14.とうとうバトルが始まるよ!
わたしたちがバトルをすることになったのは、お城の地下にある仮想ダンジョンだった。
普段は若い騎士や兵士の訓練用のダンジョンで、ある程度までのダメージはダンジョンを出る時点で無効になるという優れものだ。
わたしたちみたいな半人前の子供勇者ぐらいの攻撃ぐらいなら剣も魔法も全部無効だろう、っていうことだった。
うーん、魔法ってすごいね。
わたしの、昨日買った装備はセリカ以外のメンバーには初公開だ。
真っ先に興味を示してくれたのは、わたしと一番年の近いマリアちゃん。
わたしがちゃんとした装備を揃えたことで、体操服にブルマという格好はマリアちゃんだけになってしまったからだ。
「うーん、ももちゃんかわいい。魔法少女の格好もかわいかったけど・・・。年下のももちゃんに負けた気がする・・・でも、勝負では負けないからね!」
マリアちゃんは元気に宣言。
わたしは
「わたしだって負けないもん!」
って言い返して、それからマリアちゃんと握手を交わした。
もしも誰かが本気で勝ちに来るとしたら、真っ先に狙われるのは弱そうなわたしやマリアちゃんだ。
けど、こればっかりはどうやっても避けられる訳じゃないからね。
みんなお互い敵ではあるんだけど、一緒に同じ目標を目指して頑張る、って子が一人増えるだけでもちょっと心強い。
マリアちゃんのお姉さんであるレミアちゃんも、
「よろしくね」
って言って、優しく頭を撫でてくれた。
まあお姉ちゃんの方は、わたしが相手なら余裕って意味もあるのかも知れないけどね。
あと、ちょっとは『妹のライバル』ぐらいには認めてくれてるのかも。
「ふん!そんなこと言ってるから『おままごと』って言うんだよ!」
と悪態をついたのはルイス君。
相変わらずのザコフラグっぷりだ。
こういうのは無視するに限る。
「あなた、格好だけ一番年上の子の真似して、コスプレでもしているつもりですの?けど・・・うふふ。かわいいですわね」
こう言ったのは5年生のエミュリさん。
最後の笑いの意味を知っている私は、背筋に寒気が走った。
だけど、やっぱりこれもザコフラグ確定だよね!?
多分、真っ先にやられるのはこの2人のどっちかだと思うわ。
実力はともかく、話の流れ的にね。
(これには私の希望的観測にすぎなかったんだけど・・・)
で、最初わたしはセリカと一緒に行動するつもりだった。
その理由は、わたしがセリカを見守っていたかっから・・・なんだけど。
セリカの方も、わたしと一緒に行動するつもりではあったらしい。
だけど、ダンジョンに入るギリギリになってわたしの方から断った。
何でかって言うと、セリカが、わたしのことを守る気満々だったから。
あの調子だと、わたしが人質に取られてセリカがピンチに陥る、なんてことになりかねなかったから、それを避けたいと思ったんだ。
そんな訳で、6人のうちで一緒に行動するのはマリアちゃんとレミアちゃんの姉妹だけで、あとの4人は単独行動、ってことになった。




