ギルドマスターはバイオハザードを見た
イバラーク(32)
農業ギルドのギルドマスター。
赤みがかった短い髪で身長が高くガタイも良いので農業ギルドより戦士ギルドのギルドマスターのほうがしっくりくる。
農業以外は何でも器用にこなす。
ホッカイ(19)
輝くような銀髪に青い目を持つハーポーンの英雄。
農業初心者だが、農業が好きすぎて農業をしているとしょっちゅうデフォルメされた二頭身の姿になっている。
エヒム(10)
肩口まで伸ばした金髪に青い目。美少女と見まごうばかりの美少年。
農家の次男坊で年齢に似つかわしくない知性と農業スキルを持つ。
はてさて、これはどうしたものか。
イバラークはエヒムと共にホッカイのところを訪ねていた。
ありていにいえばホッカイの畑の作物は元気に育っていた。
厳密にいえば元気すぎた。
「え、何、あれ? モンスター? 俺も見たこと無いんだけど」
「いえ、モンスターじゃないですね。僕が知るかぎりトレンジです」
「トレンジ?」
市場でも普通に売っているオレンジ色の果実である。
先日もアキータが納品に来た。
大人のこぶし大の果実だったはずだが。
「おいおい、あれ人間の頭部くらいあるぞ?」
脂汗たっぷりのイバラーク。
本当の恐怖は大きさじゃない。
「大きさはまぁいい。だが・・・・・・」
二頭身ホッカイがホクホク顔で水をあげている。
すると特大の実をつけたトレンジは全身で喜びを表すようにうねっている。
つまり、動いている。
「そりゃ植物も生き物さ。動くさ。でも・・・・・・あんなに元気には動かんだろうが!?」
イバラークの常識が音を立てて崩れていく。
そういえば、アキータもホッカイの作物の話をしたら引きつった顔をしていた事を思い出した。
そりゃ顔も引きつるし、直接自分の目で見ない事にはこの異常さを体感する事はできないだろう。
あんなものダンジョンで出会ったら討伐対象になるレベルだ。
「で、その奥のやつも、なんだな」
「はい、アピアピマメですね。僕の所でも育ててます」
エヒムもまだ衝撃に慣れていないのか微妙な顔をしている。
なっている実の大きさでいえば軽く10倍以上の体積になっている。
「うねってるぞ」
「うねってますね」
「あれ、収穫するのか?」
「ホッカイさんはしてますね」
「殺されない?」
「抵抗はしないようです」
「・・・・・・」
イバラークの思考が高次元の存在とチャネリングしたりそうでなかったりしてしばらくすると意識が回復。
「いや~、元気に育っていて何よりだ。農業に関しては素人だから心配していたんだ! これは先生がいいからかな? はっはっはっ!」
「なに現実から目をそらしているんですか!?」
「大変な事から目をそらすのも大人の処世術なんだよ!?」
結構最低な発言である。
確かに現実から目をそらしたくなるような光景だが。
直視してもらわなければ困る。
この異常発達した植物を放置してもいいのか?
この作物を納品して市場に出回らせてもいいのか?
市場に出す時の値段設定は?
そもそも食べられるの?
厄介な問題である。
見るかぎりは害が無いように見えるが、ホッカイにも確認をしよう。
突然変異で大きくなったとして少量ずつ市場に出せばとりあえずいいだろう。
値段設定は商業ギルドとの兼ね合いがある。
これは正直面倒だがやるしかない。
食べられるかどうかはもう身をもって体験するしかない。
物事は一つずつ解決するしかないので、まずは一つ目。
「おーい、ホッカイ! それ食べてみてくれ!」
大人って卑怯だ。
みなさん、いつもありがとうございます・・・・・・
なぜこんなテンションかと言いますと、
第7回ネット小説大賞
に応募してみたからなんですよ。
これ、感想もらえるらしいんです。
ありがたい反面怖いですよね。
ガクブルしてます。
○ね! こんな○○ガイな小説書きやがって!
とか書いてあったら・・・・・・
ガクブルです。
あ、ちなみに後ろの○○には『タフ』が。前の○には『か』が入ります。




