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ギルドマスターは経済のことで頭がいっぱい夢いっぱい

イバラーク(32)

農業ギルドのギルドマスター。

赤みがかった短い髪で身長が高くガタイも良いので農業ギルドより戦士ギルドのギルドマスターのほうがしっくりくる。

農業以外は何でも器用にこなす。


ホッカイ(19)

輝くような銀髪に青い目を持つハーポーンの英雄。

農業初心者だが、農業が好きすぎて農業をしているとしょっちゅうデフォルメされた二頭身の姿になっている。

 イバラークは皿に乗せられたソレをじっと見下ろす。


 大きさ以外見た目は普通だ。


 喋らないし動かない。


 指でつまんで口へ運ぶ。


「・・・・・・美味い! このみずみずしさ! 甘味と酸味の絶妙なハーモニーが爽やかさを際立たせる! 香りも青臭さが無くくせがない! こんなトレンジは初めてだ!」


 想像を超える美味さにイバラークは感動を覚える。


「むふー」


 イバラークの反応に満足したのか、ホッカイが自慢げな表情を見せる。


 我が子を褒められる親のような気分なのだろう。


 当然のように毒など無かった。


 巨大で美味いトレンジ。


「最高やないか~い」


 思わずワイングラスをかかげようとしてしまったが、イバラークは下戸である事を思い出した。


 そもそも、ここにワイングラスなど無いのだが。


 とにかく味や品質に問題は無い。


 残る課題は市場に出した時の反応とギルドでの買い取り価格、そして市場での売値。


 一番重要なのは、商業ギルドとの兼ね合いだ。


 むやみやたらに安い値で売りに出したり、大量に品物が出回ると値崩れを起こして市場が混乱する。


 すると失業者が出てきて経済の混乱は免れない。


 そんな事になれば商業ギルドが黙っていないだろう。


 金を武器にする彼らである。


 武器である金をむやみにいじくり回されれば、彼らの不興を買うことになり、農業ギルドも活動を制限される事になる。


 農業も金を生み出すためのツールである。


 金を生み出せなければ、食べるものには困らなくてもそれ以外で困るのだ。


 着るものも税金も調理道具も。


 農業だけではまかなえない。


 農家も経済を回す一員として、金の動きは気をつけなければならない。


 その部分を一手に引き受けるのがギルドの役割の一つである。


 つまりイバラークの仕事。


「うーむ、どうしたものか・・・・・・この量を一気に市場に流せば確実に値崩れがおきる」


 イバラークは珍しく真面目な顔で腕組みをし、時おりあごや鼻の頭をさわる。


 そしてムーンウォーク。


 腰をクイックイッと振る。


 華麗なステップを踏んでターン。


 ヘドバンしながら雄たけびを上げる。


「はっ!? そうか、一気に出さなければいいという事か」


 イバラークはヘドバンしながらつぶやく。


 ヘドバンしすぎて世界がくるくる回っているが気にしない。


 イバラークは頭の中でトレンジをジャムへと加工していく。


 糖度を上げれば保存食としてとっておけるので、時期をずらして出荷できる。


 問題はどこで加工をするかだ。


 ホッカイが料理できるとは思わない。


 外注か?


 コストはどうする。


 イバラークはため息をつく。


「やっぱ、俺がやるしかないか・・・・・・」


 農業以外は何でも器用にこなす男の出番である。

読んでくださる皆様、いつもありがとうございます。

皆様のおかげで、なんとか生存しております。



昨日の夜ですねキムチをですね、食べたわけですよ。

美味しいので一人で全部食べちゃったんですよ。

600g。

一晩中ワタクシの尻にナイアガラの滝のミニチュアが作成されまして。

その前に食べた米だの刺身だのもみんな出て行ったわけですよ。

強制ダイエットですね。

体に悪そうなので、皆様は真似しないように。

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