優秀な事務員でギルドマスターは大助かり
イバラーク(32)
農業ギルドのギルドマスター。
赤みがかった短い髪で身長が高くガタイも良いので農業ギルドより戦士ギルドのギルドマスターのほうがしっくりくる。
農業以外は何でも器用にこなす。
トトリ(19)
おっとりとした見た目の美しいお姉さん。長い黒髪を肩から前に流している。その可憐な姿はハポンナデシコ。
元暗殺者。
そしてきょぬー。
今日のイバラークは特に外出の予定は無かった。
なのでギルドでのんびりしている。
そんな事してる場合ではないのだが。
「なぁ、トトリちゃんよ。久しくギルド員が増えてない気がするんだが、まずいよなぁ?」
「増えてますよ、二人ほど」
「・・・・・・え、またそのパターン?」
さらりと衝撃的な事実を告げた事務員のトトリにイバラークは動揺を隠せず、華麗なムーンウォークを見せる。
待て待て待て。
気持ちを落ち着けるんだ。
イバラークは自分に言い聞かせる。
ムーンウォークから華麗なターンを決めポーズをとる。
「アキータ?」
「違います。私が面接して決めました。借金で土地を手放さざるをえなかった家族と、農業をやってみたい富豪の娘ですね」
トトリの事だから、ちゃんと面接して選んだのだろう。
マジメな彼女が選んだのだから問題は無さそうだ。
「借金で土地を手放さなくてはならなくなってしまった方はご家族と共に移住します。現在は家の建築依頼中との事です。土地を手放して借金が消えたものの、結局また借金をして家を建てる事になりました。可能でしたら、ギルドへの共済金と税金は一定期間支払いの猶予を与えて欲しいです。もう一人の富豪の娘はお金はあるそうなので、こちらも現在家を建築途中です。金銭的には問題ありませんが、逆に趣味的な面が強くなりそうなのが悩みどころですね」
訂正。
多少は問題あるようだ。
問題がまるでない人間のほうが珍しいのかもしれない。
「貸与する土地のほうもすでに指定済みです。私が現地確認してきましたので、問題ないかと」
どんだけ優秀な事務員なんだ。
確かに元一流の暗殺者だけあって体力的に優れているとはいえ、事務員の仕事をこなしながらそこまでするとは。
「やっぱり事務員もう一人雇おうか? 妹ちゃんどうよ?」
「そうですね。マスターの方で問題が無ければうちとしては助かりますが」
「ないない。もう明日からでも来てちょうだいよ」
「妹に話しておきます」
給金は最初にトトリに提示した額にして、トトリは昇給させよう。
それに見合うだけの働きを見せている。
もはや事務員というより秘書みたいになっているし。
どこからも文句など出ないのだから。
そんなトトリの待遇の事を考えていると、ギルドのドアベルが鳴った。
入ってきたのは桃色の髪を後ろでまとめて髪飾りで止めている女。
ホッカイより年上だろう。
トトリほど大きくはないが、その大きな胸を強調するかのように腕を組んで歩いてくる。
「ふぅん。当たりね」
彼女はトトリをねっとりとした目で見て妖艶に笑う。
「ねぇ、あなた、お名前は?」
「はい、トトリです・・・・・・けど・・・・・・」
「ふぅん、トトリちゃんね」
桃髪の女の白くて長い指がトトリの頬をなでる。
「パンツ、見せてよ・・・・・・」
変態だった。
いつも読んでくださる皆様、いつもいつもいつも、本当にありがとうございます。
えー、すでにお気づきと思いますが、前書き部分に登場人物の紹介を入れることにしました。
前々から考えてはいたのですが、いつからそうしようかな、と。
なんか新しい登場人物出るし今回からでいいかな、なんて。
というわけで、今回からその話の登場人物の紹介文を入れます!
そのおかげで登場人物の年齢も公開です。
イメージと違ってたらごめんなさい!




