【要約】(第28章から第30章)
【要約】黎明の刻:時空を超えた巨艦
1945年4月、東シナ海で最後の特攻へと向かう戦艦大和の前に、閃光と共に未来の海上自衛隊艦隊(「いずも」「まや」「むらさめ」「そうりゅう」)が出現。自衛隊司令・片倉大佐は、戸惑う大和艦長・有賀に「我々は未来から来た。共に戦う」と告げる。同時期、マリアナ諸島沖では、日本の電波に類似しながらIFFを持たない巨大な艦影(ニミッツ級空母「ドナルド・レーガン」)が観測され、放射線まで検知されたことで米軍はパニックに。トルーマン大統領はOSSに極秘調査を命じる。
太平洋上を漂流する「ドナルド・レーガン」のウェルズ艦長は、突如として時代錯誤の軍艦群に遭遇し、通信途絶と衛星機能不全に混乱。やがてOSS特殊チームがレーガンを捕捉し、艦長に「貴艦は1945年にタイムスリップした」という驚愕の事実を突きつける。OSSは、レーガンを**日本の「未知の超兵器」**として利用し、沖縄の不可解な抵抗を打ち砕き、**日本本土上陸作戦「ダウンフォール」を成功させる「最終兵器」**とすることを命じる。
未来の艦隊が過去の日本を救うべく戦いを始め、過去の米軍が未来の空母を「最終兵器」として利用しようとする――。時空を超えて交錯する意図と、それぞれが背負う「歴史」の重みが、新たな戦局を紡ぎ出す。