にじゅうわ~ ネカマな僕と快楽主義者なけらく様
「てんちょお~~~~」
カランカラン
赤と緑の魔法使いを撒いてから、お店に直行して扉を開く。
「おふ、うひゃ、た、助けるのじゃふうか!!」
其処には、いつもどおりちんまい店長と、その店長をお人形さんのように抱え上げ、ハンドロックしているユーザネーム・けらくさんこと、快楽主義者な風紀委員長がおったとさ。
「ふ、風紀委員長!!」
「おや、これはこれは、ふうか君じゃ無いか、そろそろ私のものになる決心がついたのかい?」
いきなり、何を言い出すんだこの人は!そろそろとか今までそんな話し一回も言われたこと無いわ!
第一ここでは僕のキャラは女の子だし!
あんたは、リアルでも女だろうが!!
それになんだ、その膝の上で羞恥によるものからなのか。頬を真っ赤にして目じりに涙を溜め込んだ素敵で可愛い生き物は!!
「店長の紅葉みたいな可愛らしい手は僕のものだ!風紀委員長!君のような不誠実な奴には渡さない!!」
「いや、それとも...、そうか店長君もろとも一生私の愛玩具として生きる覚悟を固めたのだね~!!
そんな君を、私は祝福しよう!!」
さあ、その手を店長から離すんだ!そして、僕にその綺麗な涙を拭わせろ!いや、むしろ舐めさせろ!
と、ビシッと風紀委員長に指を向ける!
「なるほど、まずその白魚のような美しい指から私においしくいただいてほしいと言うわけだね!!」
そして、ビシッとかっこよく(?)さした僕の指は、けらくに...舐められた...。
爪の先をなぞるように丁寧に舐め。
指先を味わうように妖艶に舌を使い。
間接のこりこりの部分を吟味するかのように甘く噛む。
こ、この人!!
「へ、変態!!お、おまわりさ~ん」
変態だ!!!
指先を!爪先を!間接を!
犯された汚された!もうお嫁に行けない!!!!!!!
「呼んだかい?ふうか君」
しまったぁぁぁぁぁ!!ここでは、風紀委員長のこいつがチートなどを取りましるお巡り役だったぁぁ!
「ひぃ!こ、こないで、近づかないで!」
「連れないな、君が求めてきたんじゃないか~」
優雅な優しい動作で、店長を膝の上から降ろすと、すくっと立ち上がってこちらに向かってあるいてくるけらく。
中性的なその顔立ちは、女子の人気が高いらしくいつも回りに可愛い子達をはべらしている印象が強い。
むしろ、その自己主張の強い胸がなったら完璧にカッコイイ男子だろうなこの人。
「さあ、君のその可愛い素顔を見せておくれ...」
壁際に追い詰められた僕のめがねをそっと外しながら、けらくが耳元でそっと囁いてきた。
い、息がかかってるよこのやろう!こそばゆいじゃないかぁぁ!
「い、...い...や」
緊張からか、赤く上気した僕の肌にそっと手を這わして...。
めがねを取られた...。
「ふふふ、相変わらず可愛いなふうか君」
そして、僕の素顔をねっとりと堪能してから、顔を離すとそっとめがねを胸ポケットしまうけらく。
僕は返事をする気力も無くなり、ズルズルと地面にへたり込んだ。
「なにをしておるのじゃ...こやつらは」
ちなみに、店の奥では忘れ去られ凄い白い目をした店長が僕らの事を潤んだ目で睨み付けていたそうな。