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GOAT  作者: V鉄駆


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16/16

うさぎ

ネオたちのいる部屋に戻る途中俺はずっと考え事をしていた


サクラバとの二度目の戦い


その時に感じたあの感覚


今までにない感覚


とてつもない脚力を制御できずに壁に激突したのだ


使いこなせるようになれば俺はもっと強くなれる


だがあのとてつもない力


俺に制御できるのだろうか


そんなことを考えていると後ろから知った声が聞こえる


「考え事かな、ゴートくん」


そこにはいたのは唯だった


「ゆっ、、、、」


唯と言いかけたところで口を人差し指で抑えられる


「私のコードネームはノウン。相手の心を読んで全てを知る者。君のお悩みだって知ってるんだぞー」


唯は俺の腕をつんつんしながらいじってくる


クソこいつうぜぇぇぇ


「、、君はうさぎだ。」


急にうさぎ認定された


「は?」


「ちゃんと最後まで聞いて」


少し拗ねたような顔をしながら再び話し出す


「うさぎは能力はあるけど怠け者で亀は能力はないけど頑張り屋さん、、なんて言われてるけど違う。君はうさぎだ。能力があり努力もできる。胡座をかくことなくただただ謙虚に努力を重ねている。」


唯はにこりと笑うと少し走り出して止まる


「最強のうさぎちゃんだよ!!」


こちらを振り返るとまるで太陽のような笑顔で俺に伝えてくれた


「じゃあ私サクラバ班だから急ぐね!じゃ!」


唯は猛ダッシュで任務へと向かっていった


最強のうさぎちゃん、、か


少し元気を貰えた


自分のことをああやって評価してくれる人がいて


信じてくれる人がいて


期待してくれる人がいる


そんな人達に恩を返すためにも俺は強くならないといけない


「、、、よし、、!」


足早に俺はネオたちの元に向かう


ブーブーブー!!!


と、部屋に向かう途中に再びサイレンが鳴り出す


『異能犯罪発生。浅草駅付近にて異能力者による殺人テロが発生。戦闘行為が必要と判断。至急、ネオ班は出動せよ。繰り返す、、、、』


俺は放送を聴き終えるとすぐさま走り出す


バタンッ!


ドアを力強く開けるとみんな準備が出来ている


「行くぞゴート!」


ライトが俺に手を差し伸べる


「、、おう!!」


その手を取り俺は1度深呼吸する。


今度こそ全員守る


「ネオ班出動!!」


ネオの声とともにライトが異能を発動させる


次に目を開けるとそこは浅草駅の目の前だ


しかし決定的に違うことがある


、、死体の山がある事だ


少なく見ても10人以上はあるであろう死体の横には1人のスーツを着た男が立っていた


そいつと目が合う


「来ましたね、、白、、」


物凄い威圧感


俺は一瞬気圧される


ほかのメンバーの方に目をやる


ネオ以外は俺と同じだった


冷や汗をかき


相手とのレベルの違いにビビることしか出来なかった


「ウェザー!雨を振らせろライトとスピードは民間人の避難!ゴートは後ろに下がれ!」


ネオが指示を出す


「「「「了解!!」」」」


全員がその指示通りに動く



「おっと、、困りますね」


スーツの男が口を開く


次の瞬間


体にとてつもない重りがかかる


「なんだ、、、、これ、!!!」


まるで200キロでスクワットをしているような感覚だ


だがまだかろうじて動ける


ほかのみんなは


周りを見渡すと


ウェザーの目の前にスーツの男が立っていた


「、、、え」


ウェザーは呆気にとられている


男はニコッと笑う


次の瞬間にはもう


ウェザーは地面にうつ伏せになっていた


「かはっ!!」


ウェザーが地面にめり込む


その上から男はウェザーの頭を1発殴る


ウェザーは苦しみもしなくなった


「?!?!」


「ウェザー、、!!」


全員がその光景に驚愕していると次に狙われたのはライトだった


「、、やべ、」


ライトも重さの影響で反応が間に合わずその場にうつ伏せになる


そしてウェザー同様に頭を1発殴られて戦闘不能となる


「なんなんだ、、こいつ、!」


今までのヤツと格が違う


白星を2人、、しかも副エースを戦闘不能にするなんて


残された俺たち3人はそいつと向かい合う


「エースの火力が上がる雨要因は潰した、逃げる手段になりうる異能力者も潰した。」


再び目が合う


やつは不気味な笑みでこちらを見つめる


「あとは雑魚だけですね」


これは、今まででいちばんやばい


俺の異能は過去最高の警報を鳴らしていた

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