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それは十月の出来事
あなたはサンドイッチになって、帰ってきた。私がこんな事態になり喜ぶとでも思ったのですか?
「コンビニエンスストアに行ったら、たまたま陳列棚で退屈そうにしているのを見かけたものだから」
私たちの唯一の共通の友人であった彼女から、私の手にあなたが落とされた時の気持ち、誰が100パーセント理解してくれるっていうの?
彼女の名は、カナシミ。
これは十月の出来事で、十月の中にいる人に起こり得る十月の出来事として、本当に珍しくもない類いなのだった。
あなたは私のもとに帰ってきた、サンドイッチになって。
昔のあなた、今のあなた。
つまり、私はまた思い出す必要もないことで日々を埋め尽くそうとしている。透き通ろうとしている。
だから、私はあなたを連れて夜行列車に乗りこんだ。
かつてのあなたはナイフだった。今はサンドイッチ。この意味が分かる?
私は今のあなたによってズタズタに切り裂かれている。痛かった。
私は周りの乗客の目を盗んで窓を開ける、別れの言葉の一つもなしに。
私はあなたを、どこだかも分からない場所に投げ捨てる。




