幕間 女神のひと時
「はぁいざってなると寂しいのね…手放したくない温もり…これじゃ私の方が先に我慢出来なさそうだわ…」
気づけばあの人ので一杯のお腹をさすっている。
まさかここまで本気になるなんて思ってもみなかったわね。ふふ創造神様が言った通りになるなんてね。な、言ったろ?って言いそうだけど喜んでくれるかしら?
「こんな事で一喜一憂するとは思ってもみなかったわ。恋愛なんて自分には関係ないとか思ってけど。悪く…ないものね、名残惜しいけど綺麗にしないとね」
本当に我ながら落ち着きのなさ・・・でも今は良いわよね?もう少しだけ…あの人の温もりと匂いを感じても…えぇ、そうしましょう
しばらくして満足したのか、身繕い整え紅茶を飲み彼からの贈り物であるチョーカーを指でなぞり乙女モード全開で転生したあの人を大きめの水鏡に映し出しながら
「あらあら、可愛い子狐ね、とうとうあなたにも春が来たのかしらー葛葉ー」
魔女のドレスの様な服装をした女性が急に背後から話しかける
「きゃぁ!ちょっとアルテナ!急に来ないでよ!びっくりするじゃない!」
文句を言いながら水鏡を消す可愛い女神
「失礼ね、ちゃんと入って良いか聞いたわよ。あなたが気づかなかったのよ…にしてもここまでとはね~」
「ごめんなさい…気づかなかったわ。」
顔が赤くなり背けるが耳まで真っ赤である。
「フフフ、幸せそうね。私は嬉しいわただ、貴方を夢中にさせたさっきの子狐ちゃんには興味があるわね。あ、私にも紅茶ちょうだいな」
「ちょっと、どういう意味よ?」
少し文句言いながら椅子に座ったアルテナに紅茶を入れ渡す。
「ありがとう。何時も貴方が居れたお茶は美味しいわ…深い意味はないわよ。そうねー気に入ったら一緒に可愛がってもらおうって所だから安心しなさいな、それにあなたがああなる位だし、気になるじゃない?」
渡された紅茶を味わいながら言うアルテナ
「全然安心できないけど…まぁいいわ、それに創造神様と地球の神のお願いでもあるわけだからサービスもするわよ。それと今度会える機会はあるからその時でいいかしら?」
「えぇ、それで良いわよそれでお願いね。どんな子なのかしら?気になるわ楽しみよ」
「もう…アルテナだから良いけど、彼はもう私のよ?」
そう言い放ちにっこりと色々と含んだ笑顔を見せる
「そうねー…うん…安心して貴方から奪うつもりなんて本当にないから大丈夫よ。ええ」
「あら、そう?なら別に会わなくても平気よね?どうしてかしら?アルテナ?」
「…言ったでしょ、もし気に入るような相手なら一緒に~って…それにちゃんと祝福するつもりよ、私の加護を与える気で居るし」
「ふーん…?本当にそれだけかしら?」
「あぁー、もうそんなに疑わないでよ!流石にちょっと傷つくわ…そうね、理由はそのチョーカーよ、すぐ触ってるの気づいてる?前の葛葉なら付けたとしても、触ったりしないでしょ?…そんな風にした彼が気になったのよ。葛葉がそれほどまでにほれ込んだ相手が、」
「あ・・・」
赤くなった顔を逸らし紅茶を飲むやっぱり可愛い女神である。
「…気づいて無かったのね…本当に変わるのね。」
乙女のような反応をする変わった大事な友神葛葉を見て、呆れつつも微笑む
「そりゃ変わるさ。私だって変わったと言われた位なんだ。私にもお茶淹れておくれ、葛葉…あぁ~私は緑茶でな」
いきなり表れて椅子に座り、テーブルにいつの間にか用意した樽煎餅を齧る腰辺りまで伸ばした金髪の子供にも見える創造神に驚く二人
「「!創造神様!」」
「ん、あぁー楽しそうに話してたもんだから、ついな、後私にもお茶をくれ」
「ついではありません!…はぁー相変わらずですね。少し待ってください。淹れてきますので」
「あの、創造神様、何か御用ですか?」
「あぁーあの爺と話してこっちに来ることになった。坊やの事でアルテナに少し頼みがあったんだよ」
煎餅を齧りながらに言う創造神
「頼み事ですか?…(大丈夫…かしら…)」
「そう不安がるな難しい話でもないさ、あの爺さんからおそらく魔法を使いたいだろうからって言われてね。っとそうだ、この煎餅食べてみるか?中々に美味いぞ?」
「はぁ…頂きます。」
バリィといい音をさせながら、食べてると醤油の香ばしさと程よい甘さがあり、後味も悪くない。確かに美味しい。お茶が進む
「な、美味いだろう。お気に入りなんだ。」
「はい、思ったよりも美味しいです。」




