なら誰にでもしっぽを振る節操なしが!」

「デジール様にお仕えしているのはそれこそアイントラハト様の命令によるものですが」

「右腕とも呼ばれていたあんたがアイントラハト様の真意すら理解してないくせに何偉そうなこと言ってるのかしら! あの方はあんたの忠誠心を試しただけよ! 彼は時間をかけて人間を油断させてからまた侵略行為を再開させるつもりなのにどうしてそれに気づかないの!? 使えない男っ!」

「……想像力も相変わらず豊かですね」


 アドラシオンは冷めた表情で興奮するフェーデに一言で返す。……アドラシオンが来て安心したと思ったけど、この様子から察するに彼でも手に負えないというか、難しい相手なのかもしれない。


「フェーデ。あなたが昔のアイントラハト様を慕っていることは百も承知ですが、彼の思想はすでに変わりました。いい加減受け入れなさい」

「そんな話信じられるわけないでしょう! アイントラハト様は今でも征服者になろうと機会を窺っているのよ!」

「では、ご本人から話していただきましょうか」

「えっ?」


 瞬間、アドラシオンの背後で時空が歪んだ。捻れる空間からまず一人の男性、デジールが姿を見せる。

 そして彼に続くようにもう一人現れたのだ。


「ア、アイントラハト様!?」


 先代の魔族王。アイントラハトの登場にフェーデは面食らいながら私と彼を交互に見やる。


「な、ぜ、あなた様が! アイントラハト様はこちらに姿を変えてるのでは!?」


 困惑しながらもいまだ私が魔王だという考えは捨てきれなかったのかフェーデは信じられないといった表情をする。

 しかし本物の先代魔王を前にした彼女は本能で理解したのだろう。目の前の見慣れた男体姿の彼こそが本物のアイントラハト様だと。

 圧倒的な魔力の量が彼から溢れ出しているのだ。さすがにフェーデも彼こそが自分の仕えるべき相手だと信じる他なかった。


「フェーデよ」

「は、はいっ!」


 アイントラハト様に名を呼ばれ、彼女はザッとその場で膝をついた。


「その者は我が子の友だ。確かに我と同じインフェルノを放った者ではあるが、魔族の先祖返りの影響で特別に魔族の血が濃いため人間ながら魔族魔法を発動出来るようだ」

「そんな……あの魔法はあなた様が撃ち込んだものではない……?」


 ぼそりと呟くフェーデはそのままアイントラハト様を見つめた。そして何か気づいたのか「ああっ!」と声を上げる。


「魔紋が……違うっ……!」


 おそらく発動しっぱなしの魔力探知魔法でアイントラハト様の魔紋を確認したのだろう。

 魔族抜けしてから魔紋が見えるようになったとのことなので今初めて先代様の魔紋を目にしたということだ。


「わかったであろう?」

「し、失礼いたしました! 我が王を間違えるなどあってはならないことを! 今こそこのフェーデ、あなた様にお仕えし、第一線に立つことも厭わないと誓います!」

「どうやらお前はまだ勘違いをしているようだな」

「勘、違い?」

「我が終戦宣言したのは本意である。戦を起こすこともなければ侵略など起こす気はもうとっくにない」

「そんな、あなた様らしくないことを……!」

「フェーデ。魔族とて考え方が変わることだってある」

「!」


 まるで彼女にとっては死刑申告をされたような絶望的な顔色をしていた。

 その顔を伏せてふるふると小さく身体を震わせた彼女はすぐに鋭い視線を私に向けたため、こちらはびくりと身体が跳ねる。


「私を騙したのね……!」

「騙してない! 騙してないです!」


 酷い言いがかりだ! 私何度も否定したのに! この人の思い込みの激しいのはもうどうしようもないものなの!?


「それともあんたがいるせいでアイントラハト様は真実を伝えられないかもしれない……! あんたがいなければ!」

「! お、おい、やめんかフェーデ!!」


 デジールは声を上げるが、彼の命令は聞く気がないようでフェーデは俊敏な動きと共に私の元へと駆け出してくる。

 彼女の靴先は仕込みナイフが飛び出していて踊り子というしなやかな体躯を利用し、回し蹴りをするかのように私の顔面へと目掛けて靴先のナイフが襲う。


「っ! ア、アースウォール!」


 地の防御魔法を唱えると、足元から土壁が勢いよく出現し、私とフェーデの間を遮る。同時にガキンッ! とナイフの刃が土壁へと当たる音が聞こえた。


「! イルさん、避けてください!」

「えっ」


 アドラシオンの言葉の意味を理解する前に土壁に大きな音が響いた。

 衝撃波でも当てられたのか、壁は衝撃に耐えられず砕け散る。大小様々な破片がこちらに飛んでくるが回避する余裕がなくて息を呑んだ瞬間、レスペクトの立派な角で欠片を弾き飛ばしてくれた。


「レ、レスペクト! あ、ありが」

『礼を言ってる場合か!』


 レスペクトの視線の先には崩れてしまった土壁の向こうに片足で立つフェーデの姿があった。まさか、足技で崩したって言うの!? 私結構強力な壁を出したつもりなのに!

 そんな驚いてる暇もなく、彼女はまた私へと詰め寄って爪先のナイフを振り回すが、すかさずレスペクトが角で応戦する。


「この、デカブツ! 邪魔なの、よっ!!」


 レスペクトを相手にするのも面倒だと思ったのか、フェーデは一度レスペクトから距離を取ったあとすぐに走り出した。そして彼の身体の下へと勢いよく滑り込み、レスペクトの壁を突破したフェーデは怒りに染ったまま私の元へ駆ける。


「っ!」


 魔法で対抗しなければ! 急いで彼女に効きそうな魔法を発動しようと手のひらを突き出す。


「イル!」

「!」


 目の前に影が。いや、背中が見えた。彼は剣を抜いて私に向かってきたフェーデの仕込みナイフを薙ぎ払う。


「レイヤ……!」

『イルー! 大丈夫ー!? ぶー!? イルは僕が守るー! るー!』

「プニー!」


 私の前に立ったのはギルドの依頼をこなして帰ってきたレイヤとプニーだった。

 レイヤの肩から慌てて降りたプニーが私の目の前に大きなシールドを張る。しかもただ目の前に張っているだけではない。ドーム状の形をした防御壁の中に入っているのだ。

 プニーってばいつの間にここまで大きなシールドを出せるようになったのか。あまりのことに驚いてしまったけど、私はシールドの外にいるレイヤのことが心配になった。


「レイヤ! 気をつけて! その人はっ」

「っち。また、邪魔をぉぉぉぉ!!」


 フェーデの足が真っ直ぐ高く上げられる。柔軟性があるからそこまで出来るのだろうけど、先ほどの土壁を破壊するほどの威力を思い出すと、あの足には仕込みナイフだけでなく相当な武器だ。

 そんな彼女の足が勢いよくレイヤに向けて振り下ろされる。レイヤは剣を構えて真正面で彼女の足先のナイフを受け止めるが、よほど相手の力が強いのか、レイヤは押され気味であった。


「っ……!」

「レイヤ! 危ないから逃げて!」


 私を助けようとしてるのは見てわかる。理解出来るけど、フェーデの力は未知数だ。むしろ相当な手練だと思う。だからこそ危険な相手だからレイヤにもしものことがあってはいけない。

 しかし、私が避難するように声をかけても彼は引く様子はなかった。逃げられない、わけではなさそうだけど彼女を私の元へ行かせないように彼もレスペクトと同じく壁になろうとしている。


「プニー! シールドを解いて!」


 私も加勢するから。そう彼に訴えるがプニーはぶんぶんと身体全体で拒否を示す。


『イルに怪我してほしくないの! の!』

「プニー……」


 いつもならお願いを聞いてくれるプニーがお願いを聞いてくれなかった。

 それだけ私を心配してくれたのだろうけど、このままだとレイヤが……。


 キィン!


 するとナイフと剣の押し合いに決着がついたのか、刃の弾く音が聞こえる。

 慌てて視線を戻すと、レイヤがフェーデのナイフを弾いたところだった。


「っ、こいつ……!」

「フェーデ!!」

「!」


 アイントラハト様が声を荒らげた。その瞬間、彼女の足元に黒い円が浮かび、その中から黒い影のようなものが飛び出て彼女の腕と足首を縛り上げて罪人のごとく拘束し、その場に転がされた。


「な、何をなさるんですかアイントラハト様!!」

「黙れ」

「アイントラハト様っ」

「黙れと言ったのが聞こえなかったか?」


 非常に冷たくて恐ろしい声色だった。さすが先代の王。その強い威厳さもあってか、フェーデはびくりと震え上がり恐怖の色に染まりながら口を固くと閉じた。

 どうやらあの拘束魔法はアイントラハト様の魔法のようだ。


「少し手間取ってしまったか」

「いえ、アイントラハト様。久々の拘束魔法でしたので致し方ないかと」

「何十年かぶりなのだろう? それなのに失敗なしとはさすが父上である!」

「イルよ、同胞が申し訳ないことをしたな」

「あ、いえ、こちらこそわざわざご足労ありがとうございます!」


 もう安全だと判断したプニーがシールドを解いてくれたため、自由になった私はアイントラハト様に頭を下げた。

 そして私を守ろうとしていた三人にもお礼を告げようと彼らの元へ駆け寄る。


「レスペクト、レイヤ、プニーも助けてくれてありがとう。怪我はない?」

『大丈夫ー! ぶー!』

『フン、問題ない』

「俺も大丈夫。イルこそ平気か?」

「見ての通り大丈夫だよ」


 お互い怪我がないことを確認出来たからだろうかレイヤはホッと安心した表情を見せるので私もつられて笑みがこぼれる。


 拘束魔法によって動けなくなったフェーデはアドラシオンの手で無理やり立たせられるが、彼女は悔しげに唇を噛んでいた。


「……アイントラハト様、フェーデさんはどうなるんですか?」

「魔王教とやらに何をさせたのか吐かせるため魔界に連れ戻すつもりだ」

「そうですか」

「迷惑をかけたな。この件はまた後日別の形で詫びを入れよう」

「いえ、そんなお気になさらず━━」


 ぶんぶんと顔と手を振って遠慮のアピールをしたそのときだった。デジールとアドラシオンが大声を上げる。


「! 待ちなさい、フェーデ!」

「フェーデ! 貴様どこに行く!?」


 その声にハッとして慌ててフェーデがいた場所へと目を向けるが、そこにはすでにもぬけの殻だった。

 彼女を縛っていた影の拘束はほとんどが引きちぎられた状態で彼女が立っていた場所に落ちていた。そして魔法の効果がなくなったのかそのまま消えてなくなる。


「デジール、アド、どういうことだこれは?」

「申し訳ございません、アイントラハト様。フェーデは自力で拘束魔法を引きちぎってそのまま逃亡したようです」

「あやつ、こう……ふんっ! と父上の魔法を……」

「……少しばかり手加減したのがいけなかったか」


 まさかフェーデが逃げるなんて思ってもみなかった。それにアイントラハト様の魔法は手加減したとはいえ私から見ても強い魔力を放っていたからそれを自力で脱するフェーデの底知れない強さに驚かされる。


「重ね重ね申し訳ないことをしたな。フェーデについては全力で捜索し、なんとしてでも捕らえるようにする。ここは我の監視下に入れるのでフェーデもそうそう近づくことはないと思うが、お前達も用心した方がいい」

「は、はい……」

「イル、念のため余も常にお前達の周りを警戒するから気をつけるのだぞ」


 そう告げると新旧の魔王様達と側近は慌ただしく瞬間移動魔法にて魔界へと戻った。

 ……明らかに向こうも動揺しているのが伝わる。やはりフェーデがアイントラハト様の拘束魔法を自力で抜け出したことが原因かもしれない。

 おそらく、今のフェーデは魔界にいた頃より強くなっていたのだろう。

 先代さえも空気を張り詰めるくらい警戒心を剥き出しにしていた。多分そうだと思う。

 一体彼女はこれからどう動くのか、目的も何もわからなくて漠然とした不安しか残らなかった。


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