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幼馴染みが浮気して寝取られました?  作者: おすし


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6/6

SS後日話

 あの事件から吉田は退学処分を受けた。


 待機中に事件を起したのだ。


 反省しておらず、全く情状酌量の余地がなかった。


 当然と言えば当然だ。


 そして今は試験前。


 俺の前で二人の少女が死んだ目で必死に勉強している。


 もちろん俺が監視し、教えている。


 華月と岬だ。


 今回の事で二人は試験勉強がおろそかになっていた。


 二人はまだ一年生なので一つぐらい芳しい成績をとれなくても取り返しはつくだろうが、ここは心を鬼にして勉強をさせている。


「兄さん、もう良いよね?、もう眠いよ~。疲れたよ~。」


「駄目だ。今日のノルマを達成するまでやれ」


「「え~~~~」」


「無駄口叩くな。集中しろ。成績が下がったら解ってるよな?」


「「はい・・・」」


 二人の声には全く覇気が無かった。


 その日は華月と岬がキツいノルマを終えるまで俺も付き合った。俺も正直眠かったが仕方が無い。




 そして試験が明けて。


 何とか二人もそれなりの出来だったみたいで安心した。後は結果を待つだけだ。


 通常の昼休み。


 そして俺もあの事件の後始末について考えていた。吉田は退学になり、叔父さんにも相談したのでこれ以上接触は無いだろうが、停学になっただけの取り巻きが何をするか解らない。奴らは吉田ほど成績が悪く無かったので補修程度で終わるだろう。それでは此方も安心は出来ない。奴らは停学はもうとけて普通に通学しているのだから。


 なので俺は油断しない様にする事にした。


「お兄~ちゃ~ん。お昼持ってきたよ~」


 いつものように華月が笑顔で俺に弁当を持ってくる。岬には朝渡すのに俺には必ず昼に届けに来て一緒に食べている。まあ、それに文句が有るわけでは無いが、この行動が奴らの嫉妬を生みあの事件につながったのかもしれない。でも此方が悪いわけでは無い。なので俺も何も言わない。


 それを見た吉田の取り巻きだった奴らが何か言っている。聞き取れないがあまり良いことを言っていないように聞こえた。


「どうしたの?お兄ちゃん」


「いや、あそこの奴ら停学になってな。補修だってよ」


 華月はそいつらに一瞬目を向けて直ぐに此方に向き直る。


「へー。そうなんだ。大変だね。それよりコレどう?美味しい?」


 その言葉は酷く冷たく聞こえた。当然と言えば当然だ。全く華月は興味を示してない。


 これがあの事件に関わって無い人間ならこんな反応にはならない。華月はとても優しい子だ。たとえ悪いことした奴らでも普通に心配する。そこが少し危なっかしい所でもある。


 俺はそれを聞いてあの言葉を思い浮かべる。


 〈好きの反対は嫌いでは無く無関心〉という言葉だ。


 コレはエリ・ヴィーゼルという人が言った〈愛の反対は憎しみではなく無関心である〉からの誤用だ。


 ただ全ての人において間違ってる訳では無いので広まったのだろうが、本当は根本が間違っているのだ。


 愛とは無条件の物だ。好意とは根本が違う。それに置き換えてしまうとおかしな事になってしまうのだ。例えばソシャゲーのガチャで爆死したとしてもその人はゲームをやり続ける。その時は恐らく怒り、悲しみ、憎しみが湧くかもしれないが時が経てばまたそのゲームを普通にやる。そしてそのゲームがサービス終了となっても何時までも好きでいるだろう。それは愛があるからだ。愛とは不変の物なのだ。まあそんな物に愛は感じたくないが。


 愛とは躊躇わない事と言った歌詞があったが、まさにその通りだろう。なので愛には対義語が無い。確かに無関心が最も対極に近い言葉なのだろう。


 しかし好きと対極なはやはり嫌いだ。


 この華月が良い例だ。


 さっき俺の言葉を聞き、華月は彼らに関心を示さなかった。まさに無関心だった。しかし無関心なのは彼らの事をあまりよく思っていないのが原因だ。


 まあ、世界中の殆どの人間は知らない人ばかりだ。その人達には関心が無いのも事実。知っている人でも普通は無関心だ。


 だが、その人達に何かあった時、無関心でいられるのはよく思っていない以外にあり得ない。


 知らない人でも何かあれば心が動く。例えば好きでもない小さな子供に可愛そうな不幸があった時、やはり俺は可愛そうだと思ってしまう。これは好きの反対は無関心と言う言葉を真っ向から否定してしまう。


 たとえ前例でも心が動かない人もいる。その人達にはその言葉が合っているのだろう。好きの反対は無関心。非常に冷たい人間の言葉なのだ。俺はそれを鵜呑みにする人間はそれをよく解っていないのだろうと思う。俺はその言葉が嫌いだ。


「華月」


「なあに?お兄ちゃん」


「しばらくの間、校内でも信のおける誰かと一緒にいろ。岬が適任だ。後、絶対に何があるか解らない誘いには乗るな。うまく躱せ。いいな?」


 俺がそう言うと華月は真剣な表情をして頷く。


「解ったよ。お兄ちゃん」


 華月は見た目がおっとりしているが、心が強い子だ。この顔をする時は心配は必要ない。うまくやるだろう。




 数日後。


 吉田の取り巻きでグループの二番目の男、上田が他の取り巻きとつるんでいた。


 上田達は吉田が退学になった事、自分たちが停学になって試験を受けられなかった事に腹を立てていた。そして五条を恨んでいた。自業自得で見当外れなのだが。


 只、五条と真っ正面から事を構える度胸は無かった。なので華月を何とか誘い出して酷い事をしようと目論んでいたが、全て華月に躱されていた。


「クソー。あの女、誰が誘っても乗ってこねー。あの女と一緒にいる女もうぜー」


「どうするよ吉田。カンニングのヤツも失敗したんだろ?速攻でバレてやらせた陰キャ引きこもりになったんだろ?もう使えねーじゃん」


「登下校はあいつら必ず一緒にいるだろ?手の出しようがねーよ」


「もう諦めた方がよくね?。なんか無理そうだぜ」


「バカ、それだったら吉田が可愛そうだろ!。アイツらのせいで退学になったんだ。アイツらに思い知らせねーと気が済まねーよ!」


「でもどうするよ?」


「仕方ねえ。知り合いのヤバい先輩に頼む。お前らも気が済まねーだろ」


「それヤベーだろ。その先輩タダでやってくれねーだろ」


「あの新藤って女を差し出せば良いんだよ。あの先輩好き物だからそれでいける」


「本当かよ?」


「ああ、任せとけ。うまく話しを付けるからよ」


 そして上田はその先輩と連絡を取った。


 吉田がもっていた鞄に仕込まれていた物を知らずに。




 俺はヤツらに仕掛けた盗聴器の録音を聞いていた。


「やっぱりそう来るか」


 その盗聴器は一般人が手に入れられるモノではない。


 その道のプロが使う物。


 一輝は普通の高校生では無かった。


 家族からの影響だ。


「で、兄さんはどうするの?」


 それを聞いていた岬が一輝に聞く。


「まあ、普通に対処するさ」


「まあ、そうなるよね。気を付けてね」


「ああ」


 そう言って一輝は有る所に連絡を入れた。




 次の日の夕方。一輝と華月は二人で下校していた。


 そして吉田が襲ってきた道に差し掛かる。


 ここは本当に人気が無い。


「五条!」


 そこでまた同じように声を掛けられた。上田だ。


 そこにいたのは吉田の取り巻きとガラの悪いいかにもそっち系の人達がいた。全部で十五人ぐらいいる。


 上田は勝ち誇って五条をみる。


「お兄ちゃん・・・」


 華月が怯えている。無理も無い。


「何の用だ。俺はお前らに用はない」


 全く相手にしない素振りを見せると上田は激高してきた。


「よくも吉田をやりやがったな!。先輩!。俺たちを停学にしたのあいつらなんです!。あの女上玉でしょ?。やってください!」


 上田の声にそのガラの悪い男達は動き出す。それを上田達はニヤニヤしながら眺めていたのだが・・・。


 いきなり上田の腹部に激痛が走る。


「か、かはっ!?」


 その柄の悪い一人の男がいきなり上田の腹を殴ったのだ。


「は?」


 誰の声だったか。


 上田達はいきなりの出来事に今まで浮かべていた笑みを消し呆然とした。


「吉本さんでしたか?。やり過ぎないようにしてください。叔父さんにぼやかれるので」


「ああ、叔父さんによろしくな。五条だったか?」


「ええ、ありがとうございます」


「お、お兄ちゃん・・・?」


「行くぞ華月」


「う、うん・・・」


 一輝は何事も無かった様に華月を連れその横を通り過ぎていった。


 残された上田達の顔は引きつりダラダラと汗を流していた。


「せ、先輩・・・なんで・・・」


 上田は嘔吐きながらその先輩に尋ねた。


「俺の所に上から連絡が来たんだわ。悪ガキから連絡が来たら解らせてやれって」


「な、何ですか?それは?」


「お前らよー。手を出したら絶対駄目なヤツがいるって知らないのか?」


「な、何の事ですか?、あいつら何なのですか!」


「まあ、お前に言う話じゃねー。おいお前ら。こいつらを連れて行くぞ。解らせてやらねーとな」


「応!」


「ひ、ひいい~~~~~」


 上田達は柄の悪い男達にどこかに連れて行かれてしまった。


 その後、学校に上田達は姿を見せる事はなかった。




「お兄ちゃん、さっきの人達って?」


「俺もよく知らん。が、今はあまり無茶なことはやってないらしい」


「そうなの?」


「まあ、叔父さんから聞いた話だがな」


「叔父さん・・・すごい・・・」


「まあ、現役バリバリの○暴の上役だからな。まあコレでもうちょっかい掛けてくるヤツもいなくなるだろう」


「・・・まあ、それはそうだね」


 華月は優しい。さっきの事に罪悪感を感じてるのだろう。少し沈んでいる。


「お前が気にすることは無い。元はと言えばあいつらが俺達にちょっかい掛けてきたのが悪いんだ」


「・・・・うん・・。わかった。もう気にしない!」


 華月はそう言って笑顔を浮かべた。俺はこの笑顔を守りたい。たとえどんな手を使ってでも。


読んでもらってありがとうございます。

本当に予想以上に読んでいただいたので、後実話を追加しました。

次の作品も大体構想が練れてきたので、近い内に書き始めなす。

前はざまぁは無いようなことを書きましたが、身内に被害が少ない物を取り入れようと思います。

次もよろしくお願いします。

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