↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
野原苺香の日常  作者: 一条ひかり


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
1/6

北海道旅行

この話は「異世界のむつ市(最北端)へようこそ!」 100話のサイドストーリーになります。

苺香は、北海道の地に足を踏み入れた。


第一歩を踏みしめたのは、新千歳空港ではなく、苫小牧港だ。


苺香は船旅が好きだ。


日常の喧騒から少しずつ離れていく独特の情景と、ゆったりとした時間の流れを味わえるからだ。


そのため、スケジュールに余裕さえあれば、進んで船を選ぶことにしている。


苫小牧港のレンタカー窓口で、自宅にある愛車と同じ「ココア」を借り受けた。


見慣れた運転席に収まり、今回の目的地である登別温泉へと車を走らせる。


旅館に到着するなり、苺香は真っ先に大浴場へと向かった。


この宿は複数の源泉を引いており、一度に様々な泉質のお湯を贅沢に楽しめるのが魅力だ。


じっくりと旅の長距離移動の疲れを癒やした。


部屋に戻り、畳の上で心地よいポカポカ感に包まれながらうたた寝を決める。


パチリと目を覚ますと、ちょうど夕食の時間になっていた。


今夜の夕食は、豪華な会席料理。さらに奮発して、大好物の毛蟹を一杯追加しておいた。


身をほぐして口に運ぶたびに至福の笑みがこぼれる。


大満足の夕食を終えた後、もう一度お湯を堪能し、その日はそのまま気持ちよく布団に潜り込んだ。


翌朝。朝食バイキングの会場で、苺香のテンションは最高潮に達していた。


サクサクのザンギをおかずに、白米が見えないほどいくらを敷き詰めた「自家製いくら丼」を何度もお代わりする。


最後は口直しと称して、なぜか明太子をひとくち。


独特なチョイスだが、これが苺香流だ。


朝食後は、男湯と女湯が入れ替えられた大浴場へ。


前日とはまた違う風情のお風呂を楽しんだ後は、チェックアウトのギリギリまで部屋でゴロゴロと贅沢な時間を過ごした。


フロントに車を預けたまま、まずは徒歩で登別の温泉街を散策。


さらに車を出して、煙が立ち上る地獄谷、神秘的な倶多楽湖、そしてクマ牧場を巡り、登別温泉をたっぷりと満喫した。


遅めの昼食に熱々のスープカレーを味わった後は、相棒のココアとともに北の大地に誕生した新しいボールパークへと向かった。


そこで大手食品会社が提供する名物ソーセージを使ったホットドッグを買い求め、試合が行われていない静かな球場の座席に腰を下ろす。


広い空間を眺めながら、パクリと口に 運んだ。


ふと、「片手間でアイドルをやっている応援団員」がどこかにいないかと周囲を見渡してみたが……


当然のことながら、それらしき人物は見当たらなかった。


旅もいよいよ終盤。


新千歳空港へと向かい、事前に返却場所の変更手続きを済ませておいたココアとお別れをした。


空港での「最後の晩餐」として苺香が選んだのは、ジュージューと香ばしい煙を上げるジンギスカン。


お腹の底まで北海道を詰め込む。

羽田行きの最終便に乗り込み、夜空へと飛び立つ。


こうして、苺香の気ままな休日は静かに幕を閉じた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。