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泥
おれは潜っている
泥の底ほど温かいものはない
ははなる大地より出しおまえは
おれに安らぎを与えてくれる
ああ、だがそれだけではない
泥の底に沈んだおれは自ら立つことができない
おれの無気力はそこからうまれ出たのだ
おれが何もしないのはおまえのせいなんだ
お前の親切はおれの目をくもらせる
おれは何もしなくて良いんだと告げてくる
でもそれじゃいけないんだ
おれは常にはい上がらなければいけない
底にとどまっていれば
おれはきっと全てを諦めてしまうだろう
おれはきっと上を向けなくなるだろう
もうこれ以上沈むことができないなら
おれはおまえに不満をぶつけるだろう
しかしそれは必然なんだ
かわいらしい幼児が
母に駄々をこねるように
おれもうみだしてくれたおまえに
甘えているだけなんだ
だから許してくれ
おれがもうじきここを去ってしまうことを
おれがおまえを忘れることを
おまえは悪くない
全てはおれが悪いんだ
ただ一つ
おれはお前が好きだった




