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進軍
「では、現地へ行こうか。」
「でも、それは未来のことなんでしょう?この楽園が崩壊するのは。まだ何も始まっていないのでは?」
「良いやもういるさ。そしてこの時に原型である世界樹が完成する。だから今から行く、そして壊す。」
「妾がお前に権能を授ける。妾はこの体では現世世界には行けん。代わりにレイと共に行くのだ。」
足は震えていた。
「わかりました。」
モノは俺の喉奥へ戻った。体の中から力が湧いてくる。レイさんが大きな白い翼と共に立ち上がった。
「さぁ行こうか、雄介くん。」
「先生…」
「なんだい?」
「レイさんのレイってもしかしてですけど能登まさしさんの…」
「それは…懐かしい名前だね。」
「出世っていうんですか、こういうの。」
「その名前を聞くとは思っていなかったよ。屍人喰いをしたのであれば、まさしは黄泉の国かな。」
「あ…すいません。」
「気にするな、それよりも目の前のことに集中しな。」
霊術で浮き上がった私たちは白い扉を抜けてもう一度あの世界へ戻る。
灰色の都市街の現世世界へ。




