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【短編/11話完結】記憶がつみ重なる世界で ~未知を求める青年と、なにも知らない少女~  作者: 茉莉多 真遊人
プロローグ

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1/11

~異世界の童話『じんるいとめがみさま』~

本作は全11話の短編読切版です。

この一作だけでも完結する内容ですが、後日、本作をもとに加筆改稿した長編版の連載も予定しています。

 このせかいには めがみさまがいます。


 だけど じんるいは 2かい ほろびました。


 1かいめは まほうのつかえるひとたちでした。


 だけど まほうを たたかいのどうぐにつかって ひとがたくさんへり さらに まほうではかいけつできない えきびょうによって ほろんでしまいました。


 めがみさまは うれいながらも ふたたび じんるいをつくりました。


 2かいめは かがくをはってんさせたひとたちでした。


 えきびょうも かがくのちからで くすりをはつめいして のりきりました。


 だけど かがくをまたもや たたかいのどうぐにつかって ひとがたくさんへり さいごは ひとのすめないようなせかいにしてしまい ほろんでしまいました。


 めがみさまは うれいながらも せかいをきれいにして ふたたび じんるいをつくりました。


 そのとき じんるいが あらそわないようにするには どうすればよいか めがみさまはかんがえました。


「そうだ みんながみんな おややきょうだいみたいなかぞく ともだちのようなしりあいになれば おたがいのことをしっているから じんしゅや こっきょうなんかで あらそわないようになるし さびしくもないわ」


 こうして 3かいめ いまのじんるいは ぜんせのきおくも ぜんぜんせのきおくも もっとまえのきおくも じぶんのたましいにきざんで りんねてんせいとよばれる なんどもいきることとしぬことをくりかえすようになりました。


 もうこれで だれも さびしくありません。


 みんな どこかで しりあいにあえて よろこびをわかちあえるのですから。

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