↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

42/112

酔っ払いの相手をする闇皇帝

ブクマ、評価、コメントあったら幸いです宜しくお願いします!

 結果的に個人ランキングでは雪之丞(ゆきのじょう)は3位以内じゃなかったし、落ち込むかと思ってたが、宴も楽しんでいるみたいで安心した。

 ショコラには個人ランキングどうのこうのって言ってなかったせいで、明日さっそくデートしなきゃならん。



 デートか。

 わざわざ1位取ったらデートするって約束までしていたわけだし、それなりにちゃんとしなきゃいけねえか?

 まあ、その場のノリでどうにかなんだろう。



 バタカフェかぁ。

 あいつとはもう少し話しとかねえとな。

 ドラゴンニュート形態になってんな。

 変身した時は驚いた声が上がったが、今更驚く奴はいなくなったし、一人で飲んだくれてるみたいだから話しかけてみるか。



 「結構飲んでるみたいだけど大丈夫か?」

 「この……すぴいたす!

  気持ちいいーーーー!」



 スピリタスを氷もなしにがぶ飲みしてるだと!?

 それに、会話になりそうにねえ……

 しれっと距離を取って離れるに限るな。

 酔っ払いの相手はしない主義なんだ。



 くそっ肩を組まれた。

 こいつ人間状態じゃなかったらデカイから普通に巨漢の俺でも捕まえられるんだよな……



 「体あづうううい。

  服ぬがせで」

 「脱いでも大して涼しくならねえよ!

  扇子(せんす)(あお)いでてやるからこれで我慢しろ」



 「我慢ばっかり!

  我慢ばーっかり!

  いつもそう!

  全部脱ぎたい!

  脱ぎたいぬぎたい!」

 「わかったわかった。

  脱がしてやるから大人しくしてろ。

  後、絶対人間形態になるなよ?」



 「うへあっ!」



 なんだよ、うへあっ!って……

 アイドル個人ランキング1位の女の子の服を脱がしてるって気分じゃねえな。

 ドラゴンニュートの体ツルツルだな!

 でかい蜥蜴(とかげ)が脱いだところで誰も気にしねえだろう。



 「もう服はないが、脱皮でもするか?

  手伝うぞ?」

 「脱皮!?

  だっぴしたあああい!

  ふううううううん!」



 冗談で言ったけど本気で脱皮する気かよ?

 なんか(いき)んでるけど全然脱皮する気配がねえな。

 


 「脱皮できそうにねえな。

  そんな頑張んないで、旨いもんいっぱいあるんだし、落ち着いて食おうぜ」

 「うん。

  あーん」



 なんだこいつ?

 素直に座ったと思ったら口開けて待ってやがる。

 果物でも適当に放り込んでやるか。



 うおっ!

 流石ドラゴンニュートだ。

 平気で皮ごとバリボリいくんだな。

 蜥蜴(とかげ)を餌付けしてるみたいでちょっと可愛いな。



 「ひっざまっくら!

  ひっざまっくら!」

 


 こいつ酔っぱらったら手に追えねえな。

 こりゃ寝かしつけちまった方がいいかもしれねえ。



 「わかったわかった。

  着いて来い」



 寝室まで連れてきて、膝の上に寝かしてやる。

 「よしよし」言いながら()でてやると、しばらくして寝息を立て始めたので、そっと布団の上に置いて立ち上がった。



 俺も寝るか。



 日葵(ひまり)に違う布団を用意して貰い横になる。

 目を(つぶ)っていると隣でガバっと起き上がる音がした。

 「トイレか?」と声を掛けてやると、普通に俺の布団の中へ入って来やがった……



 しかも人間形態で……こいつ殆ど下着姿なんだが!



 事を荒立てぬよう頭を撫でて寝かしつけようとするが、こいつなんかすっきりした顔してんな。



 「GM(ギルマス)、今後の動きを教えて。

  敵はだれ? どう動けば勝てる?」

 「んー……

  とりあえず、敵はいねえな。

  今後俺と同じような奴が出て来ると思うんだが、そいつらと戦う事になるって想定している。

  だから、今はLvを上げて戦いに備えてくれると嬉しい所ではあるな」



 「曖昧(あいまい)な答え。

  想定しうる敵を確実に排除できるだけのLvに到達しろって言わないの?」

 「Lvを上げる事に越したことはねえけど、何よりゲームを楽しむ事の方が重要だ。

  お前が敵を倒したいってんならLvを上げればいいし、他にやりたい事があるならそっちに時間かけても良い」



 「それじゃあ抱っこ。

  抱っこして」

 「駄目だ」



 「なんで?」

 「男を信用するな。

  もっと自分を大切にしろ。

  俺はこんな状態で抱き着かれたら……

  いや、何の問題も無い。

  抱っこしてやる。

  近こう寄れ」



 こいつ本当に抱き着いてきやがったな!

 しかし、何の問題も無い。

 元々玉藻前(たまものまえ)で特訓しようと思っていたが、この際だ。

 丁度良い。

 俺の特訓に付き合ってもらう。



 俺の周りには何故か、多くの女性がいる。

 しかも奴等は何故か俺に好意的だ。

 騙されているとも知らずに櫛名田雪姫(くしなだのゆきひめ)許乃波奈佐久夜(このはなさくや)は姫達にまじって俺に抱き着いてくるし、雪之丞(ゆきのじょう)は俺の事好きみたいだが、平気で一線超えて来ようとする。



 ショコラもなんだかんだ、距離感は近けえし、日葵(ひまり)(やま)しい気持ちなんてねえけど、あいつも俺の事は全肯定するからある意味危険だ。

 それに、玉藻前(たまものまえ)はあんなだし、俺も男だからいつコロっといくかわかったもんじゃねえ。



 だから、俺は特訓をして誘惑に負けない強い男になる。

 


 なんで俺がそんな事しなきゃならんのかって?

 闇皇帝だからだよ!

 好きなだけ女を抱ける環境でもあえて手を出さない。

 体を許すのは本当に結ばれても良いって思った奴だけだ。

 俺はそれがカッコイイと思う!



 ふむ……抱き着かれているだけで凄く気持ちが良いな。

 人の気持ちも知らずにスース―寝息を立てやがって、この(めす)ドラゴンがよぉ……



 だが耐えられる。

 俺はしみ一つない天井のしみを探しながら眠りについた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。