幕間 女神と夢の中で
何時も通りに進化後に起きたはずだったが何処か違う違和感があった。
目を開けゆっくりと何時もの薄暗い安全地帯とは違う狐に転生する前の部屋とはまた違う部屋だった
「何でさ?」
意識はしっかりとあるが死んだ?いや安全地帯で死ぬとか冥土の土産にすらなら無い。
暫く困惑していると扉が開いた様な音と愛しい人声が聞こえた。
「あら、起きた?おはよう」
「おはよう、葛葉…ってなんでさ!?」
驚いた姿を見てクスクスと笑う彼女
「安心して死んだわけじゃ無いから、貴方がここ居る理由もちゃんとするわ」
近くのテーブルに用意していたであろう御茶で心を落ち着かせる為に人の手でカップを掴み飲む
「それで狐ではなく人としてここに居る理由は?」
「貴方がその姿で居られるのは此方の世界に魂が確立されたからよ、本当に死んでしまったとしても此処に居られるのよ、ただ…残念ながらまだずっと一緒には居られないけれどね」
ふむ、住所登録等が終わったみたいな感じかな
正式にずっと一緒には居られないけどこうして会えるのは僕として嬉しいかな。
「ええ、簡単に言えばそうね、後私も貴方に会えて嬉しいわ旦那様」
むぐぅ忘れていた。読み取れる事をしかもタイミング的にワザとだな
後旦那様呼びがこうも来るとは思わなかった
「あら、照れちゃて可愛いわね」
「今人の姿をして居るなら狐の姿は?」
「あらあら♪、そうね今は狐の姿はまだ無理よ、狐として大人になったばかりだもの、それに人と獣が混ざることになるから急には保たないわね。狐の姿気に入っちゃった?」
「気に入ったよりも…あの姿も自分になるわけだし、捨てるような事はちょっとね」
「確かに貴方にとってはそうよね…何時か、ねぇ尻尾とかもふもふしても大丈夫よね?」
「そうだね、勿論良いよ葛葉のお願いだし第一僕ばかり触らして貰うのもね」
「ならお願いするわ、後私をモフモフしたいなら、ベッドの上で優しく…ね」
「あぁ…うん、それじゃ耳も」
「仕方ないわね。良いわよ、愛しい旦那様のお願いだもの」
そのままベッドに移り、もふもふな尻尾と耳と色々と堪能し過ぎた後
「あ、そうだ聞きたい事があって」
「ん〜なに?答えられる範囲なら良いわよ」
余韻が少し残る甘い声で言うのは色々と駄目になりそう。
「サポートナビの事で」
呼びやすい様に名付けした事や少し流暢に話す様になった事やら気になる部分を聞いた
「その事なら心配要らないわ。寧ろ良いことよ。あのスキルは少し特殊なの、説明するわね」
「なる程納得」
どうやらナビスキルは中には誰も居ませんでしたでは無く実は天使…葛葉の場合は眷属になるが最適なスキルの使い方を教えたり、扱いやすくなっているらしい。
「シュテルだったかしら?あの子が成長すればもっと貴方の為になってくれるわよ」
「ありがとう、ならナビスキル以外で似たのはある?」
「そうね〜例えば〜〇〇の叡智って言うスキルとかかしらね。話す事は出来ないけれど、既出レシピとかは教えて貰える感じね。イメージとしては図書館で自分で探さなくても本がこの本の何ページにありますってね。それを中の天使や眷属が頑張ってくれてる訳ね」
「ありがたいねそれは」
「スキルレベルが上がれば最適化されていくから頑張って頂戴ね。旦那様♡」
耳元で囁かれるこのこそばゆい感覚と幸福最高である
「ならよかったわでもこの幸せな時間も終わりね」
残念であるが仕方無い。
「この時間が続く様に頑張るよ」
彼女の胸元に顔をうずめ、ゆっくりと眠るように目を閉じる
「気をつけてね」




