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ふとっちょ召喚士  作者: 光晴さん
ダンジョン『英雄の試練』

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第58話 帝国の内情




「私は、オリビアと申します。今年22歳となりました。

得意スキルは『召喚術』、ナタリーともどもよろしくお願いします」


「ナタリーと申します。20歳です。

前はオリビア様の侍女をしていました。ネルと同じく『槍』を得意とします。

よろしくお願いします」



今、俺たちの前で新しく購入いた奴隷のお披露目をした。

七瀬さんたちは、俺に冷たい目を向けているが知らんぷりをしておいた。


洋二は、目をキラキラと輝かせているが

ジニーとエミリーにリリーが、周りを囲んでいる。


「あの、コージ様よろしいですか?」

「何か聞きたいことが、あるんだろう?ネル」

「はい」



ネルは浩二に頷き、ナタリーに向き直って質問していく。


「ナタリー、帝国にいてオリビア様の侍女だったあなたがなぜ奴隷になったのですか?」

「……それは」

「ナタリー、ここは私からお話しましょう」


「…オリビア様」

「ネル、帝国でお父様がなくなられました」

「「「!!」」」

フィリミアナとネルは、驚きのあまり立ち上がる。


「こ、皇帝陛下が……」

「そんな!」

「…ですが、お父様は病気が原因ではありません。

『暗殺』されたのです、しかも『レガルブ』お兄様に……」



「だ、第2皇子様が暗殺?」

「お姉さま、『セーレン』お兄様は?第1皇子は?」

「『セーレン』お兄様は、先の戦争のときに戦死に見せかけて……」


「…『暗殺』ですか……」

フィリミアナとネルは、力なくソファーに座り込んだ。


「オリビア、では今帝国の皇帝は『レガルブ』っていう人がなっているの?」

「いいえコージ様、それは違います」

「?」


「『レガルブ』は、まだ戴冠式を行っていません。

帝国の皇帝になるには、戴冠式をして初めて皇帝として認められるのです」


「その『戴冠式』は、いつごろかわかるかい?」

「今日から、30日後ぐらいだと思います」

「ん?そんなに、遅いのか?」


「今は暫定とはいえ、帝国を自分で動かせますから

今のうちに残りの兄弟の処遇や、大臣などの入れ替えに

騎士団などの掌握を済ませれば、そのぐらいの日数が必要だと思います」


「なるほど、帝国の皇帝になるは大変だな…」

「それはそうですよ洋二様、国の頂点なんですから」

「それで、どうしてお姉さまは奴隷に?」



「それは……」

「ここからは私が、代わりに説明します」

「ナタリー……」



「それじゃあ、ナタリー説明をお願い」

「はい、フィリ様。

オリビア様が奴隷になったのは、『レガルブ』様と取引をされたからです」


「取引?」

「はい、オリビア様は『レガルブ』様に

弟と妹たちを侍女とともに国外追放で手を打ってもらうため、

自らを奴隷となることを条件としてお願いしました」


「『レガルブ』様はその条件を受け、弟と妹たちを侍女をつけて国外へ追放しました。

オリビア様はそれを自分の目で見届けて、奴隷になったのです」

「弟や妹たちを死なせるわけにはいかず、この取引となりました」



「私が奴隷となったのは、オリビア様専用の侍女だったからです。

もっと分かりやすく言うと、オリビア様のおまけで奴隷にされました。


その後、私たちは『レガルブ』様の行動に賛同した貴族に引き渡される予定でしたが

皇帝陛下の側近だった方に、秘密裏に帝国から連れ出されたのです」

「おお~」


「貴族に渡されるって、前からオリビアさんを狙っていたやつがいたのかな?」

「いたんだろうな~」

「オリビアさん、美人だもんね~」


「それで、帝国から出た後は?」

「その渡されるはずだった貴族に見つかり、国境付近で戦いになりました。

それで、私とオリビア様だけが国境を渡り町へ向かったのですが


町の門兵に脱走奴隷ではないかと疑いをかけられ、

『ゴーダン奴隷商』に身柄を渡されました」


「で、この迷宮都市に送られ今に至るか…」

「はい…」

「…」


「一つ質問があるんだけど、いいかな?」

「はい、コージ様」

「フィリミアナは、どうして奴隷に?

弟と妹たちは、国外追放で無事なんだろ?」



「コージ様、弟と妹たちの国外追放は

フィリミアナの一件があったから、そうしたのです」

「ん?どういうことだ?」


「フィリミアナとネルを、奴隷にするように仕向けたのが『レガルブ』お兄様なのです」

「『レガルブ』様がまだ皇帝陛下を暗殺する前、

『レガルブ』様と懇意にしていた貴族に、フィリ様を自分のものにできないかと

相談されていたそうです。


そこで『レガルブ』様は、その貴族に条件を出しフィリ様を罠にはめたのです」

「おいおい、自分の妹を罠にって…」


「フィリ様が、学院の宿舎でお休みの時を狙って忍び込み

侍女ともどもさらって、奴隷へ落したのです」

「私たちは、フィリとネルを探しました。

そして、『ゴーダン奴隷商』にいるところまでつかんだのですが


助け出す前に、『ベルガルナ王国』との戦争になり

その貴族は『セーレン』お兄様を、戦争中に暗殺して相打ちに。

そして、奴隷商はいつの間にか国境を越えていなくなっていました」



「そしてフィリミアナも、この迷宮都市に運ばれてきたというわけか」

「…私もなぜさらわれて、奴隷になったのかわかりませんでしたが…」

「そういうことだったんですね……」




「なら、オリビアたちは今後どうする?」

「え?どうするとは?」

「今後の目標を、考えようか…」


「コージ様……」

「「「……」」」







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