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天使のわけ

 





 ぼくはぼくとして続いていくべきもので、こわれてはいけなかった。それが君の決めたこと。そうなると君のほうが先にこわれないといけなくなる、と僕はいい、君にはそれは、考えるまでもなかった。

 じゃあ、せかいにこわれてもらうことにする、と君はいった、君は決めた。待ってよ、とぼくはいいたかったがそれも間に合わないと君は決めた、だってもう君の目には何も映らないから。

 いつも、いつもああいう時の君の目はとてもきれいだった。



 君がぼくたちのせかいをほろぼしました、君からのそれがぼくへのさいごのプレゼント。

 君ごと君は、全て消した。

 君は天使だったから。ぼくは天使の唯一の友達で、それを証明できない愚かな凡人だった。



 次にあったらすべてを君に捧げなきゃ、雲一つない青空をいつも見上げ、降るものなど一つもない人生のなかで思うことはこれしかない。どれだけの時が過ぎていようとも望みは捨てられない、凡庸な心にできる、これがただ一つのこと。











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