42/59
漫画好き
突然だが私は漫画が好きだ。描くことではなく読むことが好きだ。小さな頃は裕福な家庭ではなかったので、小遣いで買える単行本には限界があった。週刊誌などもってのほかだ。なので途中で続きを買えなくなってしまった漫画も多くある。その反動か、就職してからは漫画を買いに買った。
まよと一緒に暮らす前は、すぐに取り出せるように扉のない本棚に並べていた。しかし漫画を読んでいる間は相手をしてくれないので、まよは漫画を恨んでいるのか、漫画を目の敵のように破く。手の届くところに置いていようものなら、気づけば紙ごみに成り果てる。
その日も漫画を読んでいた。ただ読んでいると、まよが邪魔をしにくるので、片手でおもちゃを振り振り、まよをいなしながら読む。ただその日は疲れていたのか、私はそのまま眠りについてしまった。
小一時間後目を覚まし、やってしまったと後悔に苛まれながら被害状況を確認した。
まよは寝床で寝息をたてている。その横には寝る前に読んでいた漫画が無惨な姿で散らばっていた。片付けなければならないが、途中で寝てしまったので続きが気になった。破れていてもとりあえず読もうとした。ただ目の前に千切られたクライマックスシーンが落ちていてネタバレが甚しかった。




