o3 キミのキモチを教えて──
「る、流斗君…」
ぇ──
「ななどうしたの??」
「ぇ!!ぁ、いや-… そ、そうなんだ!!!がんばってね!」
「ありがとう!*がんばるね!*」
「う、うん」
「なな、戻ろ!!!!」
そしてホームルームにぎりぎりだったから、急いで教室に向かった。
(なんで、あの時とまどったんだろ?? だってアタシには、カレがいるのに…)
「なな!!!!」
「ぇ?何?流斗」
「何じゃねーよ!プリントお前が持ってくる日だろ!!!」
「ぇ、あ、ごめん」
「たく… ほら取りにいくぞ!!」
流斗に手をひっぱられた。
(…!手…)
ドキ…ドキ…
(このドキドキってなんなの?? そうだ!相談すればいいんだ!!)
「じゃ、ここは親友の美羽にでも-!… 」
まてよ、美羽は流斗が好きなんだ…
「しょ-がないここはカレの羅樹に-!… 」
羅樹に『流斗にドキドキしてる』なんて言えない…!
「じゃ、流斗-!… 」
流斗本人じゃん…
「お母さんにも言えないし、先生!…も嫌だしな-… ほかに相談できそうな友達いない…」
ど-すりゃいいの?
美羽に本当の気持ちを言うか、
羅樹にうちあけるか-、
流斗に告白するか-、
キミのキモチはどうなの???
まず、美羽に言おう!!!!!!!!!
放課後を告げるチャイムがなり、
アタシは美羽に、
「ちょっと校舎ウラでアタシも美羽に話たい事があ…ります…」
「???別にいいけど…」
「じゃ、ちょっと来て!!!!!!」
「あのね… アタシ… 流斗が好き…なの!!!!!」
「え????? 流斗君?が好き??? え、だって、ななには、羅樹君がいるんじゃないの???」
「実は──…」
アタシは話した。
本当は羅樹は2番目に好きだった事
美羽が好きっていった時とまどった事
全部──...