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地味なお仕事

 武士の装備も出来た事だし、現在サムライバトルアリーナに居る武士上位五名を俺の軍へ正式雇用する。

 それと、武士が指名していたウォーリアー、メイジ、ハンター、アサシン、ガーディアン達全員も正式に俺の軍へと採用し今回正式雇用した武士達の下に付ける。



 さて、約束していた通り、全員に名前を付けるか……

 第一回サムライバトルアリーナにて活躍していた者達と言う事で、武士達五人は全員“一条”と言う苗字で名前は順位に(したが)って和風月名(わふうげつめい)で行こう。

 


 上から順に、睦月(むつき)如月(きさらぎ)弥生(やよい)卯月(うづき)皐月(さつき)と言う感じで良いだろう。

 つまり、一位の奴は一条睦月(いちじょうむつき)となる。

 当然だが、今度卒業する五人は二条と言う苗字に和風月名(わふうげつめい)を当てていく。

 今回一月から五月までだったし、次は六月から十月までの和風月名(わふうげつめい)を当てるか。

 中途半端になるので、十一月と十二月は無しだ。

 


 残ったNPC達には武士達からそれぞれの呼びやすい名前を付けさせた。 



 正式雇用した武士達はクラスアップして武将となる。

 武将の五人には更に新しい武士を十人与えた。



 これで城の守りは一気に増したな。

 後は、サムライバトルアリーナの方へも採用した分の武士と指名するNPC達を新しく生産する。

 前回ではウォーリアーが武士達に人気すぎたので、今回はウォーリアーは無しだ。

 変わりに客受けの良いメイジを十人にする。

 


 だいたいこんなもんだろ。

 


 金はまだまだ有り余るほどあるな。

 経験値はLv100を超えてから伸び悩んでいる。

 悪将軍なのにあまり悪行に手を付けていないからか。



 そんじゃ悪行始めるか。

 プレイヤーに向けてクエストを発生させる。

 最大1パーティで受ける事ができて、報酬は金と経験値。

 一応クエストを発生させるのに俺は金を消費するが、俺も金を回収すればプラスになるので問題ねえ。

 クエストの内容は(かすみ)の里と霧雨(きりさめ)の里の間にある山に眠っている先代将軍の埋蔵金を持って帰る事。



 そんなものは無いんだが、クエストを発生させれば埋蔵金が湧いて来るので問題ない。



 このクエストを自動で1パーティーだけが受けられる様にして、クエストが終わったらまた同じクエストを他のパーティーが受注出来るようにする。

 これを繰り返せば俺の懐も潤うし、プレイヤーもクエスト報酬を貰えるのでみんな幸せだ。



 まあ、それだけで終わらないんだけどな。



 忍者に隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)玉藻前(たまものまえ)の所へ行かせ、総大将なしでこのプレイヤー達を殺せと指示を出す。

 どちらの勢力がプレイヤーを多く狩っているのかを見て、勝った方に褒美を与えると伝えさせた。



 総大将以外もプレイヤーよりはLvが高いはずだが、どこまでやれるだろうな?

 まあ、総大将以外は今のとこリスポーンするはずだし、やられっぱなしでも問題ねえ。

 プレイヤーを狩れるなら、NPC達のレベル上げにもなるしな。



 後は、俺の作っていない方の代官の町が二つ残っているし、その町の近くに小鬼の巣を大量に作って町を襲わせる。

 こっちにもクエストで小鬼の討伐をプレイヤーに依頼する。



 討伐内容は小鬼を十匹狩るだけだ。

 こっちは何パーティーでもクエストを受けられる様にして、無限に湧き続ける小鬼を狩ってもらう。



 報酬も大した事は無いしプレイヤーはすぐに飽きるだろうけど、クエストが受注されなければ町が襲われるだけなので問題無い。

 小鬼たちは町を襲って人を連れ去り、(あそ)んだ後に連れ去った人間達を食う。



 町の人間の不安が溜まったら自然にクエストを発生させる様に設定して、小鬼のボスを倒させるクエストを自動で生成するようにした。

 小鬼のボスはクラスアップさせまくった羅刹(らせつ)と言う名を与えた鬼で、クエストが発生する度に沸く様にしている。



 このクエストの報酬も金と経験値で、討伐するとしばらくは小鬼が町を襲わなくなる。

 討伐したプレイヤーには将軍の俺から勲章も出す。

 装備は出来るが特に効果の無いアイテムで、俺ならあまり欲しいとは思わないが、こういうの集めるの好きな奴もいるし、当分は放置されずに狩り続けられるだろう。



 他に出来る事はなんだろうな?

 既に全世界にスパイとなる忍者は放っているし、将軍としてやれる悪行ってあんまりないんだよな。

 プレイヤー相手のぼったくりや八百長のある賭け事なんかもやってるし、しばらく様子見だな。



 総大将の二人はちゃんとワダツミノクニを攻めているだろうか?

 一応、西治(さいじ)の国の他に七つも国があるから、表立って俺が軍を率いて攻めたりはしたく無い。



 三つくらいの国から敵対視され、狙われたら流石に勝てないだろうしな。

 


 それじゃあ、忍者と毒士ペアにして、ワダツミノクニにで毒をばら()いて貰おう。

 こっちの町で()いているすぐに治る様な毒じゃなくて、作物や食べ物を腐らせる毒だ。

 国の住民を弱体化させ、こっちの国の食品を安く買って貰おう。


 

 そう言った事が続けば、ワダツミノクニの民が自国に対する不満も溜まり、西治(さいじ)の国を頼る様になってくれるかもしれない。

 そうなれば大義名分は得られたも同然。



 他の国もそれなら仕方ないと、敵対されずに戦争を吹っ掛けられる様になる。



 更に唄物師(うたものし)篠笛師(しのぶえし)しも送り、ワダツミノクニの悪い噂を流すように指示をだした。



 時間は掛かるが、今は大義名分が欲しいからな。

 地道にやって行こう。

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