25、ゲーム世界?
彼女達は、素早く構え互いに笑顔で牽制しながら殺す方法を考えだした。
「君ってさぁ僕と同じって言ってたよねぇ?」
「イッタヨ。」
「なら人と同じとこが弱点だよね。あははっ」
「ケケケッ。キミニボクハコロセナイ」
海夏は、まず近付き投げ飛ばそうと試みたが上手くかわされ逆にボスに殴られそうになったため回避しながら一度距離を取った。すると急にボスが語りだした。
「キミガ願ッテルノハ復讐デアリ、スベテノ破壊ダ。キミハ自分自身モ許セナイ。ダケド現実デハ実行シ終ワルヨリ先ニ逮捕サレルカラ出来ナカッタ。ダカラ自分ヲ殺シ壊シ抑エ込ンダ。ソウスレバ昔ニ戻レルト思イ込ンダ。ダケド、イツマデモイツマデモソコカラ出レナクテ戻レナカッタ。遂ニ限界ガ訪レタ。ソレデモ現実デハ駄目ダト抑エタ。抑エテシマッタ。ソシテヨウヤク手ニ入レタノガコノゲームダッタ。」
海夏が殺気を先程以上に纏いながら低い声で
「黙れ。僕のことを知らないお前が言うな。」
言い、殴りかかるが避けられボスに掴まれ投げ飛ばされる。
「ボクハ知ッテイル。ボクハキミノ脳波カラ記憶ヲ読ミトリ動イテイル。キミハコノゲームデドノ程度ノ事ガドノヨウニ影響スルカ調ベタ。スルト予想ヨリモ影響ガ高イコトヲ知ッタ。ソコデキミハ無意識ニモウ1人ノ自分ヲ作リアゲタ。ソレハ殺人ヲ好マナカッタ本来ノ自分。ソノ時ニキミハ捨テテシマッタ。ダカラキミハ自分ヲ見失ッタ。」
海夏は受け身を取り喋りながら
「黙れ。もうやめろ。俺は俺だ。」
素早く殴りかかるが怒りにより動きが先程より雑になり軽く受け流され腹にキックをくらう。
「ソウシテ不安定ナ状態デキミハ人ノ優シサト悪意ヲ受ケタ。バランスガ崩レタ。キミニトッテ優シサヨリモ悪意ノ方ガ濃厚ダッタ。ソレニヨリ本来ノ自分ヲ完全ニ失ウ筈ダッタ。ダガ君ハコノゲームヲシテイル最中ニソウシヨウトシタ。ソレヲ受ケAI達ハソレヲ特殊ナクエスト二シヨウトシタ結果ガ今ダ。」
海夏は呻きながらも立ち上がり、
「静かにして。私は私。」
そう言ってフェイントをかけながらボスを殴ろうとするが右手を掴まれ無理やり左肩の方に引っ張られて右肩を殴られる。
「キミハスベテヲ壊スツモリノハズガ全テノ不安定ナモノモ含メテ吸収シテシマッタ。ダカラ君ハ安定シナクナッタ。複数ノ人格ガ混ザリ思考ヤ喋リ方ガ混合シタ。今ノ君ハ何ニモナレナイ人形ダ。」
肩を少し押さえながらも海夏は立ち上がり、
嗤った
「消えて?」
「壊レタ人形ハイツシカ消エル運命ダ。」
「もうさ、良いよ。僕が何者かなんて気にしても答えは出ないんだからさぁ?僕を壊そうとするものは全部先に壊してやる。」
「ケケケッ。壊セナイ。チカラガタリない」
「そんなの関係ない。僕が僕であるためにお前を殺す。」
「ケケケッ。混ザッテルノニ?境界ガナクナッテ言葉スラ普通ニ言エナイノニ?」
「いい加減死ね。」
黒い黒い真っ黒な海夏は殴った。ただただボスを殺害するためだけに殴り投げようとした。
ボスはただただそれらを受け流した。カウンターも入れながら返し投げられる前に海夏の顔を殴った。
海夏はどれだけ受け流されカウンターをくらおうともただただ殴ろうとした。だんだん体は出血し、アザだらけになり立つことすら普通なら苦痛になろうとも繰り返した。
ボスはそれを見ながらも手加減することなく、繰り返しカウンターを入れ続けた。ボスは数発しか食らっておらず余裕そうに返し続けていた。
一瞬世界が真っ黒になった。光が消滅した。
その後光が戻るとそこには、レイが居た。
「うわぁ。カオスだねぇ。ラフちゃん大丈夫?」
海夏は困惑しながら返事をした。
「え?あ、うん。」
「ところでイメチェンした?何だか真っ黒だけど。」
「へ?わかんない。レイさんはどうしてここに居るの?」
「さぁ?来れたから来たとしか言えないかなぁ。ラフちゃんは何があったの?」
「えっ、と起きたらここに居てなんか別の人格とかいうやつが主人格?の座を寄越せとかって言ってきて、それを拒否ったらいつ起きれるか分からんって言われて、なら他の人格を壊しちゃえば早く起きれるかなぁ、って思って実行し終わったと思ったら変なクエストが始まってあいつが出てきた。」
「んーなんとも言えないかぁ。あいつの弱点がなにかわかる?」
「わかんない。アイツは私自身とかって言ってたけど、情報が足んないかなぁ。絶対、殺すけど。」
「なんでそこまで殺意マシマシなの?」
「僕は一人でいいから。」
「ん?今同時に別の言葉話さなかった?」
「そうかな?」
「ケケケッ、ソイツ混ザッテル。人格壊シテナイ。吸収シテル。ダカラ言葉ガマトマラナイ!」
「うるさいよ。黙れ」
「んー、わかった。ラフちゃんはちょっとの間離れてて。」
「なんで?」
「僕が代わりにあいつ殺しても良いでしょ?」
「駄目、百歩譲ってもトドメは僕がする」
「どうしてトドメさしたいの?」
「僕が増えるから。」
「増えるってどういうこと?」
「アイツはコピーだって言った。人格を潰そうとして吸収してしまった以上、レイさんがしたらレイさんが僕の人格のコピーを吸収するかもしれないから。」
「それがどうした?」
「つまりレイさんに僕の人格が増えるから。」
「別に増えてもいいと思うんだけど?」
「駄目。記憶もコピーしてる以上、危険」
「というかさ、アレってクエストで出てきたんでしょ?だったら、クエスト終わったら消えるでしょ?」
「確かにクエストが関係はしてるけど、あれは終わっても消えはしない。あれは認めたくないけど僕自身。」
「ケケケッ。消エナイニ決マッテル。本来ノ人格ノ再現デ出現シテル!吸収サレルコトハアッテモ破壊ハ不可能!」
「そっか。じゃあ、瀕死に持っていくよ。」
「ケケケッ。無理無理!本人格以外ノ攻撃通ラナイ!」
「レイさん、良いよいらない。アイツは僕が必ずコワス。」
「そんなわけにはいかないよ。僕がここに来れたということはなにか関われるからだと思うから。」
「ケケケッ。ドッチモ壊セナイ!」
「あははっ。協力はいらないです。アイツは必ず完膚なきまでに私が潰しますから。」
「今のラフちゃんは信用できないかなぁ。一人称も喋り方も揃ってないし。」
「関係ないです。僕が潰さなきゃいけないんだよ。」
「ケケケッ。オマエウルサイ!オマエ参加資格ナイ!」
海夏は、ボスを殺害するためだけに先程以上に全力で殴ろうとしたり、投げ飛ばそうとしたり蹴ろうとするが、受け流され、逆に投げ飛ばされ、足を掴まれ叩き伏せられる。短剣を投げたり使えるものすべてを使い攻撃するが、投げ返されとどの攻撃でもカウンターをされて弱っていく。
「その状態の何処が大丈夫なんだい?」
「ケホッゴホッ。大丈夫です。アイツはコロス」
「攻撃全部避けられたりカウンターされてるけど?」
「何があっても、たとえあいつを殺したあと、死んでてもコロス。」
「はぁ、どうしてそこまであのボスを殺したいのさ?」
「ドッペルゲンガーに近い存在を存在させたくないから。僕の傷口に塩を大量に塗りこんでくるから。アイツがいる限り時間が経てば経つだけ私が私でなくなるから。」
「ドッペルゲンガーかぁ、それと傷口に塩はまぁ分かるけどどうしてあのボスが居るだけでラフちゃんがラフちゃんではなくなることに繋がるんだい?」
「ケケケッ!浸食シアッテルカラニ决マッテル!」
「へぇ、それやめたりできないの?」
「ケケッ!不可能!存在ガ浸食ノトリガー!」
「そうか、なら確かに殺さなきゃかぁ。」
「出来ナイ!チカラモ速サも技術モ足リテナイ!オマエラ弱イ!」
「ラフちゃんは、勝つための策ってあるかい?」
「そんなの関係ない。無くてもコロス。これは、私自身にとって大事なこと」
海夏ちゃんがここに来なかったときのifもどきも良かったら読んでいただけるとありがたいです。




