o5 アタシはどうすればいいですか──
美羽はいなかった──。
美羽を探すがどこにもいない。いっつも迎えに来てくれてたのに。
(やっぱり昨日の事があったから…かな…?)
夢と重なり、不安になった。
(美羽…)
親友を失った…。
そしたら、そこに
「なな-----! ごめん!寝坊しちゃって!遅れた!」
アタシを呼ぶ優しくて元気な声。
そしたら、涙が出て来た。
その様子を見た美羽が、
「ど、どうしたの?なな」
「じ、実は…美羽遅かったから、昨日の事思いだしちゃって...でも美羽来てくれたから嬉しくて…」
「ウチもちょっと悩んだんだ。でも、ライバルでも、ウチ等親友じゃん!!!ね??」
「あ、ありがとう…! ず、ずっと親友で、い…てね??」
「当たり前じゃん!」
話してる間にもう時間ギリギリ。
「美羽!!!学校遅刻するよ-∑」
「うわ∑早くいこ!」
「うんっ!」
今気づいたんだ。
アタシ達の友情は終わらないって、
何があっても…
「おはよ-」
教室に入る。
そしたら羅樹が、
「今日、部活ないんだ。だから、一緒に… デ、デートしねえか?? 」
照れながらアタシに言ってきた。
羅樹はバスケ部、
流斗はバドミントン部、
めずらしく、2人は別々の部活。
アタシと美羽は帰宅部-…だけど。
「なな???」
黙り込んだアタシに羅樹が言って来た。
「う、うん、! いいよ!」
「まじか!!!じゃ、遊園行こ-ぜ!吹華公園で4時30分待ち合わせな!!!」
「う、うん!!!!分かった!」
ぁ…思わずいいよっていっちゃった… そ-いえば羅樹と久しぶりにしゃべったなあ-
メールもしてなかったし、
授業中そんな事ばっかり考えて、上の空。
美羽と一緒に帰って、 時刻は4時…
(あと、30分… 一応デートだからオシャレぐらいするか-…)
そう思いつつ、着替えて吹華公園に行った。
6分前か- 早く行き過ぎたかな-?
「ぁ、今日、羅樹に流斗の事言おう!!!」
そんな事を思いながら待ってた。
そしたらそこにガラの悪い連中3人がやって来た。
アタシは無視してたけど、アタシの方にやって来て、
「ねえねえ- 姉ちゃんよぉ- 今からさ?俺等と遊びにいかね-?」
3人はニヤニヤしながらこっちを見てくる。
「い、今、カレ待ってるんで!!!!」
逃げようとすると、腕をつかまれた。
「は、放して!!!!」
振りほどこうとするけど3人もいるし、何より力が強くて振りほどけない。
待ち合わせの時間まであと3分。
「誰か、助けて…!」
声がうまくでない。
誰かがやってくる。
誰──?