凱旋 って感じ
鉄の扉から振動が無くなった、あの轟音も響かなくなった。
しばらくすると
「我ら敵の殲滅に成功セリ、我ら敵の殲滅に成功セリ」
とサブロウさんのレイドチャットが入ってきた。あの化け物を倒すことが出来たのか。
「セイ殿、貴殿の索敵に異状はまだありますか?」
直後PTチャットで確認が来た、索敵がジャミングされていたので忘れていたが、すぐさま確認する砂嵐がたまに出てくるジャミングは無くなっている、周囲で”隠れ身”スキル所有者はいないと思って間違いないだろう。
「あ…ジャミングが消えていますから討伐完了と思っていいと思います」
すぐさま正直に答えた……のはいいのだが、問題は安全確認してからの向こうの光景だ。
ナニ?サブロウサンタチ、ナンデオオキナ、バルカンホウニ、スワッテイルノ?
目の前には大きなバルカン砲を囲むように座っている三八小隊の姿があった。
「実践で使った塩梅はどうじゃったかの~」
何の問題も無いように話しかけるゲンさんを見て分かった、これは|爺さん達《親方さん’S+三八小隊》の仕業だと。
「すごい威力ですぞ」
「何か要望とか出てきたかの?」
「砲の真ん中に主砲を・・・・・・・・
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キコエナイ・キキタクナイ・今俺は本格的RPGの世界にいるんだよな?
何やってるんだ|爺さん達《親方さん’S+三八小隊》RPGの世界観潰す気か?その前になんだよ連射砲杖って?
そのデカいバルカン砲が杖?
お~~~いGM出てこい! これはシステム上OKなのか?
そりゃ、三八式銃槍の開発のヒントは俺だよ
でも、やっちゃいけない線てモノがあるだろうが!!
呆然としていると、ぽんっと肩をたたかれた。
「セイ!これから凱旋するぞ」
いやいやドランさん、男も惚れそうな、清々しい笑顔ですが・・・アンタも、このとんでもないブツの作成やったんでしょう?
ジト目を向けるが、涼しい顔は変わらない。
「皆の衆、帰るぞ~」
納得できないものはあるが、ここで他やることは無い大人しくPTでライドの街へ凱旋するとしよう。
ライドの街の門をくぐると、熱狂的な歓声……などなかった、目の前にいるのはチンピラ風の男ただ1人。
「親方ぁ~ご苦労様です。三八小隊さん達もご苦労様です……おぅセイ、お前もお疲れさん」
最後の一言は聞かなかったことにしておこう…で?お前は、どこの組の組長の出所の出向かいのチンピラか?
敬語の使い方おかしいぞ?全く最近の若いもんは…俺もまだまだ若いけどな。
『・・・で?ユリさん達はどうなんだ? お前1人って・・・皆はどうした?』
「大丈夫だ!ユリもラナも、スミカさんのおかげで復活して元気になってるぞ。他のヤツラは殆どが素材探しに出かけて行ったよ」
(あぁ良かった)
「ユリ達は、訓練所で元気にやってるだろうさ」
『ユリさんは復活したのか良かった…って”訓練所”?何がどうなってるんだよ説明せぇや』
「お前の嫁さんは最高にやってくれたよ。詳しく知りたいのなら自分で見てこい」
言われるまでもなく訓練所見向かう俺であった。




