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ふとっちょ召喚士  作者: 光晴さん
勇者と異世界人と魔王封印

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第28話 第3層




「羨ましい、チート能力持っているんだな浩二」

「…チート能力なのは認めるけど、その代わり

『魔法』や『攻撃スキル』のいっさいを覚えることができないんだぞ?


つまり、自分で戦うことができない…羨ましいか?」


「……羨ましくない」

「そうね、自分で何もできないと…」

「宮本君、もしかして料理も?」


「ええ、『召喚』したものです」

「…どんな料理でも召喚できるの?」

「できますよ、どこの何という店の何というメニューかを言えば召喚できます」


「…どういう仕組みなのかな?」

「さぁ~」

俺もこの『召喚術』の仕組みはさっぱりわからない。


「でも、『味』も『触感』も『栄養』も全部本物で召喚されてくるんですよね」

「なあ浩二、召喚できないものもあるのか?」

「あるよ、『神様』は召喚できなかった」


「…他には?」

「ん~、それぐらいかな」

「やっぱり、チート野郎じゃないか」


俺たちが、そんなたわいもない話をしながら進んでいると


「…洋二様、第3層への階段を見つけました!」

ジニーが走って洋二に抱き着いてくる。

「おお、よく見つけたな」

洋二は抱き着いてきたジニーの頭をやさしく、なでなでするのだった。


「では、みんな行きましょうか」

「「「はい」」」




ダンジョンの第3階層は、『狼』『熊』『猫』が魔物化し狂暴化して襲ってきた。

罠や宝物はなく、下への階段を探して進む。


「襲ってくるのが獣系だから楓たちの忍法【影縫い】が大活躍だな」

「そうね、動きを止められた獣はいい的だものね」

「…でもなんか味気ない」


「洋二様、私はいいと思いますけど…」

「まあ、ジニーに怪我がないのがありがたいが…」

「私も、自分の力で倒したいのよね…」


「なら、次は楓たちの【影縫い】なしで戦いますか?」

「よし、それでいこう!」

「楓、雪、次の魔物は【影縫い】なしで頼む」


「了解です、マスター」

「わかりました、マスター」

そう言いつつ探索を続ける楓たち。



「マスター、正面の右の陰に『狼系』の魔物6匹が隠れています」

「戦闘態勢!」

「「「おう」」」


「雪、後方の索敵!」

「はい、マスター」

「楓、前方に『爆裂玉』!」

「了解、マスター」


楓が前方に『爆裂玉』を投げると『狼』たちが一斉に襲い掛かってきた。

「来たぞ!」

「馬場さんたち、まかせるわよ【シールド】!」

「私たちが前に出て、防ぐわよ!」

「了解!」


馬場さんと藤倉さんが前に出て、洋二が盾を構えてさらに前に出る。

ジニーの詠唱が終わり、

「洋二様下がって!【ライトニング】!」

雷の光が6本、洋二たちに向かってくる『狼』に突き刺さる


「ギャン!」

「今だ!」

洋二は盾を構えたまま剣を『狼』に突き立て絶命させる。


馬場さんは槍を手にして、『狼』2匹を相手にしている。

槍を回し、『狼』を翻弄して1匹に突き立てると同時に蹴りでもう1匹を転ばせる。

突き立てた槍を抜き、転ばせた『狼』の首をはねるとその返しで

もう1匹の首をはねて屠る。


藤倉さんは確実に1匹を仕留め切り、もう1匹を盾で抑え込み首をはねる。

『狼』の1匹が俺たちというより七瀬さんに襲い掛かるが、


「楓!」

「忍法【蜘蛛の巣縛り】」

楓の忍法で身動きのできなくなった『狼』


「雪!」

「忍術【雷鳴刃斬】!」

『狼』が光ったと思った瞬間、バラバラになって絶命した。


「すっげ~」

「宮本君、彼女たち強すぎ」

「勇者の意味ないじゃん!」


ジニーは口を開けたまま「ほへ~」と驚いていた。





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