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無題
手帳より抜粋
分からない、ということを書いている私。クッキーが湿気っていくその横で。
自殺した少年についてのネットの海から掬い上げた様々な記事を印刷し机の前の壁に貼り書き物をしていこうとしている女子高校生の頭の中であったり台風の前日書店でうろつく高校生たちの色とりどりの頭の中をみんなみんな床にいっぺんにぶちまけてみるような行為何日も何日も座り込んでそれらを目の高さまで持ち上げて眺め朝の陽射しに当てて素晴らしい発見あるいは一瞬のおためごかしあたかも首飾りのように繋げてみたりして思う存分検分するのだ、おそるおそる指でつついては触れた痛みだとしたっていいだろうグループ別に振り分けてみたっていいそうしていつしか見えてくるものそれが短編小説詩回想録特定の人物へ出す謝罪の手紙恋文赦しどんなものになるのかは決めていてもいなくても構わない、何だって構わないよ、死んでる顔色それでオール。




