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(三)-3

 そして「私はお邪魔みたいだから、帰るわね」と翔太の脇を抜けて玄関へ向かった。翔太とのすれ違い様に「彼のこと、お願いね」とだけ言い残し、彼女は靴を履いて部屋を出た。そしてドアが閉まると外から鍵を掛けた。

「おまえ、親切なんだな」

 拓弥は実奈美のぬくもりと匂いの残るベッドに横になった。

「そうだよ」

 翔太はそう言いながらキッチンに行き、手近なグラスに水を注いだ。そしてベッドの拓弥に持っていき、ベッド脇に座った。


(続く)

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