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新たな幕開け

ブクマ、評価、コメントあったら幸いです宜しくお願いします!

 三日何てあっと言う間だったな。

 戦力揃えちまえばやる事も無いし、作戦もきちんと伝えたから何の問題も無いはずだ。

 将軍五人相手に戦えるかって言われるとちょっとだけ心配なんだけどな。



 そして、斥候(せっこう)部隊を編成して、あらかじめ各地に罠を張っている。

 Lvも低いし大した足止めにはならないかもしれないが、無いよりはましだろう。



 後は戦いの時を待つだけだ。

 鎧を用意しておいて良かった。

 周りの奴全員鎧来ているからな。

 


 そしてその時がやって来た。

 戦いの合図を告げる法螺貝(ほらがい)の笛の音が平原に鳴り響く。



 真っ先に俺の部隊は突撃する。

 そして、玉藻前(たまものまえ)の操り人形となった兵達と戦う振りをしながら一気に押し込んでいる様に見せかけ、ヨスガノクニの将軍が兵と共に雪崩(なだ)れ込んだら後ろから叩き伏せていく。



 作戦は上手くいった。

 突如反旗を(ひるがえ)した俺達に対応出来ず、挟み撃ちにされてヨスガノクニの兵はみるみる溶けていく。

 俺の武将達が毎日闘い続けていただけあって、凄まじく強い!

 逃げ出せた兵士なんて一人もいねえな。

 この分だと予想よりも早くあっちの前線にまで出られそうだ。



 残るは将軍だが、武将達だけでなんとかなっちまいそうな勢いだな。

 火力と体力だけの将軍なんて相手にならねえ。

 自慢の体力もすぐに尽きて、将軍の首は一条睦月(いちじょうむつき)の手によって見事に()ねられた!



 掃討戦(そうとうせん)も速やかに行われ、残存した兵は見る限り一人も居なかった。

 玉藻前(たまものまえ)の兵達と共に、今度は隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)のいる城へ進軍していく。



 大将軍のバフによって移動速度も上がっているし、今日中に合流出来そうだな。



 隠神(いぬがみ)の国へ着いたのは日が沈んでからだった。

 城の中へ入り隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)に会いに行く。

 自分の城と違って、何処へ行けばいいのか迷うが、忍者に案内させて隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)のいる場所へと辿り着いた。



 「調子はどうだ?」

 「親父殿の言う通り、守りに徹したぞ」



 「よく守り切った。

  戦って見た感じ四人の武将の相手はどうだった?」

 「三人は然程強くは無い。

  しかし一人だけ強い奴が居た。

  防衛に手を回していなければ城は落ちていたかもしれない」



 「ああ、だが守り切ったんだ。

  後はその弱い将軍達から片付けて、一番強い奴をタコ殴りにすればいい」

 「そうだな。

  だが、その前に決着をつけてしまってもいいんじゃないか?

  夜は我等の時間だ」



 そう言えば俺も鬼人になったし、夜でも視界ははっきりしてるんだよな。

 妖怪達の多くも夜でも活動出来るし、忍者達も夜は得意だ。

 それに、玉藻前(たまものまえ)も妖怪だしな。



 それじゃあ予定外だが、夜の戦を始めるとしよう。



 俺達の軍は一切明かりを付けず、夜に(まぎ)れ進軍する。

 真っ暗で活動出来ない奴等は一部の妖怪達に先導されて、最後尾から着いて来る。

 戦闘が始まっても参加はせずに防御の陣形で朝が来るまでは待機してもらう。



 敵軍の野営地を見つける。

 真夜中なので(わず)かな明かりだけを残して、寝静まっている。

 結構広範囲に陣取っているな。



 こっちで動けるのは妖怪軍団と忍者達。

 俺の武将達はこれだけ暗いと動けない。

 


 だが、相手は明かりを消せば全員動けないだろうし、一気に殲滅してしまおう。

 隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)の言っていた強い将軍だけちょっと気になるが俺は静かに腕を振って戦いの合図を告げた。



 忍者達が手早く明かりを消していき、妖怪達が次々に敵の兵を襲い。

 静かだった野営地がまさに阿鼻叫喚(あびきょうかん)地獄絵図(じごくえず)となる。

 一番近くにいた将軍も何も出来ずに沈んだようだが、残る三人の将軍は守りを固めて明かりを灯す事に成功した様だ。



 それでも俺達が有利なのは変わらない。



 明かりを灯した場所へは俺の武将達も参戦して暴れ回る。

 まだ日も登らないうちにほぼ殲滅出来てしまった。



 残ってる将軍は後二人。



 武将達に囲まれ、()術が(すべ)もなく一人は落ちた。

 残るのはあと一人。

 残存する兵もほぼいない状態で一人で戦っている。



 確かに強いな。

 これだけ兵に囲まれても(ひる)む事無く、ダメージを負いながらも戦っている。

 武将達を引かせて、明かりを消し、後の子は忍者と妖怪にやらせる。



 玉藻前(たまものまえ)は既に観戦モードか。

 まあ、もう決まっちまってるし、それでもいいんだが、見栄えは良くないな。

 


 隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)は将軍相手に真っ向勝負を挑んでいる。

 一対一では少し押されているな。

 それじゃあ俺も援護だけしておくか。



 ガンプレイをしながら、新しく新調したダブルバレルショットガンとマグナム弾リボルバーで的確にダメージを稼いでいく。

 しばらく攻撃を続けている内に、こいつ死なないNPCなんじゃないかと疑うが、日が昇るころになってようやく膝を付いた。



 そこからはあっけなく隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)に首を飛ばされて、戦争は終結した。

 生き残りなんていないから掃討戦(そうとうせん)をやる必要も無い。



 これでこのカワセミ地域を全て制した事になる。



 俺の職業が闇皇帝へとクラスアップして種族もマスターオーガになる。

 なんでいきなり横文字になったんだよ?



 そして脳内アナウンスが聞こえる。



 ≪あなたは伝説のマスターオーガとなりました。

  人数が揃うのをお待ちください。

  現在の人数です 1/10≫



 なんだって?

 人数が揃うのを待つ?

 なんの事だ?

 1/10ってのは単純に俺が一人目って意味だとは思うが。

 


 そうなると、俺と同じようなのが後九人いるって考えて間違いねえか。

 やっぱりプレイヤー同士の戦いに発展しそうだな。

 しかし俺が一人目だとすると、一番有利な立ち位置は確保出来たみたいだな。



 それじゃあ更に戦力を増強して、装備なんかもガンガン揃えていってやる。

 


 早速全ての国を俺色に染めて行きたい所だが、勝利の(うたげ)が終わってからだな。

 それに、アイドルイベントもあと少しで終わるし、それまではゆっくりするか。

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