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第三十五話 『三十五』
僕は光にも土にもいない。僕はその狭間にいる。どっちにも付いていない。何故、そのようなことになってしまっているのか?僕は死んでいないからだ。どうやら、まだ死にたくないらしい。いや、少し違う。死ぬことができないんだ。僕は土を目指そう、とした。だけど、拒絶された。今度は光を目指そうとした。だけど、遠すぎた。もう駄目だと思った。僕は諦めたんだ。僕はそんな儚い世界に住んでいる。それでもいい。僕は自分らしく生きれれば。だけど……だけど、世の中はそうさせてはくれないようだ。僕は物語に没頭できないようだ。また拒絶されてしまったのかな。僕は何を生きがいにすればいいのだろうか?何にも思いつかない。僕は何を書けばいいのかを忘れた。僕は大事なものをまた忘れる。どうでもいいことだけは覚えている。そんな世界にした奴が憎い。僕を産んだ奴が憎い。この世界が憎い。僕は憎悪の塊だ。そんな単純なものだったら、どれほどよかったものやら。




