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月に恋した親子 - Moonlight Story -   作者: 三日月明楽
第2章 親子の成長
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子守唄

「ウルフ。先に言おう」


ライトは椅子に座った。


「一体、何があったの。あなたの大切な人と…」


ライトは重い口調で言った。昨日の夜のことを。ウルフはあまりの壮絶さに泣きそうになった。


「君はわからないと思うが、闇の帝王はこの世を破壊する力を持っていると言われている。で、彼の血が」


ライトはベットの方を見た。


「受け継がれてるんだ」


「そんな…」


「でも、人間にされてしまった。だから、しばらくは何もできないと思う。龍では大人と言われる十六歳までは。でも、私もよくわからん。闇の帝王の子なんて今までに無かったから。どうなるかはわからん。その前になんらかのスイッチが入るかもだし」


「…」


すると、ベットからナイトがライトに目掛けて飛んだ。


「起きたのか?」


机に着地した。ライトは優しく撫でた。


「君は、卵の頃に色々見てきたもんな。だから、明楽の事もわかってるんだろ?偉いな」


ナイトはご機嫌だった。


「ありがとうな。本当に」


すると、ナイトはライトの肩に乗り涙を舐めた。


「あぁ…君のお母さんも私の涙を拭ってくれたな」


「ライトさん。少し、休んだ方がいいですよ」


ライトはウルフを見た。


「わかってる休も…」


すると、明楽が起きたのか泣き始めた。その泣き声でクロも目を覚ました。


「明楽ちゃん。どうしたのかな?」


クロは明楽を優しく抱っこしてあやした。その光景を見たライトは笑顔になった。


クロ。大きくなったな。


ライトはベットへ歩いた。


「クロ。もしかしたら、明楽トイレしたかもな。見てて」


ライトは手際よく明楽のオムツを変えた。


「叔父さんすごい…」


「君が赤ちゃんの時もしてたんだぞ?」


「そうなの?」


「そうだよ。なぁ?ウルフ」


ライトはウルフを見た。


「えぇ。そうよ。懐かしいわね」


明楽は泣き止んだ。


「さて、クロ。稽古に行くか」


「え…叔父さん、大丈夫?」


クロもライトが疲れていることがわかっていた。


「大丈夫。でも、今日は軽めだ。君たちも見てみるかい?」


ナイトはライトの肩に飛び乗った。


「よし行こうか」


みんなで稽古場へ向かった。




「叔父さん。今日もありがとうございました」


クロはライトに挨拶した。


「偉いぞ」


クロの頭を撫でた。


「ライトさん。明楽ちゃんお腹空いたのかな?ぐずりそう」


ウルフは明楽を抱っこしていた。


「もう夕飯の時間だしな。みんなでご飯食べるか」


みんなで兵士たちの食堂へ向かった。中に入ると、兵士たちも驚いていた。


「え!?誰の子!?」


「ライトさんの…」


明楽は泣きそうになった。


「コラ!いきなり大声上げたら驚いて泣くだろ!この子は、色々事情があって今こっちにいるんだ。シェフ」


ライトはシェフを呼んだ。


「はい!どうしました?」


「できなかったらいいんだ。赤ちゃん用のミルクって…」


ライトは恐る恐る聞いた。


「あぁ。できますよ?どのくらい欲しいですか?」


ライトとウルフは驚いた。


「できるの!?」


「はい。えぇっと一人分?」


「いや。彼もだ」


ライトはナイトを指差した。


「わかりました。席に座って待っててください。あと、クロさま。お手伝い頼んでいいかな?」


「頑張ります!」


クロはシェフと一緒に厨房へ入った。ナイトは明楽を見つめていた。


「今日はゆっくり休みたいけど…子育てあるしな」


ライトは明楽を抱っこしていた。


「私も見ますよ?」


ウルフはライトが倒れないか心配だった。


「ありがとう。私が大学へ行っている間はお願いするよ。ナイトが全て教えてくれる」


ライトはナイトを見ると、任せてくれと言わんばかりに胸を張った。


「頼もしいな。でも…この環境は、悪いよな。本当は…」


すると、クロは明楽とナイトのミルクを持ってきてくれた。


「はい!」


テーブルに置いた。


「ありがとうな。クロ」


ライトはミルクを明楽に与えると、勢いよく飲んだ。ナイトも恐る恐る皿のミルクを舐めると、そのまま舐め続けた。


「この子達、すごく飲みますね」


「いい事だ」


すると、クロが今日の夕飯を持ってきてくれた。


「叔父さん。ウルフ。持ってきたよ」


「ありがとう。クロ」


三人でいただきますをした。


「そう言えばクロ」


「ん?」


「最近よく食べてるけど、あんまり太らないよな」


その言葉にウルフは驚いた。


「ライトさん!知らないの!?」


ライトの目が点になった。


「へ?」


「だってクロ。早朝に厩舎で作業と馬乗って、日中は学校でしょ。夕方は稽古して…」


「ん!?」


「休日も早朝から厩舎で作業と馬乗って、日中に勉強か稽古にでしょ?」


ライトはクロを見た。


「え…お前…家で寝て早朝にここ来て学校行ってるんか!?」


クロは頷いた。


「うん。そうだよ?」


まじかよ。体力おばけ…?


ライトは拍子抜けした。


「叔父さんも俺と同じ時、こんな感じの生活だったの?」


「あ〜うん。叔父さんは…何してたかな…」


言葉を濁した。


「ふーん」


クロはご飯を食べ続けた。


「子供の体力怖いな…」


「それ、ライトさん言えるの?」


ウルフに突っ込まれた。夕飯を食べ終えると、三人と一匹でお風呂に入った。


「気持ちいいな」


「うん」


明楽とナイトも気持ちよさそうにお風呂を堪能していた。


「ライトさん。明楽ちゃん洗い終わったら、教えてね」


脱衣室でウルフが待機していた。


「はーい」


ライトは丁寧に明楽を洗った。明楽は嫌がらずに洗われてた。


「ウルフ。明楽頼むぞ」


「はーい」


ウルフは明楽を受け取った。


「ナイト。お風呂気持ちいいね」


クロの言葉にナイトは嬉しそうに鳴いた。お風呂も終わり、みんなで部屋でくつろいでいた。


「ウルフ。明楽をありがとうな」


「ううん。また呼んで」


ウルフは部屋を出た。


「あとは、トイレして寝るだけだな」


ナイトは大きなあくびをした。


「ナイト。明楽を守ってくれてありがとうな。でも、自分の時間も確保してね?」


その言葉にナイトは頷いた。


「よし」


ライトは久しぶりにレコードを流した。


「久しぶりに聴くといいな…」


クロはレコードの曲を聴いた。


「いいね!」


「だろ?たまに聞いてるんだ。コンフィーってグループでな。私は昔から好きなんだ」


「いいな〜」


「クロも好きになればいい。クロなら私が居ない間に聴いててもいいよ?」


「いいの?」


「あぁ。あそこにいっぱいある」


指さす方をみると、棚にギッチリとレコードが詰まっていた。


「うん!ありがとう!」


すると、明楽は眠そうに目を擦った。


「もう眠いよな。トイレしたかな?」


ライトは明楽のオムツを変えた。


「さて、寝ようか」


レコードを止め、ベットへ向かった。クロも一緒にベットに行った。


「クロ」


「ん?」


ライトはベットに座った。


「この子守唄は覚えていて欲しい。毎晩この子達に聴かせる。この子達が大きくなったら、歌う時が来るかもしれん。だから、覚えておいて?」


「うん…」


ライトは魔力を入れながら優しく子守唄を歌った。


「…!」


クロは記憶に叩きつけていた。歌が終わると、明楽とナイトは眠った。


「よく眠ってるね。いい夢見て」


すると、クロも眠そうだった。


「なんだ。クロも眠いか」


「うん。明日学校じゃないから、一緒に寝ていい?」


「もちろんさ。一緒に寝よう」


部屋の明かりを暗くして四人で眠った。


ライトは夢を見た。


「…ん」


目の前には星々が散りばめられた綺麗な夜空。地面はどこまであるのかわからない草原が広がっていた。


「ここは…」


辺りを見渡したが、何もない。


「…?」


しばらくすると、冷たい風が吹いた。


「さっむ!」


あまりの冷風にライトは身震いした。すると、背後から生暖かい風が吹いた。


「え…?」


振り向こうとした所で目が覚めた。


「…ん?」


窓を見ると、もう朝になっていた。


「泣かなかったのか…」


メガネをかようとしたら、何かがぶつかった音がした。


「イッテェー!」


その声にライトは振り向いた。


「クロ。大丈夫か?」


ライトはメガネをかけると、あまりの見にくさに思いっきりベットから落ちた。


「ぎゃ!」


その声で明楽が泣いた。


「叔父さん…何処?」


クロはライトを探していた。


「クロ…メガネ私のつけてるぞ…」


ライトはメガネを外した。


「ごめんなさい…」


クロは反対方向を歩いていた。


「なんでそうなる!メガネ返せ!」


ライトはクロからメガネを奪った。


「はぁ…」


クロもライトからメガネを受け取った。


「やっと見える。叔父さん。馬のところ行ってくるねー」


クロは部屋を出た。ライトは明楽をあやした。


「はぁ〜全く。朝からごめんね」


明楽のオムツを変えた。



作者「ライトさん。ヤバい。ガソリン高すぎる…」

ライト「昨日入れてきたんだろ?」

作者「今日一気に30円上がってた」

ライト「30円!?」

作者「車ないと生きて行けない田舎はきつい…」

ライト「ヤバすぎだろ。しょうもない戦争早く終わるといいな」

作者「ですね。

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