21、リアル
お風呂大きいなぁ。とってもあったかいや。う、でもお腹のはしみるなぁ。泣いて良いんだよね。三田さんの前で泣かないように今泣いとこう。
「学校やだぁ。何で僕は、お父さんも、お母さんも、居なくなったのに、追い打ちかけられてるんだよぉ。何で自分を、消して消して壊して、学校に行かなきゃなんないんだよぉ。」ブルブル
「よく頑張りましたね。そういった時先生は守ってくれませんでしたか?」ナデナデ
「みんな、見ないふりしてた。一度牛乳を、かけられたときは、悪ふざけって、いうことにして、保健室に連れてかれた。」ブルブル
「そうですか。では多分私たちに頼るのはしんどいかったり怖かったりしますよね。一度予想を裏切られてますから。なので、必ず頼れとは言いません。ですが何があったかは出来る限りお嬢様にお話ください。私達は権力はありますが、そういったことに気づけることは少ないです。申し訳ないですが、教えてほしいです。その後は私達が貴女にそんなことをした者たちに罰をくだしますので。」
「ぅん。ありがとう。」
「お客様、シャワーのお手伝いをさせていただきましょうか?」
「うん。ありがとう。出来れば、頭も体も洗ってほしいな。」
「はい。分かりました。では、椅子まで運びますね」
「うん。」
「目に泡などが入らないように目を瞑っていてください。」
「うん。」
「1つ、質問しても良いですか?」
「はい。」
「なんというか、雰囲気がガラッと変わるのは何故でしょうか?」
「わかんない。多分私の中で、安心とかそういったのがあって、その量によって変わってる、んだと思うけど。」
「つまり、今現在安心していただけているということですか?」
「多分そうだと思う。」
「そうですか。なら良かったです。頭洗い終えましたので、体を洗いたいと思いますがタオルと素手のどちらのほうがよろしいですか?」
「どっちでも、大丈夫です。洗いやすい方に、してください。」
「はい。では素手で洗わせていただきますね。」
「ありがとう。」
「もう一つ質問しても良いですか?」
「うん」
「一人称が変わるのは何故でしょうか?」
「えっと、変わってた?」
「はい、私というときと、僕というときの2つがありました。」
「んーそっか。多分虚勢張ってるのが私。素が僕だと思う。」
「つまり、強く見せようとしていたりする際は私になるのですね。」
「多分そう。」
「ということは気を抜くことが出来ているのですね。良かったです。では、洗い終えましたので、脱衣場まで背負いますね。」
「ありがとうございます。」
「着替えはこちらで用意したものになりますので、サイズが少々合わないと思います。」
「ありがとうございます。大丈夫です。」
「痺れはどの程度治りましたか?」
「普段どおり動くだけなら問題ないです。走ったりは出来ないのと、喋る時若干痺れを感じるぐらいです。」
「なら良かったです。」
「ワンピースで良かった。ドレスとかは着たことないから。」
「では、ゆっくり着いてきてください。お嬢様の部屋へ案内いたします。」
「わかった。ありがとう。」
「いえ、お気になさらず。階段は手すりが横にあるので良ければ使ってください。」
「はい。(どうしよう思ってたより力まだ入んないなぁ)」
「大丈夫ですか?」
「えっと、ちょっと助けてもらえると嬉しいです。」
「分かりました。では、肩を貸しますのでゆっくりあがりましょう。」
「はい。すみません。」
「ではお嬢様の部屋はこちらです。」
「ありがとうございます。」
「ゆっくりしてください。」
「はい。失礼します。」
「あっ、どう?お風呂にしっかり浸かれたかしら?」
「うん。ありがとう。」
「今日はごめんなさい。もっとはやくに助けれたはずでしたのに。」
「気にしないでいいよ。元々だめだろうなぁって思いながら考えたから。なんなら、失敗したらもっと長い時間水に浸かってると思ってたから嬉しかったよ。」
「いえ、そのぐらい感謝されるような行動ではないですわ。」
「そうかもしれないけど、僕はとっても嬉しかったよ。だから感謝させてほしいな?今までは終わったあとでもあそこに来る人なんていなかったから。」
「はぁ、分かったわ。けども次はあんなことがないように録音機を用意しておきたいわね。」
「うーん、録音機とかは防水じゃなきゃよく水かけられるから壊れそうだなぁ。それに殴られたときに当たっても壊れそうだし。」
「あぁそうね、どうやって証拠を集めようかしら。彼らがただの一般市民なら簡単に済むのですが、一応は権力を持っていますので、明確な証拠を用意しないと抵抗されて面倒ですからね。」
「今は助けてくれる人が居るから、今の程度なら1ヶ月ぐらいは平気。」
「そんなに時間をかけるのは最終手段ですわ。それと、もっと自分をよく見てください。貴女の基準は普通ではないですし、貴女自身にあっているわけでもないのですよ。」
「あっ。うんわかった。気をつけるよ。」
「ええ、そうしてください。さて、夕食ですが一緒に食べませんか?」
「えっ?そこまでしてもらうのは申し訳ないなぁ。」
「貴女、家に帰って食べるのはレトルトでしょう?栄養はしっかりと取っておかないと、彼らと戦うのもできませんわよ?対価がどうしても気になるのでしたら、たまに私の話し相手になってくださいな。素の意見を言ってくれる人は私達にはとても貴重ですから。」
「わ、わかった。」
「では、食堂へ行きましょうか。だいぶ痺れも取れたようですが、急ぐ理由もないのでゆっくり行きましょう?」
「うん、ありがとう。」




