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白い賢者 (アルティメット ホワイト マジシャン)  作者: 四方 十百香


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273/355

白い賢者 ナット (第273羽)

[ナツシロ]

ねえ、アト、ケーキは何が好きなの?

[アト]

いちごショートケーキ!

[ナツシロ]

なるほど。

[アト]

なっちゃんは?

[ナツシロ]

そうだな〜いちごのタルトかな。

[ナビ]

ダンジョン最下層、四皇が一人

モータの部屋にナットが赴(おもむ)いていた。

[ナット]

モータ、モータは、どこ行った?

モータ!出てこい!

[モータ]

ばあ〜〜。

[ナビ]

ナットの、足元から顔が出て来た。

[ナット]

つまらん冗談は、よせ。

今、そんな事を、

[ナビ]

ブクブク、ブクブク、ぷっ

[ナット]

わかった。

驚いた、びっくりした。

これでいいか?

[モータ]

恐怖こそわが至宝と言っても良いのです。

世界を恐怖で満たせてしんぜよう

わが恐怖は、

[ナビ]

地面からマジシャンが現れた

[ナット]

もういいか、忙しいのだ。

「しょうもない芸で世界が恐怖で

満たされるか?アホか。」

任務だモータ、王都襲撃にピストンを

向かわせる、お前も同行しろ

[モータ]

なんでです、私に子守をしろですか?

四皇の私が随分下に見られていますね

[ナット]

同行が任務ではない

ピストンのお守りもしなくていい

ピストンは囮だ。

私は、あやつを信用してない。

あやつを出し抜いてかまわぬ

憎魔力を集めて魔王様に

献上して来るのが、

それがお前の任務だ。忘れるなよ。

[モータ]

魔王様の、みこころのままに

私の技をとくと見よ、そして恐怖しろ

[ナビ]

モータの体が折り紙の様に折り重なって

ネズミになった。

[ナット]

フン!

(バン)

[ナビ]

ナットが、ネズミを踏み潰した。

[ナット]

これのどこに、恐怖があるんだ?

バカかこいつは、

[ナビ]

ナットは、魔王の元に戻っていった。

ダンジョン核の間では、言い争う声が

扉の外にまで響いていた。

[ケレス]

くどーーい!

ならんと言ったらならん。半人前よ

[ケレスJr.]

お父様。

[ケレス]

魔王と呼べと言っておるだろ

そこだよ、Jr 。

[ケレスJr.]

魔王様、でも、何故です。

私は、われわれの世界では、

15歳、成人しています。

私に侵入者の討伐任務を、

[ケレス]

「たった1人の血筋だからと部下の

前で言えんだろ」

わしの後を継ぐのは、

お前だと決まっている

だからこそだ、

戦う前に、やる事があるだろJr.

そうだろ、ナットよ。

[ナビ]

ナットは、気を利かせて扉の外で待っていた。

[ナット]

魔王様、失礼致します。

[ケレス]

まあ、良い。

ナットよ、お前から言い聞かせてくれ

Jr.は、おまえの指導係、そして

我の参謀だ。

お前の話なら聞くやもしれん。

フゥーー、

[ナット]

お言葉ですが、ご子息はもう成人

このまま、戦場にも行かず

魔王様の代理が務まるわけもなく

実践こそが、今後の課題と考えておりました。

[ケレス]

お前まで言うか、

Jr.に毒されよったか

[ナット]

いえ、魔王様

これは通るべきプロセスでごさいます。

[ケレス]

う〜〜ん、申してみよ。

[ナット]

はっ、魔王様、

ご子息の戦闘レベルは、最下層の魔物と

比べて相違ございませんが

四皇には、劣っております。

それは、経験値の違いでございます

この世界は、いくら最弱世界といっても

今は、です。

過去、異世界3位の実績もあります

その理由として、勇者の存在です。

[ナツシロ]

敵が動き出してるよ

[アト]

やばくない?

[ナツシロ]

やばいけど、今は誰も気付いていない

[アト]

どうしよう?

[ナツシロ]

こういう時は、落ち着くのよ!

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