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初PT って感じ(4)

『成功するかは五分五分だが、あいつを引きづり落とそうと思う。ゲキ・シュウ、少しの間あいつの注意を引きつけてくれ』

そう叫ぶと、ゲキが静かに頷き同意してくれ、威圧を発動させヘイトを集め、防御の姿勢を取ってくれた。シュウも、(無音でも撃てるのに)大声でファイヤアローを撃ち、注意を俺から外してくれる。

俺は一歩下がり、隠れ身を発動させ、キメラの側面を取る。


『エアステア』

と、いい加減な魔法名を口にし、ステップを使い右足でジャンプする。パシュン、という音と共に2mくらい飛び上がれたが、まだ足りない。 もう一回、今度は左足でステップを発動し、衝撃波を蹴りさらに飛び上がる。 側から見る限りは、パシュン・パシュンと空気が抜ける様な音がして、動き的には階段を登っている様に見えたと思う。


このアプリで、発見された新魔法は、自分なりの修正が可能だ。

俺は最初はドパンッて鳴っていた音を、この空気が抜ける様な音に、魔法発動時のエフェクトを目立たない様に、試行錯誤の結果、このバージョンでの使用ができる様になっている。

連続ジャンプは、ボディバランス・タイミングが難しく3連が4回、4連が1回成功しているだけなので、実戦では、この2連が今の限度である。


だが、この2連ジャンプで、シュウに向かい、何かのブレスを吐こうとしていたキメラの背中が見える位置まで飛ぶことが出来た。 そのまま背中に飛び移ると同時に、右手の槍で思いっきり突き刺す。 空手の瓦割りみたいな体勢だ。

そのままフォースを撃ち出す。ドゴンッという音と共にキメラが吹き飛んで行くが、俺が背中にいたので方向は真下、つまり床に向かってだ。

急に来た背中からの攻撃とフォースで体勢を崩したキメラは、そのまま受け身も出来ずに床に激突した。

飛行能力が当然無い俺も落下しているが、下にはキメラがいるので体勢を保ちながらカカトで踏みつける様に着地する。 ダメージが与えれた様だ、俺にも落下ダメージが来たがキメラをクッションにしたので軽減されている。

俺が落下している間にPTメンバーの猛攻が始まっていた。


「おら、”乱斧(ランブ)”!」・・・ゲキが斧専用の打撃アーツを放つ。 この乱斧、やや長めのタメが必要だが発動すると、一定時間斧が羽根の様に軽く感じ、威力は斧のままで、それこそ舞う様に連続攻撃する技である。


「こっちは”スクリューフェンシ”……からの”スラッシュ”だ!」・・・シュウは、突いた瞬間に肘・手首を捻り威力を上げる、タイミングを取るのが難しいアーツ”スクリューフェンシ”で片刃剣を根元まで突き刺し、それから器用に体勢を変え、居合抜きの様な形からしか発動出来ない、斬撃効果を1,5倍に高める”スラッシュ”のコンボを決め狼の頭を切り裂く。 ちなみに俺は左手の剣でスラッシュは使えるが、スクリューフェンシは、両手共に腕に固定した武器なので手首の捻りが出せず使えない。


「ボクはボルケーノだ!喰らえ」・・・マコトは、火と土の合成魔法みたいだ。火山弾みたいに赤く熱された岩が鷹の頭に直撃した。 耐性がない風との合成魔法は、ファイヤストームやサンドストームみたいな範囲魔法な為にフレンドリーファイヤを警戒したのだろう。


「…フラッシングスピア」・・・アイさんは光魔法を集結させる魔法を使っている。虫眼鏡で陽の光を集める様な魔法だが、威力はデカイ。 ただし術者は動けず、目標も早く動かれると効果が薄いという欠点もあるし、使用後、約15秒間目が見えなくなるのだが、この一斉攻撃でトドメを刺す気なのだろう。


「………」・・・アスカさんは、”デルタアロー”を黙々と撃っている。デルタアローとは一度に3本放てる弓のアーツなのだが、矢はゆるくだが△の形に広がってゆくが、弾道予測のピーコンはど真ん中に1本だけなので、全部を当てるのが難しいのだがそれを連続で当てている。もちろんキメラの上に落下した俺に流れ矢が飛んでくることも無い。


着地しただけの俺だが、そのまま子供が地団駄を踏む様にカカトで蹴り続けたが、それも少しの間で5人の連続アーツの猛攻にキメラも耐え切れず光の粒子になり消えていった。



ボスの討伐も終わったのでお楽しみの報酬タイムである。宝箱は6個あるので1人づつ開けることにする、天井の数字を確認し番号を合わせて開錠する、今回は7桁の南京錠だったが確認していたので鍵を開けるのには問題は無かった。出てきたのが、透明なピンポン玉、鑑定すると”ダイヤ”だった。

こんなに大きいのに、NPCに売ると8000YANだとか……ゲームだから仕方がないが、入場料を考えると、そこそこの儲けだな。


シュウは”ヒスイ”、ゲキは”黒真珠”、アイさんは”トルマリン”、アスカさんは”エメラルド”だった。マコトはというと大当たりの”魔晶”だった。皆で一応報酬を見せ合うのが、ダンジョンでは暗黙のルールらしく皆で見せ合いマコトは、魔晶を冒険者カードにあわせて収納していた。他はアイテムボックスに格納したようだ、俺も皆に合わせて格納する。


ダンジョンもクリアできたし、ルヌの街に帰ることにする。PTは解散せずに、全員で移動だソロとは違いモンスターとの遭遇も楽に対処できる。

談話をしながらの、ほのぼのとした移動になったが色々な情報交換もできた。レイドも入れるダンジョンは出てくるモンスターが全部キメラで、PT向けダンジョンボスが中の下位の立ち位置らしい。当分行かないほうがいいな。今回のボスはキメラとひとくくりにしていたが、”ブローメ”というのが正式な名前だった。

レイドダンジョンにはクリア報酬とかそういう物は無い代わりにモンスターを倒してドロップアイテムがありある種のフィールド扱いみたいだ。


ダンジョンの報酬の話も聞けたが、現在はNPCに売るのが主流で、他の使用法はあまり知られていない。石工のスキル持ちが研究しているみたいだが、未だにこれといった成果は出ていない。装飾品として加工しているぐらいだとか。


俺は主に生産系の話を代わりに情報として提要し、街へ帰り着いた。

投稿スピード落ちています^^;

上手く書けない(今も下手ですが)今以上の駄文を上げない様に修正、修正してこの程度の文です。

話しの流れは構想上、当分あるのに情けない限りです。


感想・意見・評価いただけると作者が踊りだします。 

えっ?見えないですって? 

まぁ 作者がモニターの前で踊るだけですから^^;

作者のテンションがものすごく上がりますので、どんな酷評でもいいのでお願いしたいっす^^;


久々に書いてみました。

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