22、リアル
「ここが食堂なの?」
「えぇ。そちらの席に座ってくださいな。」
「うん。わかった。」
「では、うちの使用人が持ってきてくれるのを少し待ちましょうか。」
「うん。今日はありがとう。」
「いえ、本当にごめんなさい。私がヘマをしなければもう少しマシに済んだかもしれませんのに。」
「気にしないでよ。三田さんが居なければ、試してみることもできなかったし、さっきも言ったけど長時間水に浸かったままになるところだったんだから。」
「ですが、失敗したのも事実ですから。」
「じゃあ、今日一日はもう少し僕甘えるからそれでプラスマイナスゼロってことだね。」
「…わかりましたわ。明日貴女の家まで迎えに行きますから、帰り送りますわね。」
「わかった。ありがとう。」
「話している間に料理が来ましたね。テーブルマナー等は気にしなくていいですわ。」
「わかった。いただきます! このオニオンスープ若干塩コショウが効いてるけどとっても美味しい!」モグモグ
「パンと一緒に食べるともっと美味しいですわよ。」
「ほんとう?!試してみる! 美味しい!」モグモグ
「良かったわ。まぁあまり食べ過ぎないように気をつけてくださいね」
「うん。ありがとう。どれもこれも美味しい!」モグモグ
「今度お泊り会するとき持っていきましょうか?」
「ほんと?うれしいな。」モグモグ
「本当によく食べますわね。」
「 うん。美味しいもん!ごちそうさまでした。」
「はやいですね。 ごちそうさまでした。」
「そうかなぁ?久々に美味しいものいっぱい食べたや。」
「普段私の食べるペースに大体の人は何故か追いつけないんですよ?久々ですね。同じぐらいに食べ終わってこうやって話すのは。」
「そうなんだ。そろそろ帰ろうかな。ゲームしたいし。」
「そうですか。また今度はもっとゆっくりのんびりしたいですね。」
「そうだね。……いい加減アイツらに勝たなきゃな。」
「ん?どうかしました?」
「あぁごめん。なんにもないよ。」
「そうですか?ならいいですが。」
「また明日!」
「えぇ、紫希自宅まで送っていってあげて。」
「はい。分かりました。」
「あ、馬車で送ってあげてね。」
「はい。では、馬車まで案内しますね。」
「ありがとうございます。」
「………こちらです。足元に気をつけてください。」
「はい。」
「では、出発します。学園の前までまず運びますのでその後どちらに進めばよいか教えて下さい。」
「はい。分かりました。1つ気になったのですが、何故馬車で移動してるのですか?」
「確かに、車があるのに馬車で移動する理由はそこまでありませんが、ご主人様の趣味と馬車の道もありますから、車に乗るよりも私達の場合は安く済むからですかね。車があっても無くても馬を育てることはご主人様の趣味なので餌代とかが安くなることはないですから。」
「ご主人様っていうのは三田さんのお父さんのことですか?。」
「えぇそうです。私達の雇い主でもあります。」
「そうなんだ。凄いなぁ。」
「私から言うと、藤原様の方が凄いと思います。その環境下で、今こうして普通に生きているというのはもし私がそうならばできないと思いますよ。」
「そうなのかなぁ?わからないや。」
「大体の人は、両親を失うと数ヶ月無気力になったりしますし、そんな精神状態だと性格が歪んだりすることも多いそうですよ?」
「そうなの?三田さんに言われたけど、もう少し自分について考えておこうかなぁ」
「そうですね。ストレスをしっかりと吐き出せるようにはしておいたほうがいいと思います。そうでないとストレスに押しつぶされる人も結構いるそうですから。」
「ゲームで発散出来てると思ってたんだけどなぁ。」
「予想ですが、両親を失ったストレス等もあったためにストレスが増える量と発散する量の差が大きかったのでは無いでしょうか?発散するよりも多く多くたまり続けた為に駄目だったという可能性が高いと思います。学園の前に着きました。」
「そっか。ありがとう。ここからさきは…………………」
「…………………分かりました。ここをこちらに行って…………」
「ここはこっち………………」
「到着しました。」
「ありがとう。えっとまた明日?」
「そうですね。明日迎えに参りますのでそうなるかと。」
「うん。おやすみなさい。」
「おやすみなさい。」
三田さんの家凄かったなぁ。料理とかも美味しかったし。さてとゲームしよう。今日は三田さんのおかげでやること終わってるし。




