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第29話.夕日のガンマン

誤字・脱字はご容赦下さい。

●29.夕日のガンマン


終わった・・・・・・。


倉庫の周りにいたケリーの部下の残りは馬に乗って脱兎のごとく逃げだした。


その後、エミリアさんと少女の縄を切って助けた。

二人はお互いに抱き合って泣いていた。


「もう大丈夫だよ・・・・。」

俺は優しく声をかけて、泣いている銀髪の少女の頭を撫でてあげた。


少女は俺に抱き着いて崩れるように泣いた。


「・・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・・」


くたくただよ・・・・・。


俺はため息を一つはいた。

タバコに火をつけて入口を見ると

倉庫の入口から夕暮れの明かりが差し込んでいた。


俺は二人をつれて倉庫の入口を出て中央広場の教会へ向かった。

ここは街の西出口の入口付近

真っ赤な夕日を背にしてまっすぐ街道を歩くと中央広場がある。

そこにある教会へ向けゆっくりと俺は二人を連れて歩いて向かった。


中央広場には大勢の人がいた。しばらく歩くと、小さく見えていた人混みも次第に大きくなっていた。


大勢に人だかりの中には

見覚えのある荒くれ者達やウィルソンさん達もいた。

酒場のマスターもいた。


街から急いて出ていくケリーの部下たちの様子を見て

大勢の人達が気になって集まっていたようだ。



「勝ったのか・・・・・?」


マスターは聞いた。


「ああ。」


ウィルソンさんはにっこりして

俺の肩を軽く優しく叩いた。



WAAAAAAAAAAAAAAA――――――――!!!!!!



夕焼けの照らす街の広場は大歓声に包まれた。




・・・・しばらくすると。


「兄貴ィイイイ~~~~~~~!!!!!」

人込みの中から誰か走ってきた。


「!?」


(あ、こいつ、どこかで・・・・あ! グレッグだった。)


「兄貴ぃ~!!! 心配しましたよぉおおお!!!!」


(ウソだ!! 絶対にウソだ・・・しかし、なんでコイツがいるんだ?)


こいつは牢屋から出されたものの、

さっき街はずれで口封じのためケリーの部下に殺される直前だったらしい。

逃げてきたとか言ってる。


「おまえなんか知らん!」

面倒なので俺はバッサリこいつを切り捨てた。


「そんなぁあああああ~~~」



俺はエミリアさんと少女を教会に連れていった。

夜、彼女らが落ちつくのをしばらく見計らってから俺は宿へ帰った。


帰る途中、酒場の方から 楽しそうなならず者達の界隈が俺の耳に届いていた。



―――――――――――――――――――――――――――――


翌日、街に領主軍の兵士が到着した。

今回の事件の調査を行った。

ベンジャミンについてはケリーのアジトから数多くの証拠が押収された。彼の今までの犯罪が全て明るみとなり彼は拘束され死罪となった。


俺は街の役場に行くと賞金をくれた。

銀髪の女の子は奴隷の買い主が既に死亡している為、今回は街にわずかばかりの税金を払えば、奴隷の身分が消えると教えてもらえた。

なので俺は賞金から払ってあげると少女は奴隷でなくなった。

ついでに彼女へ街の市民権も買ってあげた。

少女を引き取ることについては役所で色々聞かれたが、そのつもりはなかったのでとりあえずという事でエミリアさんにお願いした。


教会へ行くと少女は寂しそうにしていたので

またいつでも来るからといって優しく頭を撫でてあげた。


後日、俺はここの領主や町長から街の広場で表彰され、この街の市民権をただでもらった。



そして俺は「街の英雄、ケンスケ=マルボル」となった。



ここまで読んで下さり誠に有難う御座います。第1章の終了です。今から第2章は2か月くらいかかるかもしれませんが・・。出来ましたらなるべく早く更新できるように頑張ります。今後も宜しくお願い致します。次の登場人物紹介後に2章に進みます。

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