↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リバースキング  作者: ちゅんちゅん
第二章 魔兵団試験編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

34/159

第三十四話 アジト

「本当に合ってるのか?」


俺は思わずそう聞いた。


街道から外れ、森を抜け、さらに山道を進み、気付けば人の気配すらほとんどない場所まで来ていた。


先を歩くキャリーは振り返る。


「合ってるよ、でもさっきから何回も聞いてるよね?」


「だって怪しいだろ」


「失礼だなぁ」


キャリーは頬を膨らませた。


だが正直そう思う。


討伐団の拠点と聞いて、俺は街の建物や砦のようなものを想像していた。


なのに、目の前にあるのは巨大な崖だった。


「どう見ても行き止まりじゃないか」


「まあ見てて」


キャリーは自信満々だ、俺は半信半疑のまま後をついていく。


すると――。


「ここよ」


キャリーが立ち止まった、俺は辺りを見回す。


何もない、いや、よく見ると、崖の一部に大きな亀裂が入っていた、自然にできた割れ目のようにも見える。


「ここ?」


「ここ」


「本当に?」


「本当に」


怪しすぎる、どう見ても隠れ家だ、俺が警戒していると、キャリーは笑った。


「そんな顔しなくても大丈夫、多分ね」


「最後の一言が怖いんだけど」


キャリーは気にせず亀裂の中へ入っていく、仕方なく俺も続いた。


中は意外と広い、少し進むと自然洞窟になっていた。


ひんやりとした空気。壁には魔法灯らしき光が並び、誰かが整備した跡もある、どうやら本当に人が住んでいるらしい。


さらに奥へ進むと、ざわざわと人の声が聞こえてきた。


「帰ったよ!」


キャリーが大声を出した瞬間、洞窟の奥から何人もの視線が集まった。


剣を持つ者、槍を持つ者、ローブ姿の魔法使い、年齢も様々だがどう見ても歴戦の戦士たちだった。


「キャリーか」

「おかえり」

「討伐は終わったか?」


口々に声が飛ぶ。


キャリーは笑顔で手を振った。


「もちろん!」


そして俺の肩を叩く。


「それと新しい人連れてきた!」


全員の視線が俺へ向く。


「……」


「……」


俺は軽く会釈する。


「アルです」


すると誰かが呟いた。


「また変なの拾ってきたな」

「おい聞こえてるぞ」


すると周囲から笑い声が起こった。


そしてキャリーは満足そうに言った。


「ボスはいる?」


その言葉で、洞窟の奥の空気が少しだけ変わった、どうやら討伐団の団長がいるらしい。


俺は思わず姿勢を正した、これから会う人物のことを知らないまま。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。