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NPCの赤ちゃん

ブクマ、評価、コメントあったら幸いです宜しくお願いします!

 あれから一時間経ち、二時間が経ち。

 そして三時間が経った。



 ≪プレイヤーの皆様、お疲れさまでした。

  只今の時刻を持ちまして、襲撃イベントは終了となります。

  今後も楽しいイベントを提供出来る様に頑張りますので、今後ともよろしくお願い致します≫



 終わったか。

 結構長い間やってたな。

 おっあいつ等帰って来たな。



 「いい物出たか?」

 「ガッポガポすよ!

  ボスも倒したんでこんなんも出たっす!」



 雪之丞(ゆきのじょう)が見せたのは、ペットの卵とセットで効果が出る系の装備だな。

 いい物と言えばそうなんだろうけど、あんまり欲しいもんでもねえな。

 俺なら売りにだす。



 「ゴミじゃね?」

 「ゴミじゃねえっすよ!

  セット装備はこのゲームだと優秀だし、これかなり高い装備なんすよ?

  ペットも装備出来るセット装備っすから!」



 「ペット用の装備?

  戦わねえし移動速度でもアップすんのか?」

 「マウント用の装備はアイテム積載量(せきさいりょう)とか移動速度アップしたりするっすね。

  他にも戦うペットもいるのでペット装備は貴重なんすよ」



 「ペット……弱くね?」

 「それ、フェニックス見ても言えるんすか?」



 「なるほど……

  確かに戦力になるペットはいるな!

  馬とかにも付けられるならいいかもしれねえ。

  それに、ペットって出し入れ出来るからNPC連れて歩くよりも役に立つ事もあるな」

 「でしょ!」



 ペット用の装備に戦闘用のペットか。

 ちょっと閃いたし後で色々やってみるか。



 「ご主人さまぁ♪」

 「なんだ?」

 


 「一西(いちにし)の国へ連れてって♪」

 「いいけど何しに行くんだ?」



 「赤ちゃんみにいくぅ♪」

 「そんな早く出産しねえだろ。

  それに、俺は一色重盛(あいつ)の顔見たくねえからいかねえ」



 「生まれてるかもしれないじゃない♪

  連れてってくれるだけでいいから! ね♪」

 「仕方ねえな」



 とりあえず、ショコラを西一(にしいち)の国へと連れて来たら皆ついてきたし、皆日葵(ひまり)に会いに行く流れになっちまったから仕方なく俺も会いに行く。



 日葵(ひまり)の為に作った屋敷へ行き、中へはいると……


 

 生まれてやがる……

 元気な赤ん坊が一人日葵(ひまり)の腕に抱えられていた。



 「上様!

  いらして下さったのですね。

  すぐお茶の用意をしますので」

 「大丈夫だ。

  すぐに出て行く」



 「そうおっしゃらずに、少しの間この子を預かって下さい。

  そうだ!

  お茶を淹れて来る間に、その子の名前を考えて頂けないでしょうか?」

 「わかった。

  考えておこう」



 俺に赤ん坊を押し付けて、いっちまったなぁ。

 小せえ……俺の服はゴワゴワしてるし、危ないのでショコラに赤ん坊を預けると随分ご機嫌だな。

 「お姉さんですよー♪」って声かけてる奴初めてみたな。

 だいたいママとかお母さんって言うもんだと思ってた。



 名前かぁ。

 日葵(ひまり)の様に育って欲しいしな。

 陽太郎にしよう。



 日葵(ひまり)が戻って来てお茶を飲んでいると、やはり旨い。

 離れてまだ少ししか経っていないが、やはり女中は日葵(ひまり)が良かったなぁ。

 日葵(ひまり)に陽太郎と言う名前を伝えると、とても喜んでくれた。



 「お見えになられたと聞き、馳せ参じました」

 「おう、日葵(ひまり)を泣かせたら承知しないからな」



 「心得ております」

 「お兄ちゃんもおめでとう♪

  元気な男の子だね♪」



 「ああ、ショコラも美人だからすぐいい旦那さんを見つけられるだろうな」

 「ちょっと待て。

  仲良くなったと思っていたが、なんか距離感がおかしいな。

  なんだお兄ちゃんって?」



 「知らないんすか?

  重盛(しげなり)さんはショコラさんのお兄さんの――」

 「雪ちゃん!

  それは秘密だっていったでしょ♪」



 珍しく雪之丞(ゆきのじょう)まで一色重盛(いっしきしげなり)と親し気な感じだな……

 ひょん太郎はどうなんだ?



 「そうか……

  ひょん太郎も一色重盛(いっしきしげなり)としゃべったりするのか?」

 「いや?」



 「それじゃあ日葵(ひまり)の顔見に来たって感じか」

 「肯定する。

  日葵(ひまり)さんの毒料理は絶品だったからな」

 「GM(ギルマス)、嫉妬してる?」



 「嫉妬?

  思う所がねえわけじゃないが、ちょっとだけムカつくな!」

 「大丈夫。

  私はGM(ギルマス)の所有物だから」

 「あっ!

  ここぞとばかりに何言ってるんすか!

  御屋形様(おやかたさま)はボクと結婚するんすからね!」

 「ショコラ第二夫人でもいいよ♪」

 「それでは我は最後でいい」



 「何好き勝手言ってるんだ?

  そろそろ帰るぞ。

  ついてこない奴は置いて行く」



 日葵(ひまり)一色重盛(いっしきしげなり)に別れを告げて、城へと帰って来た。



 他の奴等は解散させたし、俺は一仕事しとかねえとな。



 西治大帝国の町にエサやら安いが可愛い見た目に特化したペットを売り出しすNPCと店を配置して、クラスアップもさせる。

 そしてその店の隣にはペット用の装備を作ったり売ったりする店をだし、職人も配置した。



 ここまでは普通に店を出しただけだが、本題はこれからだ。

 全ての国に唐栗屋敷(からくりやしき)をいくつか作り、その裏に忍者が使う様のペットを扱う施設を建てる。



 ここに大量の(たか)やら(とんび)(はやぶさ)を詰め込んで、忍者に面倒見させる。

 忍者は量産できるし、鳥達も量産する手筈は整えた。



 これで忍者達の戦力アップにもなるだろう。

 あと、最近忍者が弱い。

 色々な力に割り振ってるから分散されちまって、戦闘だと同レベルの相手には勝ちにくいんだよな。



 隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)玉藻前(たまものまえ)に囚われてもペットを逃がして報告出来るくらいにはなって貰いたい。



 装備も徐々にNPC達に届いているはずだし、戦力は順調に増していってるだろう。

 装備と言えば、IDの攻略はどうなってんだろうな?

 今あるIDを余裕で攻略出来たら次のグレードのIDを設置したい所だが。



 忍者に聞くと余裕でクリアしているみたいだ。



 俺は新たに玉藻(たまも)の国に更にグレードアップさせたIDを作った。

 再斜のグレードアップさせてないIDをグレード1とするなら次のはグレード3のIDだ。

 最高値は5なので、3くらいまでは余裕で攻略してもらいたい。



 グレード3くらいまでは特に期待できるドロップも無いだろうし、グレード4あたりから本命の素材を落とす様になるはず。

 グレード5は多分レイドダンジョンになると思うから、挑めるようになるまではひたすらID攻略に特化してもらおう。



 ひとまずこんな所かな?

 今日も一日色々な事あったし、そろそろ飯食ってねるか。

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