エピローグ
夜明けは安く、平凡に来た。傷のあるブリキコップの色。
北の畝に、新しい中断があった。男の大きさで箱の形をした、袋に入った塊。紐は四本。桟が突き出し、英語でも銀行のでもない印がついている。袋の上に露。滴りの暗い読点が一つ、縁で凍って解け、台帳を求めずに土へ入っていた。
台所の窓から、それを見た。
妻は流しに立ち、すでに冷えた水に手を浸していた。長男——口は蒼い縫い目に治っていた。世界が続くときに拳が残す種類の線——は戸口に立ち、ブーツを手に持っていた。これが午前四時の件かどうか、まだ決めていなかった。年下の者は縁側にいろと言われた。留まった。訓練されていた。
誰も走らなかった。
走っても作物は入らないと、ハワードが教えていた。
最初に畝を歩いたのは少年だった。紐は切らない。理由を知らず風上に立つ。三月の癖。焼きの癖。牛乳と煙と、サイレージに属さない甘さを嗅ぐ。札の桟には、釘の影のような記号。長く見ると口の縫い目が脈打つ。唾を吐き、意図して袋を外し、家へ戻る。
「あいつだ」と言った。父だ、とは違う。
妻は手を拭いた。口論のあと、拳のあと、彼が二階へ上がり家がついていかないと学んだ夜のあとに拭く、あの拭き方。東の柵を日が越えるまで、畝へは行かない。行ったときはナイフを持っていき、使わなかった。紐の帯に掌を置き、布と鋳型と、夜が結んだほかのものの向こうに、厚さを感じる。決して満足しなかった男だった厚さ。署名してよい脈はない。遅い刻み。ガラスか。欲しがるか。
正午より前に年下の者を町へ連れていき、ハワードは出ていったと言った。銀行で言った。飼料店で言った。牧師の妻に言った。借用書は借用書のまま。四分区画はまだ手を要した。長男は南の畝を歩き、縫い目が裂けて顎まで血が下りても歩き続けた。すまないでは作物は入らない。源からそれを学んでいた。
二度の雨のあいだ、梱はその場に残した。
三日目の朝、冠で袋が緩んでいた。少年は一人で角を上げた。
足りるだけ見た。
顔ではない。扉。黒い杭。空を覚えた蒼い穴。かつて目だったかもしれないものが、いまは目ではない、鈍いガラス。頭として意味をなすはずの場所の、灰色の丘。角を下ろし、溝に嘔吐し、袖で口を拭き、トラクターにグリスをさしに行った。その日は取り消されていなかった。
夜、空の穴が北の畝の上に立った。ハワードが階段を上がった夕方、家の上に立っていたのと同じに。下りてくるものはない。二個目の梱を取るものもない。四つの長い形がどこかから見ているなら、天候が見る見方で見ている。食卓の椅子なしで。
妻は八月に西四十の一部を売り、借用書が一息分だけ緩んだ。署名するとき、北の畝は見ない。少年は口の縫い目を、袋のことを必要になるまで訊かない娘と結婚させた。訊かれたときはコヨーテだと言った。娘は、その程度の嘘を生きさせられるだけの農場の出だった。
三月、刈り株を焼いた。
トウモロコシの中のものの風下から始め、少年が無言で線を変え、煙が洗濯物を外し、袋を外すようにした。灰が紐へ流れ、札をより古く見せた。年下の者は、言われた場所に立てる年になっていた。誰も墓とは呼ばない。墓は一種の足りていることだ。これは残りだった。
ある夜、家が刻む。
ガラスだ、と自分たちに言う。settling。包みの中の遺物が、まだテーブルがあり、かつて赤かった床のある台所に答えている。
郵便受けの名は HOOVER のまま。
桟の名は、読めないまま。
そのあいだで四分区画は、できるものを出し続けた。袋の中の男が足りると呼んだものでは、決してなかった。生きている者にとっては、この場所が近づける限りだった。
畝の上で、空は穴を保った。
穴でしかなかった。
それが最後の慈悲で、誰がそれを得るかは、構わなかった。




