人形遊び
姉は子供の頃人形遊びが好きで、家には3体程の人形があった。服の種類も豊富で、小物やドールハウスなんてのも押入れの中に残っていた。
祖母は時々人形の服を手縫いで作る事があり、それを横で見ていた俺は自然と人形遊びを始めてしまうちょっと残念な子供に育ってしまった。
ポーズをとらせて絵を描く事もあったのだが、服を交換している時にふっと気が付いた。
人形は女子の体付き、その服を着替えさせているこの行為は非常にイヤラシイ!
俺はその後人形遊びの事を「エッチな遊び」と呼ぶようになる。当然弟を誘う時も、
「エッチィ遊びしよー」
になる。
やましい事は一切していない。ただの人形遊びである。
弟を連れて近所の公園に行った時の事、他にも子供が大勢いて弟が好きなブランコに空きはなかった。
ブランコが空くまで滑り台で遊ぼう、そうやって弟が遊ぶ姿を遠目に見つつベンチに座って落書き帳を開く。
何をモデルにしていたのかは思い出せないが、少しの間絵を描いていた。そんな俺の所に、いくら待ってもブランコが空かなかった事で嫌になったのだろう弟が走ってくる。
「帰ってエッチィ事しよ~」
と言いながら。




