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静かな挑戦状 2
「マスター、ホントにいないね・・・。」
いつもなら、裏口から入るとマスターの殺気がするのに。と、ボヤキながら店の中を見渡すローネ。
服装は地味目な色のシンプルなワンピースでメイクも薄いから、
どうやら今日は仕事がなかったらしい。
束ねたブラウンの髪からはシャンプーのような香りがした。
そんな彼女に、俺はうん。とだけ返す。
「それでな、ラル・・。」
ジャロックが俺に一通の手紙を渡した。
ゴツゴツとしたその手からそれを受け取り開いてみる。
そこには、おそらく万年筆で書いたであろう、達筆な文字が並んでいた。
《 DEAR: Laru 》
・・・・えっ?
驚いてみんなを見た。
「・・・悪い。先に見ちまった。」
ジャロックが申し訳なさそうに頭を下げた。
しかし、そんなことよりも内容が気になった。
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