第27話 第1層~第2層
「…はぁ、しょうがない。召喚【クノイチ】」
「え?」
俺の足元に召喚陣が現れると、2人の『くノ一』が姿を現す。
「楓、雪、斥候と周辺の警戒を頼む」
「了解です、マスター」
「はい、マスター」
呆然とするみんな。
その中で親友の洋二が手をあげて質問する。
「浩二?何それ……」
「ん?『召喚魔法』だぞ」
「そんな『召喚魔法』があってたまるか!」
「いや、本当に『召喚魔法』だって」
「…女の子が出てきた」
「宮本君、説明…」
「宮本君、なんかいやらしい…」
「『マスター』って『ご主人様』ってことね…」
「…あのね、本当にこれが俺の『召喚魔法』なの!」
「…羨ましい」
「七瀬さん、いやらしいってなんですか」
「女の子しか召喚しないんでしょ?」
「羨ましいぞ、浩二!」
「…とにかく、進みましょう」
俺たちはダンジョンの中を、進み始める。
ダンジョンの第1階層は、そんなに強い魔物は出てこなかった。
罠もなく、宝物もなく、下への階段を探して進む。
1時間ぐらい探し回ってようやく階段を見つけ、下の階層へ。
ダンジョンの第2階層は、『オーク』を中心に『ゴブリン』の上位種が多くいた。
罠もなく、宝物もなく、下への階段を探して進む。
「なあ、宝物がないのは『初心者ダンジョン』の名残かな?」
「それなら罠がないのも、そうなんだろうな」
「…それにしても、魔物が強いわね」
「仕方ないよ七瀬先生、魔物のレベル120くらいあるから」
「……」
プルプルとジニーが洋二の袖をつかんでふるえてる。
「第2階層でかなりレベル高いな…」
「マスター、左方向から魔物が5体ほど近づいてきます」
「了解、みんな警戒!」
「「「おう」」」
左から現れたのは3体の『オーク』と2体の『石ゴーレム』
「藤倉さん、魔物のレベル分かる?」
「『オーク』は全部レベル118、『石ゴーレム』は120と100」
「高いわね…」
「ごちゃごちゃ言ってないで、行くぞ!」
「はい!前衛に【シールド】!」
「楓、『石ゴーレム』の注意をひいておいて!」
「了解!マスター」
「私たちは今のうちに『オーク』を片付けるよ!」
ジニーが詠唱を終わらせ、
「いきます、【ファイアーボール】!」
ジニーの魔法が『オーク』たちをひるませる。
「よし、藤倉、馬場、行くぞ!」
「「了解!」」
前衛の3人が『オーク』を倒していく。
「雪、3人の援護!」
「はい、マスター」
雪の投げる『クナイ』が『オーク』の胸を貫き、洋二達3人がトドメを刺していく。
「楓!雪!『石ゴーレム』にトドメ!」
「「はい、忍法【覇岩弾】!」」
楓と雪は、『石ゴーレム』の頭を吹き飛ばし倒した。
「戦闘終了~」
「お疲れ様です、マスター」
「…なんか俺たちより強くないか?」
「そうね、宮本君?」
「……俺の『召喚魔法』で呼び出した者は俺のレベルで呼び出されるのです」
「…ってことは、レベル600以上になっているのか!」
「格上じゃない!」
「…なるほど、こんな風に戦い宮本君のレベルを上げて召喚しなおしてまた戦う」
「これを繰り返して、レベルを上げていったのね…」
「チート野郎じゃねえか!!」




