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キス
目を覚ます。いつのまに寝てしまっていたんだろう。
唇が触れている。
朝…………そうか、今日は彼女が先に目を覚ましたのか。
俺が目を覚ましたことに気付いて、唇が離れる。
「おはよう」
微笑む彼女。
「もう少しで、寝坊するところだったよ? 昨日本当に緊張して寝れなかったの?」
俺「おはよう、國子」
彼女の笑みが消える。
俺「……どうしたの?」
問いに対する返事は帰ってこない。
しばらくして、彼女が口を開く。
「…………私の顔は好きですか?」
俺「え……?」
「声は? 私の声は好きですか?」
俺「……何かあった?」
「私は、あなたの顔が大好きです。……世界で一番好きです。声も…………」
彼女の目から、大粒の涙がこぼれる。
「だから……昨日までのあなたも…………今日からのあなたも、同じように愛していける」
「あなたは…………どうですか」
どうしてそんなに悲しい顔をしているのだろう。彼女が悲しい顔をしているのは……耐えられない。
俺「俺も、あなたの顔と声が好きだよ」
俺「國子のことが大好きだから、安心して」
彼女の頭を撫でる。だけど、涙は止まらない。優しく抱き寄せる。
「……ありがとう」
その言葉を聞いて、俺たちはもう一度、キスをした。
読んでくださってありがとうございました。
ご結婚おめでとうございます。




