105/105
『あとがき』
書きたいものを書き、それを読んでくださる方がいる。
これほどうれしいことはありません。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
感謝しております。
義守とは何者か?
「消化不良だ」と感じた方も多いのではないでしょうか。
『あさきゆめみし』の騒動のもととなったのは酒呑童子が囚われていた壱支国の乱。
そして、もうひとつ――5年前の阿岐国の争乱です。
この国を舞台とした、拙作『ちはやぶる』。
https://ncode.syosetu.com/n2126et/
単発のつもりでおりましたが、
「姫は乗せぬことにしておる」の場面を思いつき、今作につながった次第です。
力不足を棚に上げ恐縮ですが、こちらで義守なる者の生きざまをご覧いただければ幸いです。
また、89話『古の英雄』の中で、「お前たちが、蝦夷と呼ぶ地に住む者たちに語り継がれてきた言い伝えがある。それを聞かせてやろう」というセリフがあります。これは義守12歳の物語ですが、大河ドラマのような設定ゆえに頓挫しております。
平安ファンタジー3部作。できれば完成させたいのですが。