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第18話 赤髪の野蛮娘

3人で声がする方に行くと誰かが戦っているのが見えた。あれは確か「私とパーティーが組めることを光栄に思いなさい!」とか言って偉そうに組んでた赤髪の女の子のパーティーだ。


「ちょっと!早く援護しなさいよ!」

「分かってるけど...!」


...なるほどな、パーティーは斧使いに剣士に弓矢使いといった感じだろうか?いかんせん他の職業がわからんからあくまで予想だが...まああのパーティーかつ連携が取れない状態だと1人でゴブリンを倒せなかったら2体相手には苦戦するだろう。


「仕方ない、手伝ってy...」

「たすけるよー!」


ルーに先を越されてしまった、剣士の方に行くなら俺は斧使いを助けるとするか。


ザシュッ!

「ゴブリンを倒しました」

「大丈夫か?」

「なっ!?誰よあなた!私の獲物を横取りする気!?」


あー、そういうタイプね。これは助けないのが正解だったかもしれん、今からゴブリン頑張って探して10体くらい連れてきてやろうかな。仕方ない、ここは大人の俺が我慢してやるとしよう。


「横取りする気はない、助けただけだからな。ゴブリンから出た2Gもお前らがもらって大丈夫だ」

「別に助けてもらう必要なんてなかったわよ!あれくらい1人で倒せたし援護があればもっと楽に倒せたわ!首席だからってでしゃばらないでよ!」


おい、あまり俺を煽るなよ?俺はすぐピキるからな、今からお前のこと泣かせたっていいんだぞ?


「大体貴族の私がなんで足を引っ張られないと行けないのよ!こんなことならもっと強い人と組めばよかったわ!」

「なっ!?そっちが組んであげるとか言ったんだろ!?」

「役立たずだって知ってたら組んでないわよ!バカなんじゃないの!?」


あーあー、喧嘩になっちまった。まあ7歳で知らんやつとグループ組めとか言ったら1グループぐらいはこういうのができても仕方ないと思うが...それも含めての訓練なんだろうな、冒険者になれば知らんやつと組むなんてよくあることだろうし...てかやっぱこいつ貴族だったんかい!


「ルー、ランク、そっちの2人を止めてくれ。俺は赤髪野蛮娘の方を止めr...」

「ノア?どうしたんですか?」

「まずいな...」


まだ姿は見えないが全方位から気配がする、多分これは囲まれてるな。


「索敵」


2、いや30はいるな。喧嘩した時の大声で寄ってきたんだろう、全員ゴブリンだが俺以外は全員タイマンで勝てるかわからないやつが4人に遠距離型が1人。一方俺はタイマンなら楽勝だが何もかもが集団戦に向いていない魔法ばっかりだ、流石に全員を助けながら30体も狩るのは厳しいし、範囲広めの攻撃魔法を新しく創ったとしても魔力消費がでかいだろうから下手したら1回撃って魔力酔いで動けなくなるとかになりかねん。流石に博打すぎる。けっこう詰んでるかこれ?


「全員戦闘体制!数は30、全方位にゴブリン!」

「...!」

ザッ!


全員が背中を預ける体制に入った、この行動が取れるあたりはさすがA組といった感じだろう。あとはどう切り抜けるかだが...


「...ん?そうか!別に全部倒す必要はないのか!」


ずっとゴブリン全員倒さないと行けないとか思ってたが最悪逃げ切れさえすればいいのか。さっきの「索敵」の感じだとゴブリンが少ない場所は俺の正面か。ダンジョンの奥の方に行ってしまうが今はこの場を切り抜けることが優先だ。


「聞いてくれ!俺が合図を出したら俺から見て正面の方向に全員で突っ切るぞ!もし襲われても攻撃は避けるか捌くだけでいい!正面を突っ切ることだけ考えろ!」

「はぁ!?なんであなたの指示なんか聞かなきゃいけないのよ!」

「じゃあここで死ね!赤髪クソモンキー!」

「なっ!?うっさいわね!仕方ないから聞いてやるわよ!」


よし、こういうタイプはチョロくて助かる。あとは覚悟を決めるだけだ!行くぞ!


「3、2、1、ゴオォォォ!!!」


合図と共に全員で走り出す、そして同時に姿を見せるゴブリン。正面には3体!1体は絶対にやる!


ザシュッ!

「スリップ!」

「ギィッ!?」


1体は倒して1体は転ばせた!だが...


「ギャッ!」

「きゃっ!?」


赤髪だけ攻撃を受けとめたせいで止まってしまった。仕方ない!


「ランク!先頭立ってそのまま走れ!任せるぞ!」

「わかりました!」


ランクなら今のでわかってくれるだろう。あとは赤髪を助けるだけだ!


ザシュッ!

「よく受け止めたな、おかげで全員逃がせた!」

「あなたなんで戻ってきたの!?別に見捨てればいいじゃない!」


偉そうだった割に自己犠牲の精神は持ち合わせてるのか、よくわからんなこいつ。


「全員で生き残らないと意味ないだろ!」

「でもまた囲まれたわよ!どうするの!?」


いやむしろこの状況の方が逃げるの楽なんだなこれが、さっきは大人数だったから難しかったが助けるのが1人だったらこの方法でいいんだ。


「ちょっと失礼!しっかり捕まってろよ!」

「ちょっと!いきなり何しt...」

「身体強化、50(フィフティ)!」


お姫様抱っこした状態で身体強化使って大ジャンプ!

ゴブリンの上をI can fly!!!!!


「キャアァァァァァァァァ!?!?!?」

ダンッ!

「オッシャア!着地も完璧!このまま逃げるぞ!」


あ、やばい、身体強化きれた。


「すまん!重いから自分で走れ!」

「あんたぶっ飛ばすわよ!」

ボカンッ!

「いってえ!」


こうしてランク達が逃げてった方向に後から追いつくように2人で走っていった。一方俺はというと無傷でゴブリンの群れを突破したはずなのに何故かダメージを喰らった...

登場人物を増やしすぎて読者が混乱してないか心配になる今日この頃


索敵 魔力消費30 半径50mにいる敵を感知できる 魔力消費追加で範囲、または対象を拡張できる

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