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さすがのギルドマスターもお手上げです

イバラーク(32)

農業ギルドのギルドマスター。

赤みがかった短い髪で身長が高くガタイも良いので農業ギルドより戦士ギルドのギルドマスターのほうがしっくりくる。

農業以外は何でも器用にこなす。


トトリ(19)

おっとりとした見た目の美しいお姉さん。長い黒髪を肩から前に流している。その可憐な姿はハポンナデシコ。

元暗殺者。

そしてきょぬー。


アモリン(24)

桃色の髪を後ろで髪留めを使ってまとめている。

占い師。

エロいお姉さん。もはや変態。

 この女は何を言い出すのだろうか。


 さすがに聞き間違いだと思いたいが、はっきり聞こえてしまった。


 その上。


「パンツ、見せてくれない?」


 二度言わんでよーし。


「待て待て待て~い! この農業ギルドでそのような狼藉は許さんぞ!」


 イバラークがトトリをかばうように間に割って入る。


「あら、お兄さんがパンツ見せてくれるわけ?」


「違うわ! ってか俺のでもいいのかよ!? 見境なしか!?」


「人なら誰でもいいわ」


「逆に感心するわ!!」


 アキータとは違った意味で疲れる女だ。


「いいから用件を話せ! そして可及的速やかに帰れ!」


 変態とはかかわり合いにならないのが身のためである。


 ギルドにきた以上は何かしらの用事があるのだろう。


「ふふ、私は運命の導きに従ってここまできたのよ」


「よし、帰れ」


 桃髪の女は慌てだす。


「待って待って! 今私の事胡散臭いって思ったでしょ!?」


 胡散臭いというか変態だと思う。


 あと、早く帰ってくれないかな、と。


「私は占い師なの! 占いでここに私の運命の人がいるって!」


「ほう、運命ね。恋人的な意味で運命とは限らないがな。『運命の敵』に出会うかもしれんがな」


 イバラークが揶揄すると、さっきまでの妖艶な雰囲気はどこへやら、子供のように頬を膨らませて反論してきた。


「そんな事ないもん! いい出会いだって出てたし! その証拠にこんな可愛い子ちゃんに会えたし。言っとくけどもう決めたんだからね!」


 嫌な予感がする。


「私は農業ギルドのギルド員になるわ!」


「え~、残念ながらご期待に添えぬ結果となりました。不採用です」


 沈黙が流れる。


 ギルドの外からは子どものはしゃぎ声が聞こえる。


 そして馬車が走る音。


 できる事務員トトリが二人にお茶を出す。


「なんでなんでなんで~っ!?」


「なんでって、なんか危険だろう貴様!? いろいろアウトだっ!!」


「なによ、アウトって!? 私のなにがダメだって言うの!?」


 桃髪の女はなおも食い下がる。


 熱意だけはすばらしいが、その熱意は農業にむけられた熱意ではないのだろう。


「私は・・・・・・私はただ・・・・・・本能のままに、欲望のおもむくままに生きたいだけなのに!!」


「不採用」


「ぬがぁー!?」


 見た目は悪くないのに、どうにもお近づきになりたくない感じの女性だ。


 リビドー全開フルスロットル、レッドゾーン突入、限界突破。


「ええと、あなたはアモリンさんですよね?」


「ふぇ? 私の事、知ってるの?」


 どうやらトトリは彼女の事を知っているようだ。


 反応からしてアモリンと言われた女はトトリを知らないようなので、知り合いというわけではなさそうだ。


「『桃髪の占い師アモリン』さん。かなり当たるって噂は聞いてます。その占い師さんがなぜ農業ギルドにいらしたんですか?」


 アモリンは咳払いを一つ。


 ここに至る経緯を語り始めた。

いつもいつも読んでくださり、ありがとうございます。


新キャラが変態ですいません。

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