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新天地で
まよの部屋になるのはベランダ側の和室。
土壁で畳張り、肩の高さくらいのタンスの上には日本人形という純和風の六畳間だ。その部屋にこたつとテレビを置いた。
マンションのフローリングとは違い、畳は足が滑らなくて楽しいのか、初めての部屋だから興奮しているのか、まよは走り回っていた。
新天地で不安にならないように今日は一日一緒にいることにしている。ただ日頃の疲れが出たのか、私は、うたた寝をしてしまった。
ふと目を覚ますと、まよの姿がない。
ふすまは閉まっているので部屋から出た形跡はない。
「まよ」呼びかけてみると上の方から「にゃあ」と返事があった。
返事があった方向に目を向けると。
まさかのカーテンレールの上に立っていた。
そして、どうやって登ったのか、自分で降りられなくなっていた。
まよを下ろすと、まよはこたつにひょいと上り、タンスの上に跳んだ。そしてタンスからエアコンの上に跳び上がった。そのまま横のカーテンレールを渡り、端で下りれなくなって「にゃあ」と鳴いた。
下ろすともう一度繰り返そうとしたので、こたつとタンスの距離を離して跳んでも届かないようにした。
すると不服な声を出してから、水を飲みに行った。




