↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王国騎士団副団長の憂鬱  作者: まつり
侯爵令嬢が婚約破棄された、らしい
PR
17/17

逃げるは恥だがなんとやら、か?

挿絵(By みてみん)

あばばばばばばば。


美人、賢い、家柄も教育もよし!

国の為に働く事をいとわないスーパーウーマン!


はっきりと理解した。

俺は生贄だ。

俺が、生贄だ。


この令嬢を上手く国の為に働かせる為の羊なんだめぇ〜。

ごめんよ、アホ王子。

確かにこれはプレッシャーだったろう。

いや、あいつは王族だから話がちげーよ。

滅私で頑張れ!俺に皺寄せが来てんだよ馬鹿野郎!


俺は国家の犬を自認してるけどな、生贄の羊はうけいれてねぇぞ?

犬だと思ってたワンけど、羊だっためぇ〜。

やってられっか!


よし、よしよし。

こんなもん撤退一択、敵は強大で恐ろしい。

対する俺は仲間にも裏切られて裸一貫。


立ち向かえるかこんなもん。


美人で家柄もよく、実家は堕ちたとはいえそれでも太い。

そんで俺を愛してくれて、頭脳明晰、能力も高い。


…それの何が不満なんだって?

おいおい、正気かよ。


いいか?

あの娘はこれから大きな存在になっていくだろう。

孤児のバキンバキンでカッキンカッキンな目を見たろ?


教祖よ教祖。


国中のイケメンを集めて教育して、世に放つ。

女という生き物の頂点に立つかもしれない女だぞ?

女帝だぞ?


その横に立てってか。

そんな器じゃねぇよぉ俺ぁよー。


さっきお茶を持って来た元孤児の礼の完璧さ。

震えたわ。

俺は教わったって無理。


貧乏男爵家の成り上がりボーイに手出し出来る相手じゃねーって。


王よ…あんた、言ってたじゃないか。

田舎者に嫁がせたら、この娘さんはストレスで死んでしまうって。

逆も考えろよぉ。

脳筋兵士にこんな知略の暴力をあてがったら、ストレスで死んでしまいますよぉ。


しかしマズイ。

この感じ、この未知の何かが働いている感じ、王も絡んでんのか?

逃げ場はあるか。

…多分実家にも話は行ってんだろうなぁ…。


外堀は埋め立てられてゴルフ場になってらぁ。


考えろ、考えろ。


いい感じの、令嬢が傷つかない理由…例えば仕事とかで遠くに行かなきゃならないとか、命懸けになるから約束出来ないとか、なんか耳障りのいい説明を…。


あー!もう!


騎士失格なのはわかっちゃいるけどな!

事件よ!起これ!

人が死んだりはしないけれど、なんやかんや面倒で、2年くらい音信不通になっても不思議じゃない!そんな事件よ!


無理か…無理だよな…!


今の俺に出来ることは時間稼ぎだけだ。


休暇を取り損ねたんだから、目一杯休もう。

小鳥が鳴く中目を覚まし、熱いコーヒーを飲み、美味しいパンを喰み、日がな一日釣りをして過ご…。


「失礼します副団長、王がお呼びです。」


…あの野郎…こっちは怒ってんだぞ。

気軽に呼び出しやがって。

まぁいい、休暇前くらい付き合ってやるよ。


「おお、婚約したと噂に聞いたが、それはどうなった?」


白々しい。

殺してやろうか。

革命だ。


明日から俺が王様だ!


こっちはな、犬、羊、そして新たに怒れる獅子の混じったキマイラ状態なんだよ!

えーと、ガオー!

キマイラの鳴き声知らなかったわ。


そんで一体なんでしょ、その話だけなら帰りますよ。

イジるために呼んだのか?おい。


見たでしょ?休暇申請書。

びっくりしたでしょ?

責任者のくせに半年も休み取ろうとしているのに。


はっはっは!

溜まりに溜まった休みをな、計算してもらったらそんな事になってたんだよ!


やほー!

やふー!


「ほう、そうか、療養しながら静かに考えたいと。

…そうだな、それも良かろう。

お前には少し働いて貰いすぎた。」


え?どうしたの?

優しいじゃんか。


「しかしだな。」


出た!しかし!

聞きたくない!

恐怖で膝が笑ってらぁ。


「申し訳ないが、王命としてその婚約、保留として欲しいのだ。」


怖っ、大丈夫な方向か?

そっちの道に罠とかないか?

確認している暇はねぇ。

行った先が逃げ道ならもうそっちにいくしかねーのよ俺は。


考えるのは辞めよ。

結局抗えねーんだから、王様に言われちゃしかたねーって思ってた方が気が楽だな。


俺は犬だワンから、王様の命令は?ぜったーい!の精神で居ることにするよ。


「実はだな…。」


よし、今逃げよう。

王命で婚約は保留。

ここまでは素晴らしいお話でした。


こっちはそんな都合よく行くとは思ってねーんだよ。


「ぬ?用事があると、なる程な。

そういえば休暇の予定だったか。

ならば端的に話そう。


副団長、貴殿に任務を申しつける。


我が王太子が帝国に留学しているのは知っているな?」


あー、当然知ってるよ。

歳も近いからね。


チビの頃はよく遊んだよ。


だから俺からしたら王子様ってより、いい先輩って感じだったわ。

姫の尻に敷かれる、敷物仲間の。


そんでその王太子がどうしたん?

そんな問題を起こす様なタイプではないでしょ。

王子様って聞いたらあの人の顔が浮かんでも違和感のない人間だぜ?


なんか事件に巻き込まれたのか?

なら助けるのはやぶさかじゃねーな。

世話んなってるし、将来の上司だし。


普通に仲もいいしなー。


なにがあったんよ。


「帝国との間で戦争があったのは我の世代より3つ遡る。

大きなものでな、血で血を洗うという表現がそのまま当てはまるようなものだったらしい。


それを未来へ遺すこと懸念を抱いた当時の王と皇帝は、2カ国間で不和を引き起こす原因は認識の齟齬だと考えた。


簡単にいうと、お互いの事を理解したならば、喧嘩は起きても争いまではいかないだろうと。

そう考えたのだな。


よって王太子、もしくはそれに近い男子が数年留学し合うという、政策を決めた。」


よーやるわ。

リスク半端ねーだろそれ。

他国で殺されちゃったらどうすんだよ。


あ、そっか、殺されたならまだ分かりやすいけど、偶然死んじゃったりした方が困るか。


「まぁな。

親和の儀式としての側面があるから、お互い国の威信をかけて身は守るぞ。


そうそう、お前の所にいる皇子もその政策でやってきた者だな。


お互いを知る以外にも目的があってだな。

嫁探しも兼ねておるのだ。


自国の貴族と婚姻したならば、権威が危うくなる場面もあるからな。」


戦争終結を機に、縦の強化じゃなくって横を繋げる方にシフトしたわけね。

理解は出来るよ。

俺んちがそうだけど、今の世の中、貴族だからって金持ちって訳じゃねーもんな。

王家が長年掛けて貴族の力を削った結果ってこった。


その方がいいと思うよ。

そのでっかい戦争だって、スタートは内乱かららしいもんな。


それにしても、王太子のあんちゃん。

結婚相手探しに行ったのか。

なんかスケベな留学だなー。

楽しくやってんのかな。


真面目だから無茶苦茶はしてねーと思うけど。


…いや、それにしてもモテそうだな。

大国の王子で人柄も良いし、剣だった軍略だってなんだってそつなくこなせるタイプだ。


「それなのだ。」


え?


「モテすぎて大変なことになってしまっているらしい。

手助けしてやってはくれないか。」


は?

そんなバカみたいな騎士団の派遣理由ある?

ウチの王子様がモテすぎて困っちゃうから?


「いや、今回は騎士団ではなく、息子の友人として頼みたい。

助けてやってくれ。」


いやぁ、まー、いいけどさ…。

何度も言うように、ガキの頃は世話んなった。

困ってるなら助けに行くさ。


だけど知恵を出す奴は借りるぜ?

さ、会議だ。


表題は…。


ドキッ!新入生は王子様!

ダメ…身分違いの恋なんて、苦労するだけなんだから!

…なんで優しくするの?

そんなことされたら、私、好きになっちゃうのを我慢出来ないよぉ。


的な女子から王子を救え!か?


なげーな、相変わらず。

続きを書くか分からないので一旦完結します。

ネタ的には無限に書けるタイプのやつなので、キリないし。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。