白い賢者 ナット (第273羽)
[ナツシロ]
ねえ、アト、ケーキは何が好きなの?
[アト]
いちごショートケーキ!
[ナツシロ]
なるほど。
[アト]
なっちゃんは?
[ナツシロ]
そうだな〜いちごのタルトかな。
[ナビ]
ダンジョン最下層、四皇が一人
モータの部屋にナットが赴いていた。
[ナット]
モータ、モータは、どこ行った?
モータ!出てこい!
[モータ]
ばあ〜〜。
[ナビ]
ナットの、足元から顔が出て来た。
[ナット]
つまらん冗談は、よせ。
今、そんな事を、
[ナビ]
ブクブク、ブクブク、ぷっ
[ナット]
わかった。
驚いた、びっくりした。
これでいいか?
[モータ]
恐怖こそわが至宝と言っても良いのです。
世界を恐怖で満たせてしんぜよう
わが恐怖は、
[ナビ]
地面からマジシャンが現れた
[ナット]
もういいか、忙しいのだ。
「しょうもない芸で世界が恐怖で
満たされるか?アホか。」
任務だモータ、王都襲撃にピストンを
向かわせる、お前も同行しろ
[モータ]
なんでです、私に子守をしろですか?
四皇の私が随分下に見られていますね
[ナット]
同行が任務ではない
ピストンのお守りもしなくていい
ピストンは囮だ。
私は、あやつを信用してない。
あやつを出し抜いてかまわぬ
憎魔力を集めて魔王様に
献上して来るのが、
それがお前の任務だ。忘れるなよ。
[モータ]
魔王様の、みこころのままに
私の技をとくと見よ、そして恐怖しろ
[ナビ]
モータの体が折り紙の様に折り重なって
ネズミになった。
[ナット]
フン!
(バン)
[ナビ]
ナットが、ネズミを踏み潰した。
[ナット]
これのどこに、恐怖があるんだ?
バカかこいつは、
[ナビ]
ナットは、魔王の元に戻っていった。
ダンジョン核の間では、言い争う声が
扉の外にまで響いていた。
[ケレス]
くどーーい!
ならんと言ったらならん。半人前よ
[ケレスJr.]
お父様。
[ケレス]
魔王と呼べと言っておるだろ
そこだよ、Jr 。
[ケレスJr.]
魔王様、でも、何故です。
私は、われわれの世界では、
15歳、成人しています。
私に侵入者の討伐任務を、
[ケレス]
「たった1人の血筋だからと部下の
前で言えんだろ」
わしの後を継ぐのは、
お前だと決まっている
だからこそだ、
戦う前に、やる事があるだろJr.
そうだろ、ナットよ。
[ナビ]
ナットは、気を利かせて扉の外で待っていた。
[ナット]
魔王様、失礼致します。
[ケレス]
まあ、良い。
ナットよ、お前から言い聞かせてくれ
Jr.は、おまえの指導係、そして
我の参謀だ。
お前の話なら聞くやもしれん。
フゥーー、
[ナット]
お言葉ですが、ご子息はもう成人
このまま、戦場にも行かず
魔王様の代理が務まるわけもなく
実践こそが、今後の課題と考えておりました。
[ケレス]
お前まで言うか、
Jr.に毒されよったか
[ナット]
いえ、魔王様
これは通るべきプロセスでごさいます。
[ケレス]
う〜〜ん、申してみよ。
[ナット]
はっ、魔王様、
ご子息の戦闘レベルは、最下層の魔物と
比べて相違ございませんが
四皇には、劣っております。
それは、経験値の違いでございます
この世界は、いくら最弱世界といっても
今は、です。
過去、異世界3位の実績もあります
その理由として、勇者の存在です。
[ナツシロ]
敵が動き出してるよ
[アト]
やばくない?
[ナツシロ]
やばいけど、今は誰も気付いていない
[アト]
どうしよう?
[ナツシロ]
こういう時は、落ち着くのよ!




